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子宮内フローラ検査ができるクリニック

子宮内の菌バランスをととのえて妊娠しやすい環境に

今、注目の検査!
子宮内フローラ検査を知っていますか?

子宮内の細菌の割合を調べる最新の検査!

つばきウイメンズクリニック・理事長院長 鍋田基生先生

< 監修 >

つばきウイメンズ
クリニック

理事長・院長鍋田 基生先生

不妊治療の現場では、より多くのかたに妊娠してもらうために、新しい技術や検査が次々と導入されています。この「子宮内フローラ検査」もその一つ。もともと子宮内は無菌と考えられていましたが、実はさまざまな菌が存在することがわかり、その菌の割合を調べられるのがこの検査です。

フローラとは、細菌叢(そう)ともいい、簡単に言えば、細菌の集まりのことです。「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、子宮内にもフローラがあって、善玉菌もいれば悪玉菌もいることがわかっています。なかでも「ラクトバチルス」という善玉菌が、妊娠に大きな影響を与えることが判明しているのです。
かつては細菌を培養することで調べていましたが、この方法ではその細菌の有無はわかっても、その割合までは分かりませんでした。しかし次世代シークエンサーという機器を使った遺伝子解析法によって、検体中の全ての細菌を検出できるようになり、現在はこの検査を取り入れるクリニックもふえてきています。

善玉菌「ラクトバチルス」が妊娠に大きな影響を与える!

  • ラクトバチルス

    体外受精によって妊娠・出産した人の子宮内フローラでは、ラクトバチルスが大多数を占めていました。一方、妊娠しなかった人では、ラクトバチルス以外の菌が増殖していました。(Moreno e tal., A JOG, 2016 より改変)

子宮内フローラ正常群と異常群では妊娠率や流産率に差が!

子宮内フローラ正常群と異常群

子宮内フローラのバランスは、ラクトバチルスが90%以上を占めているとよいとされています。スペインのIVI Valencia クリニックにて、体外受精をしている患者さん35人を対象に子宮内フローラを調べ、着床や妊娠成績に影響を与えるか調べた結果、「子宮内フローラ正常群(ラクトバチルスが90%以上)」が、「妊娠率」「妊娠継続率」「生児獲得率」すべてにおいて、有意に高いことがわかりました。(Morenoetal . ,AJOG, 2016より改変)
ちなみに、つばきウイメンズクリニックで患者さんに子宮内フローラ検査を行なったところ、約4割の人がフローラのバランスが崩れている(=ラクトバチルス90%未満)という結果がでています。

  • 治療法は?

    飲み薬でほとんど改善されます

    子宮内フローラのバランスが崩れている人には、つばきウイメンズクリニックでは、ラクトフェリン、レベニンという整腸剤を処方しています。改善するまでのスピードは人によってさまざまで、「1週間で改善する人もいれば、3~4カ月かけて少しずつ改善していく人も」(鍋田先生)。なかにはラクトバチルスが全く存在しないという人もいますが、薬を飲むことで「ほとんどの人が改善します」。

  • どうやって検査する?

    子宮内膜の一部を採取して調べます

    やり方は子宮体がん検査と同じで、細いチューブを子宮の中に入れ、吸引して採取します。チューブがスムーズに入れば痛みはほとんどありませんが、チューブが入りにくい人は、軽い痛みを感じることもあり、その場合は痛み止めの座薬などを使用することもあります。遺伝子の検査なので、採取する時期は月経中以外でしたら、いつでも構いません。つばきウイメンズクリニックでは、内膜が分厚い月経周期14日目以降から月経前までの間に採取しています。結果がでるまでは約1ヵ月かかります。

  • 子宮や卵巣をチェックする基本的な検査

    視診・内診・超音波検査

    視診は外陰部の発達具合や炎症の有無などをみるものです。触診では、子宮の大きさや子宮の異常などを知ることができます。超音波検査では、腟から超音波プローブといわれる器具を挿入し、子宮や卵巣を調べます。また卵巣での卵胞の発育状態も確認できるため、排卵の時期を予測することもできます。

  • 菌バランスをよくするために

    気をつけることは?

    「はっきりと分からないことも多いのですが、まず、性交渉のときには男性も女性も清潔にすることです。男性が採精するときも、手が汚れていると雑菌が入ってしまいます。シャワーを浴び、手もきれいに洗ってから性交渉をするようにしましょう。また腸内環境をととのえることも、子宮内環境の改善につながります。乳酸菌飲料を飲む、食物繊維を採るなど、食生活も気をつけるとよいでしょう」(鍋田先生)。

早期に検査するメリットも!

子宮内フローラ検査を取り入れているクリニックはふえていますが、どのタイミングでどんな人を対象に検査をするかは施設の方針によって異なります。たとえば、つばきウイメンズクリニックでは、初診の際にすべての患者さんが受けるスクリーニング検査に、この子宮内フローラ検査を取り入れており、鍋田先生にそのメリットをうかがいました。

①体外受精までに、妊娠する可能性が広がる

「もし子宮内フローラのバランスが崩れていることが、妊娠できない原因だとしたら、最初に検査し治療しておくことで、早期の妊娠が期待できます。体外受精までいかず、タイミングや人工授精の段階で妊娠できる可能性も高まると思います」

②時間を節約できる

「子宮内フローラ検査は結果がでるまで1カ月、フローラのバランスを改善させるまでに3~4カ月かかります。時間的に余裕があるかたならいいですが、高齢のかたの場合は、時間との勝負ですから、その期間は非常にもったいないです。早期に治療しておくことで、その後、体外受精を行なったとしてもスムーズに進められると思います」

子宮内フローラ検査ができるクリニック

つばきウイメンズクリニック

シックで落ち着いた待合室。産科とは入口から別になっています

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住所 愛媛県松山市北土居5-11-7
電話番号 089-905-1122
時間 平日9:00~12:00、15:00~18:00、水曜9:00~12:00
土曜9:00~12:00、15:00~17:00
男性不妊外来/月1回・完全予約制
土曜15:00~17:00、日曜9:00~11:00
休診日 日・祝日・水曜日午後
アクセス 市内中心部より車で約15分、松山インター出口より約3分
伊予鉄道バス「椿前」バス停より徒歩約4分
URL https://www.tsubaki-wc.com/

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