妊活

    排卵検査薬の使い方とベストなタイミングの取り方とは?無排卵でも陽性になる?【不妊治療専門医監修】

    公開日:2019.08.22 / 最終更新日:2019.11.09

    排卵検査薬の使い方とベストなタイミングの取り方とは?無排卵でも陽性になる?【不妊治療専門医監修】

    スポンサーリンク

    赤ちゃんを授かるには、まず精子と卵子が出会わなくてはいけません。そのため、妊活中は、妊娠のチャンスとなる排卵日に合わせてタイミングをとることが大切になります。排卵検査薬は、そのサポートをするものです。どんな仕組みで排卵日を予測できるのか、使い方や注意点、ベストなタイミングなどについてまとめました。

    排卵検査薬とは?

    排卵検査薬とはどんなもの?

    女性の体では、生理周期に合わせて妊娠に備えたさまざまな変化が起こっていますが、そのひとつが「排卵」です。成熟した卵子が卵巣から飛び出し、精子と出会って受精すると「受精卵」となり、無事に子宮に着床すると「妊娠」が成立します。

    ただ、卵子の生存期間は短く、排卵後約24時間しかありません。妊娠するためには、いつ排卵するかをできるだけ早く、正確に知ることが必要になります。

    排卵検査薬は市販の検査薬で、正式には「排卵日予測検査薬」といいます。排卵検査薬を使うと、排卵する約1日前に排卵日を予測できるので、妊活中の人が妊娠のベストタイミングを知るのに役立ちます。

    排卵検査薬は何で判定している?仕組みは?

    生理周期は、いくつかのホルモンによってコントロールされています。排卵を促す黄体化ホルモン(LH)は、ふだんから少量分泌されていますが、排卵日前に急激に分泌量が増加します。これを「LHサージ」といい、LHサージが起きてから、約40時間以内に排卵が起こるといわれています。

    排卵検査薬は、尿中に排出されるLHを検出して判定します。日本製の排卵検査薬の場合、LHの分泌量が20mIU/mL~50mIU/mLの場合はLHサージが始まっているとして「陽性」と判定し、20mIU/mL以下だったり、50mIU/mL以上だった場合は、「陰性」と判定します。

    無排卵でも排卵検査薬で陽性反応が出ることはある?

    排卵検査薬は、黄体化ホルモン(LH)の分泌量が増え、排卵を促すことを利用して、尿中のLHの量を検出することで判定します。そのため、無排卵でも、多嚢胞性卵巣症候群(PCO)や脱水などでLHの分泌量が増えている場合には、陽性になることがあります。

    排卵検査薬はいつから検査できるの?

    検査はいつから始めればいい?

    排卵は、次の生理予定日の約2週間前に起こるといわれています。LHサージをしっかりとらえ、排卵日をできるだけ正しく予測するため、検査は、排卵日と考えられる日の2日前=次の月経開始予定日の17日前から始めます。

    使う時期やタイミングはどうすればいい?

    LHサージは短時間で変動することもありますし、卵子の生存期間は約24時間しかありません。例えば、検査を始めた日は朝、2日目は昼に検査をすると24時間以上空いてしまい、その間にすでにLHサージが起こった可能性もあります。正しく検査をするためには、毎日同じ時間に検査をしましょう。

    基本的には1日1回の検査で予測ができますが、短時間で変動することもあるLHサージを正確に捉えるには、1日2回検査をすると、より正確に排卵日を予測することができます。

    生理周期が規則的な場合、いつから検査を始める?

    生理周期が28日、30日などと規則的な人の場合は、次の月経開始予定日の17日前から始めましょう。

    生理周期がバラバラな場合、いつから検査を始める?

    前回は28日、その前は25日というように生理周期が不規則で、次の月経予定日がいつになるか予測がつかないという人もいるでしょう。そのような場合は、最近の2~3周期の中で一番短かった周期を元にして次の月経開始予定日を設定し、その17日前から検査を始めます。

    スポンサーリンク

    正しい排卵検査薬の使い方と注意事項

    排卵検査薬の使い方手順

    日本製の排卵検査薬はスティック状のものが多く、先端部に尿をかける「採尿部」があります。検査の手順は次のとおりです。

    手順1 指示どおりの秒数、採尿部に尿をかける

    検査薬の本体を袋から取り出したら、キャップをはずして採尿部を出し、数秒間尿を直接かけます。使用する検査薬によっては、清潔な紙コップなどに採尿して、数秒間採尿部を浸すことでも検査できるものもあります。

    通常の尿検査のように、起きた直後の濃縮された尿や、細菌などがまじらないように排尿途中の尿を採尿する必要はありません。

    手順2 尿をかけたら、水平な場所に置く

    採尿部に尿をかけたり、浸したら、その部分を下にしたままキャップをします。その後、テーブルなど水平な場所に置いて、指示された時間待ちます。

    手順3 判定を確認する

    判定窓にラインが出ているかどうかを確認します。使用する検査薬によって、ラインの本数で判定する場合と、ラインの濃さで判定する場合とがあります。

    排卵検査薬を使う際の注意事項

    使用期限を守る

    日本製の主な排卵検査薬のパッケージには、使用期限が明記されています。使用期限を過ぎて使用すると、正しく検査できないことがあるので、使用期限内に使いましょう。

    採尿時間を一定にする

    検査時間と次の検査時間の間が24時間以上空くと、その間にLHサージが起こってしまうことも考えられるので、必ず毎日同じ時間に検査をしましょう。

    検査薬は検査直前に取り出す

    検査薬は、検査の直前に袋から取り出しましょう。取り出してから時間がたってしまうと、正しく検査ができないことがあります。

    採尿方法を守る

    正しく判定するためには、採尿部に検査するのに十分な量の尿をかけることが必要です。採尿部に尿をかける時間や浸す時間は検査薬によって違うので、使用する検査薬のパッケージに同封されている説明書をよく確認して、指示に従いましょう。尿が多すぎても正しく検査ができないことがあるので、注意して。

    採尿したら水平な場所に置いて、指示どおりの時間待つ

    採尿後に採尿部を上にして持ったままにしたり、水平でないところに置いた場合は、正しく検査ができないことがあるので、注意しましょう。また、指示された時間より早いときちんと結果が出ていないため、決められた時間待ってから確認してください。

    いつが一番妊娠しやすい?いつタイミングを取ればいいの?

