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    【医師監修】無排卵月経、生理周期…。妊活中の「生理」気がかりQ&A

    公開日:2020.05.13 / 最終更新日:2020.09.10

    【医師監修】無排卵月経、生理周期…。妊活中の「生理」気がかりQ&A

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    女性・男性それぞれのカラダのこと、受精のしくみ。妊活を始めると知っているようで知らないことが多いことに気づきます。

    不妊治療の進め方もクリニックによって違いがありますね。セカンドオピニオンに聞きたいこともあるでしょう。みなさんが抱える疑問や気がかりに専門ドクターにお答えいただきました。

    妊活中の気がかり「生理」のこと

    排卵のこと、生理周期のこと。疑問や不安はいろいろですよね。妊活メディア「あかほし」によせられた「生理」に関するお悩みや疑問に答えていただきます。

    自身の状況に似た相談があるかも。きっとヒントを見つけられるはずです。

    Q.無排卵月経治療を始めました。自然妊娠の可能性は?

    36才 無排卵月経 夫の精液検査は1回目精子数6200万、
    奇形精子数15%、運動率30%、2回目精子数3600万、
    奇形精子数33%、運動率70% 現在治療お休み中

    半年前に不正出血があって病院を受診、無排卵月経と診断され治療を始めました。排卵誘発剤のクロミッドを服用してタイミング法にトライ。さらにhCG注射も使いました。薬の副作用で吐き気やめまい、生理痛が重くなって、ここ2カ月は治療を休んでいます。

    夫の精液検査の結果もあまりよくないようで心配です。

    私たちが自然妊娠する可能性はありますか?不妊治療専門クリニックを転院して、詳しく検査しようか迷っています。

    A.卵管の検査を行いながら、年齢を考慮し早めのステップUPを

    妊娠するには排卵が起こることが必須条件。あなたの場合は無排卵月経だったということで、まず排卵誘発剤を使用したのは妥当な治療です。

    一方で、女性側の最も重要な検査の一つである卵管の検査(子宮卵管造影検査)がまだ実施されていないようですね。排卵しても妊娠しなかったのなら、まずこの検査を行なう必要があります。

    もし卵管が左右両側とも詰まっていると、せっかくの排卵誘発剤での治療が無駄になってしまうからです。

    35歳を超えると、残念なことですが卵子の質の低下により妊娠率は急速に下がっていきます。時間的なことを考慮した治療計画をたてることをおすすめします。一定期間、自然妊娠にチャレンジしても成果が得られなければ、早めにステップアップを考えてみてはいかがでしょうか。

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    無排卵月経で治療を始めました。自然妊娠の可能性はある?

    Q.20代のとき生理痛がひどくて薬で生理を止めました。不妊の原因影響していますか?

    35才 子宮筋腫(げんこつ大)を手術でとる。
    2年後の検査で再発(親指大) 治療はお休み中。

    20代のころに生理痛がひどくて、スプレキュア注射で生理を止めました。止めた期間はまず6カ月、少し間をあけてさらに6カ月、そして子宮筋腫の手術前に3カ月の計15カ月です。

    子宮筋腫は「できた場所がよくない、赤ちゃんを授からない最大の原因」と医師に言われ、手術に踏み切りました。

    妊娠しないのは、生理を止めたことが影響していますか? 現在、生理は30日周期で毎月きちんと来ています。

    また、妊娠すると少量出血することがあると聞きました。そのあとに生理がきたら、流産しているということですか?

    A.直接の原因ではないが、期間が影響している場合も。検査や人工授精へ進むことをおすすめします

    過去にスプレキュアを使用したこと自体はいまの不妊の原因とは直接的には関係がないと思います。現在ある親指大の筋腫も、子宮内に突出していなければ妊娠には影響ないでしょう。けれどもスプレキュアを長期間使う必要があった状況は妊娠成立に影響を与えるかもしれません。

    35歳という年齢を考えると妊娠を急がれた方がいいと思います。早いうちにお子さんが欲しい!というお考えであれば、まず子宮卵管造影検査を受け、クロミフェンやhCG注射での排卵誘発をして、人工授精を受けてみてはどうでしょうか?人工授精を5~6回行なっても妊娠しない場合は、体外受精へと進むのが一般的です。

    それから、月経2~3日前からの少量の出血についてですが、これはよくあることと言えます。これは流産とは関係ないと思いますので、あまり心配しないでください。

    20代のとき生理痛がひどくて薬で生理を止めました。不妊の原因に影響していますか?

    Q.いつも起こる生理前の胸の張りが、周期が延びたときは感じませんでした。生理周期と胸の張りは関係があるの?

    39才 検査では特に異常なし。プロゲステロン値が9.8ng /mlでルトラール(黄体ホルモン剤)を服用。タイミング法に挑戦中

    今までずっと生理周期が27 ~ 31日でしたが、ここ2カ月は34 ~ 35日と延びています。生理が始まる5日前からだんだん胸が張り始めて、生理が始まるとおさまるのが毎月のパターンですが、この2カ月はそれがありませんでした。生理の量も少なかったように感じます。いままで毎月感じていた胸の張りが、ここ2カ月なくなったのはなぜですか?

    A.月経前の胸の張りには個人差が大きく、張らないからホルモン分泌が不十分とは限りません

    月経前に乳房が張るのは、卵巣から分泌されるエストロゲンや黄体ホルモンが影響していると考えられます。エストロゲンは乳腺内の乳管を増殖させ、黄体ホルモンは乳腺の腺葉の発育を促します。月経前に症状が強くなり、月経が始まると乳腺の退縮とともに症状がなくなります。ただし、胸の張りは個人差が大きく、胸が張らないからホルモン分泌が不十分とは限りません。

    これまで排卵日以降の一定期間はルトラールによる黄体ホルモン補充をしていたようなので、月経期間が長くなったのは、排卵までの卵胞期が延長したためと考えられます。つまり、卵胞の発育が悪く、排卵障害が起きたのでしょう。月経周期が延長した最近の2周期に乳房が張らなかったということは、排卵障害によってホルモンバランスが乱れた可能性が考えられます。

    いずれにしろ、残念ながら年齢が上がっていくにつれ、このようなホルモンバランスの乱れは起こりやすくなります。

    不妊治療に関してですが、39歳でいらっしゃるので治療は急いだほうがいいと考えます。ご主人と相談なさって、お子さんを切に希望なさる場合は、体外受精を考えてみてはいかがでしょうか。

    赤ちゃんが欲しい2020春号』より
    まとめ/伊藤絵里子

    お答えいただいた先生

    山下レディスクリニック
    院長
    山下正紀先生

    山下レディスクリニック  院長 山下正紀先生

    奈良県立医科大学卒業。京大産婦人科入局。舞鶴市民病院産婦人科医長を務める。オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎を学び、帰国後、舞鶴市民病院にて近畿発のGIFT法による妊娠に成功、体外受精もスタート。神戸中央市民病院に着任(産婦人科医長、体外受精チーフ)。平成9年4月 山下レディースクリニック 開業。平成16年(神戸三宮磯上通)にクリニックを移転。

     

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