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年齢によって受けるべき不妊検査ってあるの?年齢だけで妊娠をあきらめないためにできること【不妊治療専門医がアンサー】

2022/03/25 公開
2023/04/25 更新

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妊娠に最も影響するのは女性の年齢。だからこそ、最短距離での妊娠をかなえるためには、年齢に合わせた妊活プランを立てることが重要です。
そこで、妊活・不妊治療中のかたより寄せられた年齢に関する疑問を佐久平エンゼルクリニックの政井 哲兵 院長に伺いました。

Q.年齢によって、受けるべき不妊検査はありますか?

妊活をスタートするとき、年齢によって受けるべき検査に違いはありますか?
夫とは10歳差なので、夫もいっしょにクリニックを受診したほうがいいのかも気になっています。
(M.Kさん/31歳)

A.妊活を始める年齢に関わらず、男女それぞれに受けてほしい検査があります

妊活を始める年齢に関わらず、スタート時には女性はAMH検査、男性は精液検査を受けてほしいと思います。
AMH(抗ミューラー管ホルモン)の数値からは残された卵子の数の目安がわかるため、妊活のプランを立てやすくなります。

また、精子の状態によっては、はじめから体外受精に進んだほうがよいケースもあります。
年齢が高くなるにつれて卵子が老化することはよく知られるようになりましたが、実は精子も老化とは無縁ではありません。男性も高齢になると、精子の質が低下したり、性交渉に問題が出たりと、加齢に伴うトラブルが発生する可能性もあります。

検査は夫婦が同じタイミングで受けるのが理想です。

夫婦が同じ温度感で治療に臨むことがたいせつ

「長野県で最先端の不妊治療を」という信念のもと、日々治療にあたっている政井先生。
最小限の費用と時間で、1日も早く妊娠という結果に導くことをモットーとした細やかな治療で、多くの卒業生を送り出しています。

「当院を訪れるすべての患者さんが赤ちゃんを抱っこできるように、という心意気で診療にあたっています。
そのためにたいせつなのは、やはり一人ひとりの体、そして希望にあわせた治療プランを立てることです。

待合室には鳩時計にステンドグラスが。待ち時間が少し楽しくなるような工夫がされています。

たとえば、お子さんを1人欲しいのか、2人以上欲しいのかによって、同じ年齢でも治療プランは変わります。よく、30代前半ならタイミング法は何回まで、人工授精は何回まで、といった目安を示されることがありますが、私は年齢で一律に区切るよりも、ご夫婦の家族計画や赤ちゃんを望む度合いの強さで決めるべきだと考えています。
「今すぐにでも子どもが欲しい」という希望があれば、早めに体外受精を検討するのがよいでしょう。

また、たとえばお子さんを2人以上欲しいと考えているご夫婦なら、採卵を続けてある程度の数の胚盤胞を凍結保存してから、移植に臨むほうが効率がいいですね。年齢だけにとらわれず、ご夫婦の希望をたいせつに進めていきたいと考えています」

しっかり向き合ってお話ができるように、診察室は対面式です。

納得のいく治療を受けるためには、夫婦が同じ温度感で治療にあたることがたいせつです。

「まずは、妊活やおふたりのライフプランについて、ご夫婦で話し合いましょう。
たとえば、妻は今すぐにでも子どもが欲しいけれど、夫はもう少し今の生活を楽しみたいと考えている、というようなケースは少なくありません。妻だけ、あるいは夫だけが妊活へと突き進んでしまうと、夫婦関係がぎくしゃくしてしまうようなこともあります」

赤ちゃんを授かるための妊活で、未来のママとパパの関係が悪くなってしまうなんて、本末転倒。体も心もすこやかに赤ちゃんを迎えられるように、夫婦二人三脚で治療に臨んでいきたいですね。

内診室。超音波の画像が壁のモニターに映し出されるので、患者さんも一緒に確認することができます。

年齢だけで妊娠をあきらめないで!

開院して8年、産科施設に紹介をした卒業者数は600名を超える佐久平エンゼルクリニック。
多くの患者さんを見てきた政井先生は、「年齢だけで妊娠をあきらめないで」と呼びかけます。

「当院には40代の卒業生も多くいらっしゃいます。先日も、当院で第2子を妊娠した46歳の患者さんから、無事に出産したという連絡をいただきました。
このかたは、他院でも治療をしていましたが、先生との意見が合わずに転院。当院に来られたのは40歳をすぎていました。赤ちゃんを望む気持ちがとても強かったこと、また年齢的にも急いだほうがいいことから、すぐに体外受精での治療を計画。
当初はなかなか結果が出ませんでしたが、根気よく通院していただき、5回目の胚移植で妊娠されました。さらに、このときに凍結保存していた残り1つの受精卵を移植。その卵が無事に着床して、順調に2人目の出産まで至りました。今は2人のママとして忙しくも充実した日々を送っていらっしゃいます」

リカバリールームは、趣の異なる3つのお部屋をご用意しています

佐久平エンゼルクリニックでは、女性、男性両方のブライダルチェックや、妊娠を考えるにあたっての各種検査、また生活習慣の指導などの不妊予防にも力を入れています。また、EDや乏精子症、精子無力症などの男性不妊症に対する治療にも積極的に取り組んでいます。

さらに、栄養強化療法や食事指導によって、妊娠の土台となる体の大元にアプローチする取り組みも行っています。年齢を重ねると妊娠率が低下したり、流産率が上がったりすることは、まぎれもない事実。ただ、適切な治療と体質改善の両輪で妊活をすることで、妊娠をたぐりよせやすくなることも間違いありません。

時間やお金を無駄にせず、最短距離で妊娠するためには、まずは夫婦ともに体の状態をしっかりチェックし、不妊の原因が隠れていないかを検査したうえで治療を始めることがたいせつです。そして、信頼できる医師のもとで、不安なく治療にあたることができれば、きっと妊活期間もふたりの宝物となるはず。

培養室。長野県下で有数な体外受精を行うことのできる技術と最新の設備を提供。

「1日でも早くお子さんに出会える日が来るよう、スタッフ一同、精一杯のサポートをします。妊活や治療への不安は抱え込まず、なんでも気軽にご相談ください。ご夫婦にとって最善のプランをいっしょに考えていきましょう」

院長 政井 哲兵先生


2003年鹿児島大学医学部卒業。2003年東京都立府中病院(現東京都立多摩総合医療センター)研修医。2005年同産婦人科、2007年日本赤十字社医療センター産婦人科、2012年高崎ART クリニックに勤務。2014年佐久平エンゼルクリニック開設。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。

佐久平エンゼルクリニック

住所
長野県佐久市長土呂1210-1

電話番号
0267-67-5816

アクセス
「佐久北IC」「佐久IC」より車で約5分
JR「佐久平駅」より徒歩約10分

休診日
水曜日・土曜日の午後、日・祝日

HP
https://www.sakudaira-angel-clinic.jp/

診察時間

『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。

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