    「排卵日当日」にタイミングを取らなければいけないと思っている妊活カップルも多いかもしれません。でも、一般的に卵子は24時間しか生存できませんが、精子は2~3日生存できるといわれているので、排卵日前から女性の体内で卵子を待つことができるのです。

    LHサージが起こりそうになった日からスタート

    一般的には、排卵検査薬で陽性反応が出てから2日間が妊娠しやすいといわれています。でも、精子は卵子よりも生存期間も妊娠する能力がある期間も長いので、排卵日前からタイミングをとり始めると、より妊娠のチャンスがアップします。

    排卵検査薬のラインがうっすらあらわれたり、色が少し濃くなったりした日からスタートして、数日間タイミングをとるといいでしょう。

    排卵と基礎体温の関係って?基礎体温をはかっていても排卵検査薬を使った方がいい?

    基礎体温は、安静にしているときの体温のことで、朝、起床時に起き上がらない状態で、舌の下に基礎体温計を入れて測定します。

    排卵がある女性の場合、基礎体温は低温期と高温期の2相に分かれます。生理が始まると体温が下がって排卵日までは低温期となり、排卵日ごろに一度体温がさらに下がると、その後上昇して次の生理が始まるまでは高温期となります。

    ただ、排卵が起こる日は、基礎体温が低温期より下がった日だったり、低温期の最終日だったりとバラつきがあるので、基礎体温だけで排卵日を予測するのはむずかしいといえます。

    排卵日を予測できる排卵検査薬を併用すると、より正確に排卵日を特定することができ、妊娠のチャンスが広がります。特に、生理周期が不規則な人は両方使うのがおすすめです。

    なお、基礎体温を測定して低温期が続く場合は、排卵していない「無排卵」だったり、測定方法が間違っている可能性があります。まずは病院を受診しましょう。

    おりもので排卵がわかる?

    排卵日4~5日前になると、女性ホルモンの一種・エストロゲンの働きで子宮頸管粘液(おりもの)の分泌が盛んになります。

    この時期のおりものは粘度も高くなるので、清潔な指を腟に深く入れて粘液を取り、人さし指と親指で伸ばしてみて10cmほど伸びるようなら、排卵が近いサインです。

    排卵検査薬は日本製と海外製のどちらがいい?

    日本製と海外製の排卵検査薬では、形状や価格に違いがあります。取り扱いや判定のしやすさ、コストなど、いろいろな面から考えて、自分に合ったものを選びましょう。

    日本製と海外製では検査薬の形状が違う

    日本製のものは、ほとんどが手で持ちながら検査ができるスティック状です。キャップをはずすと採尿部があらわれ、直接尿をかけることができますし、清潔な紙コップなどに尿を採取してから、浸すことができるタイプもあります。

    一方、海外製の排卵検査薬の多くは、スティックがついていないペーパー状のもの。尿を清潔な紙コップなどに採取した後、ペーパーを浸すタイプです。

    価格は海外製のほうが格段に安価

    日本製のスティック状の排卵検査薬は、おおよそ1本当たり300~500円程度です。海外製のペーパー状の排卵検査薬は、購入するサイトにもよりますが、おおよそ1本当たり60~70円ぐらい。日本製の6分の1~8分の1程度の価格で購入できます。

    海外製は排卵検査薬によってLHに対する感度が違う

    海外製の排卵検査薬には、さまざまな種類があります。LHに対する感度が高いものもあれば、それほどでもないものもあり、使う人によって判定のしやすさが異なります。いくつかの種類を試してみて、自分の合うものを探すのがおすすめです。

    排卵検査薬で妊娠判定をすることができる?

    排卵検査薬と妊娠検査薬では、その仕組みが違います。排卵検査薬が排卵日ごろに分泌量が増える黄体化ホルモン(LH)に反応するのに対して、妊娠検査薬では受精卵が着床すると分泌量が急激に多くなるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)に反応します。

    LHとhCGは構造が似ているため、妊娠を確認するために排卵検査薬を使うと、「陽性」の判定が出ることがありますが、それがhCGに反応したものかどうかはわかりません。排卵検査薬を使ってタイミングをとった次の生理が遅れた場合は、妊娠検査薬を購入して検査しましょう。

     

    監修

    桜十字渋谷バースクリニック 院長 井上治先生

    福岡大学医学部卒業。慶応義塾大学病院産婦人科、東京医科歯科大学市川総合病院をへて、2018年より現職。一般不妊治療から、高度生殖医療、不育症までをカバー。じっくり話を聞いて、ていねいに説明してくれる」と評判です。渋谷公園通りのクリニックはアクセスのよさとホスピラリティの高さが『赤ちゃんが欲しい』読者に好評。

    関連リンク:桜十字渋谷バースクリニック

    https://akahoshi.net/choose2019/sj.php

    https://www.sj-shibuya-bc.jp/

    取材・文/荒木晶子

    スポンサーリンク

    大鵬薬品健康通販

    あかほしLINE