年齢が若ければ安心していい?不妊治療をスタートするなら調べたい「卵巣予備能」とは【不妊治療専門医に聞く】

妊娠に最も影響するのは女性の年齢。だからこそ、最短距離での妊娠をかなえるためには、年齢に合わせた妊活プランを立てることが重要です。
そこで、妊活・不妊治療中のかたより寄せられた年齢に関する疑問を立川ARTレディースクリニックの右島冨士男 院長に伺いました。
Q.35歳が目前。クリニックではどんな治療を提案してくれますか?
夫婦ともに子ども好きで、「いつ授かってもOK」と思っているのですが、1年半たっても妊娠せず、少し焦り始めています。
この半年ほどは月経管理アプリで排卵日を予測して、自己流でタイミングをとっているのですが、毎月生理のたびにがっかり…。不妊治療をするなら、クリニックではどんなことからスタートするのか知りたいです。(K.Kさん/34歳)
A.まずは不妊の原因がないか検査しましょう。
その後、人工授精からスタートが一般的です
不妊とは、避妊せずに夫婦生活をもっていても1年以上妊娠しない状態をさします。赤ちゃんを望んでいるにも関わらず1年半、妊娠していないということは、Kさんご夫婦もこの不妊の定義に当てはまります。早めに不妊の原因がないか、検査を受けることをおすすめします。
とくにぜひ受けて欲しいのが、卵巣予備能をチェックできるAMH検査です。卵巣予備能とは、現在の卵巣内の卵子の数が何歳くらいに相当するのかを示す指標となるものです。
女性の卵巣予備能は、年齢とともに低下していきます。AMH検査は採血だけで簡単に調べることができますよ。
Kさんの年齢であれば、1年半の夫婦生活で妊娠していない状況も鑑み、人工授精からスタートするのが一般的です。ただ、AMHやそのほかの検査の結果によっては、体外受精を早めに検討したほうがいい場合も。まずはしっかり検査を受けましょう。
治療スタート時に十分な検査を行って
自分の体に合う効率的な治療を
自分の体に合う効率的な治療を
立川駅から徒歩3分の好立地にある立川ARTレディースクリニック。アットホームな雰囲気のなか、最新の設備と最先端の技術で高度生殖医療を提供する不妊治療専門クリニックです。2010年の開院以来の卒業生は3,600名を超え、その中には40才以上で妊娠した患者さんも多数います。
緑が多く、落ち着いた街・立川に2010年開院。受付では明るい笑顔で患者さんをお迎えしています
「不妊といっても、その原因は多岐に渡ります。当院では、まず十分な検査を行って不妊の原因を探ります。体外受精・顕微授精でなければ妊娠の成立が難しいと考えられる場合は、年齢が若くても高度不妊治療を提案することもあります」
こうお話されるのは、院長の右島富士男先生。
さまざまな検査のなかでも、治療計画を立てるための大きなポイントの1つになるのが、AMH検査だといいます。
「AMH(抗ミューラー管ホルモン)とは、卵子のもとが育ち始めるときに卵胞から放出されるホルモンです。AMH値を測定することで、今、卵巣のなかにどのくらいの数の卵子が眠っているのかを推測することができます。
AMH値が低ければ、卵子の数が少ないということ。妊娠の可能性のある期間が限られていることを示しています。
ただ、AMH値が低いことと、妊娠の可能性はイコールではありません。AMHは卵子の質とは無関係なので、適切なタイミングで治療をすれば赤ちゃんを授かることは十分に可能なのです。自分のAMH値が何歳相当なのかを把握することは、納得のいく不妊治療をするためのスタート地点になると思います」
落ち着いた雰囲気の待合室。リラックスして診察をお待ちいただけます
年齢とともに増える流産。
悲しみを乗り越えて赤ちゃんと対面するために
年齢を重ねるにつれて、妊娠率が下がり、反対に流産率が上がります。40才の流産率は30%以上、43才では実に50%が流産するというデータもあります。立川ARTレディースクリニックでは、不育症や着床不全の治療にも力を注ぎ、原因に応じた治療を行っています。
「不育症とは、自然流産を繰り返し、生児を得ることが困難な状態。流産を2回繰り返すと反復流産、3回以上繰り返すと習慣流産と呼ばれ、どちらも不育症と定義されます。
不育症の検査には、子宮形態検査、免疫学的検査、凝固系検査、内分泌学的検査、感染症検査、染色体検査の6つがあります。ただ、流産の原因の約80%は受精卵の染色体異常。3回流産したことがある人で、原因が3回ともに染色体異常だった人の割合は51%です。
つまり不育症の人の約半数は、原因不明なのです。当院では、検査をもとに原因に応じた治療を行うとともに、原因不明の場合でも未知の原因を想定に入れながら治療を進めています」
培養室の様子。体外受精や顕微授精といった高度生殖医療の最先端技術を提供
生活習慣の改善で、治療の効果を底上げ!
妊娠しやすい体づくりにも定評あり
栄養バランスを考えた食事など、生活習慣のアドバイスが受けられることも、立川ARTレディースクリニックの魅力です。
「最近では、やせすぎが妊娠しづらい原因となっているかたも多く見られます。過度なダイエットは卵巣への血流を悪化させ、卵子の数が減ったり、高齢者のように子宮や卵巣が萎縮してしまったりと、妊娠をさまたげる原因となることもあるのです。
逆に太りすぎると、妊娠に関わるホルモンの分泌が減少して、排卵障害を招くこともあります。適切な体重を保つことも、妊活のポイントです。当院では、卒業をめざしてチャレンジされる患者さまにより多くの選択肢を与えられるよう、多角的なサポート体制を用意しています」
立川ARTレディースクリニックのスタッフのみなさん。※新型コロナウイルス流行以前に撮影した写真です
右島先生が掲げるモットーは「1つでも多くの家族が幸せであると実感できる医療」
年齢にかかわらず、カップル1組1組に合わせた最大限のサポートを受けることができます。これから不妊治療を始めようと考えている方、不妊治療について疑問や不安を抱える方には、無料の不妊電話相談も開設しています。
気になることがある方は、まずは電話相談から利用してみるのもおすすめです。
院長 右島冨士男先生
1995年北里大学医学部卒業、同大学病院産婦人科入局。北里研究所メディカルセンター病院産婦人科、北里大学医学部講師などをへて、米スタンフォード大学、ノースウエスタン大学に留学。帰国後、IVFなんばクリニックに勤務。2010年立川ARTレディースクリニック開院。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。
立川ARTレディースクリニック
住所
東京都立川市曙町2-8-29 村野ビル4F
電話番号
042-527-1124
アクセス
JR「立川駅」北口より徒歩3分
多摩モノレール線「立川北駅」より徒歩4分
休診日
木曜、日曜、祝日午後
HP
https://tachikawa-artlc.jp/
診察時間

『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。
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