【おうち妊活】リラックスできる大人のための絵本5選|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
妊活
世界中が新型コロナウイルスの脅威にさらされ、家で過ごす時間が多くなっているこのごろ。こんなときこそ、普段はあまり手にしない絵本に親しんでみませんか? 絵本のプロが、さまざまなジャンルから選んだ良書をご紹介します。気持ちがふさぎ込みがちな今、心を穏やかにしてくれたりクスッと笑えたり、考えさせられたりする絵本にふれてくださいね。自宅にいながらにして冒険の旅へ。妊活ライフが充実します。
文/本村亜美
絵/高畠 純
(絵本館)
表紙には、ニワトリとワニの絵が。「ニワトリとワニ」、上から読んでも下から読んでも「ニワトリトワニ」ですね。これは、丸々1冊、言葉あそびの絵本なんです。読み進むと、「ようだって てつだうよ」や「みみたぶ まゆ まぶた みみ」など、愉快な回文が目白押し。たまにはなーんにも考えずに、頭を空っぽにして、ゆるーい回文を楽しんでみてください。そして、リフレッシュしたらきっと、「さあ いいめざめ いいあさ」になること間違いなし!ですよ。
再和と絵/リスベート・ツヴェルガー
原作/ウィリアム・シェイクスピア
訳/小森香折
(BL出版)
シェークスピアの代表的なこの戯曲は、1597年に初版が出たのだとか。それを、ウィーンの著名なイラストレーターである、ツヴェルガーの美しく気品高い絵で、読んでみませんか? モンタギュー家とキャピレット家は長年に渡り憎み合っています。そのため、お互いに一目で恋に落ちた二人は、その日のうちに結婚を決心するのです。大人たちの都合に振り回され数々の困難を乗り越え、なんとか手を取り合うのですが、さらなる悲劇が二人を襲います。
文/カーラ・カスキン
絵/マーク・シーモント
訳/なかがわちひろ
(あすなろ書房)
タイトルにある「すてきなしごと」って何でしょう?
場面は金曜日の夕方から始まります。大きな町のあちらこちらの家で、105人の人たちが仕事に出かける準備を始めました。お風呂に入ったりシャワーを浴びたりしたら、服に着替えて、荷物を持って出かけます。ページが進むにつれて職業が分かってくる、にくい仕掛けです。105人が集まってきたのはコンサートホール。そう、この105人はオーケストラの団員と指揮者だったのです。最後のページではみんなが心をひとつにして奏でる、美しいメロディーが聴こえてきそうです。
文・絵/ギヨーム・デュプラ
訳/博多かおる
(西村書店)
今では、地球は丸い惑星だということは小学生でも知っていますね。初めて地動説を唱えたのは16世紀に登場した天文学者のコペルニクス。
この絵本では、さまざまな時代のさまざまな国の人たちがイメージした地球を紹介しています。例えば、紀元前6世紀のヒンドゥー教徒は、地球は平らな台地で4頭のゾウがバランスをとりながら背中で支えていると考えていたそう。はたまた16世紀、メキシコのアステカ人は、地球は十字の形をしていて、自分たちはその真ん中に住んでいると思っていたそう。神話や宗教などが加わった、おもしろ地球を哲学してみてください。
作/デイヴィット・ウィーズナー
(BL出版)
文字のない絵本です。それだけに、絵が細部まで語っています。浜辺に打ち上げられた古い水中カメラを拾った少年。中のフィルムを現像してみると、ビックリするような世界が写っていました。海底の魚の群れ、ソファでくつろぎながら読書するタコ、機械仕掛けの鯛、宇宙人……。そんな中に1枚、このカメラを拾った代々の子どもたちが、その写真を手に自分を撮っているのです。時代も肌の色も異なる子どもから子どもへ、引き継がれているのです。
狩野啓子さん
JPIC読書アドバイザー。財団法人 出版文化産業振興財団が主催している、「JPIC読書アドバイザー養成講座修了」。20年にわたり絵本情報誌『この本読んで!』の編集に携わっている。
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