妊活

    2人目不妊の原因・検査・治療は?流産後の体験談も【産婦人科医監修】

    公開日:2019.10.22 / 最終更新日:2020.09.02

    2人目不妊の原因・検査・治療は?流産後の体験談も【産婦人科医監修】

    スポンサーリンク

    一人目は自然に妊娠・出産したけれど、二人目がなかなか授からない「二人目不妊」の人が増えているといわれています。日々の育児に追われ「いつかできるだろう」と思っている間に年齢を重ね、タイミングを逃してしまうことも・・・。二人目ベビーができない原因、受けるべき検査の優先順位など、二人目不妊ならではの疑問や不安にお答えします!

    二人目不妊って?

    ・正式には、「続発性不妊症」という
    ・二人目の赤ちゃんを希望して、2年間避妊をしない性交渉があっても妊娠しない場合

    体の状態は一人目出産時と同じではありません

    日本では「赤ちゃんを希望して2年間、避妊せずに性交渉があっても妊娠しない場合」を「不妊症」と定義しています。そのうち、一度も妊娠していない場合を「原発性不妊症」、一度でも妊娠の経験がある場合を「続発性不妊症」といい、いわゆる二人目不妊はこの続発性不妊症にあたります。
    1人目を出産している場合、二人目については医師がタイミングを指導するだけで妊娠することも少なくありません。しかし、二人目を希望する年齢は高くなっていると考えられ、一般的に年齢が高くなれば妊娠しづらくなること、一人目出産時から時間がたって、体の状態が変わっていることなどから、自然にまかせるだけでは妊娠しないこともあります。

    二人目不妊の原因

    1  結婚年齢&出産年齢が高くなった

    厚生労働省の人口動態統計によれば、2000年に27.0才だった結婚年齢は、09年には28.6才に、28才だった初産年齢は29.7才にそれぞれ上昇。35才以上で妊娠する女性は20年前の3倍ともいわれ、二人目を希望する年齢もそれだけ上昇していると考えられます。

    2  女性側の不妊原因となるトラブルの悪化

    二人目妊娠では、一人目妊娠時より年齢が高くなるので、それだけ妊娠しづらくなります。また、一人目妊娠時には特に異常が発見されなくても、出産後に子宮内膜症や子宮筋腫、卵管癒着などのトラブルが悪化するなど、隠れた不妊原因が見つかるケースもあります。

    3  一人目出産後のセックスレス

    一人目出産後、女性は赤ちゃんのお世話や家事などで忙しくなり、出産前とは生活が大きく変化します。そのため、一人目を妊娠する前と同じような頻度で性交渉を持つことがむずかしくなることも多く、その結果、妊娠の確率も低くなります。

    4  実は男性側にも不妊原因があった

    女性の不妊原因と同様、一人目のときは偶然妊娠したけれど、実は精子の運動率が悪かったり、数が少なかったりなど、男性側にも不妊原因が隠れている場合があります。一人目が自然妊娠だと、受診しても男性側の検査をしないことも多く、見すごされがちです。

    「二人目不妊かな?」と思ったら、できるだけ早く受診しましょう! fromドクター

    二人目をなかなか授からなくても、「一人目を妊娠したのだから、そのうちできるはず」という気持ちから、受診の機会がつかめないまま時間がたってしまうということがよくあります。確かに、二人目不妊の定義は「2年間妊娠しない場合」ですが、時間がたてばそれだけ妊娠しにくくなるので、将来的に二人目、三人目を考えているなら、2年を待たずに早く受診したほうが安心です。特に次の【受診のCHECKポイント】に当てはまる場合には、できるだけ早く妊娠にむけてトライしていくほうがよいでしょう。

     
    【受診のCHECKポイント】

    □ 35才以上で一人目を出産した
    □ 一人目を不妊治療で妊娠した
    □ 一人目は自然妊娠だったが、妊娠するまでに時間がかかった
    □ 排卵障害がある
    □ 子宮内膜症や子宮筋腫など子宮のトラブルがある

    二人目不妊Q&A 二人目ベビ待ちさんの疑問・不安を解消します!

    Q 二人目不妊の場合、特別な検査や治療が必要?

    A 基本的には一人目不妊と同じ検査や治療です
    年齢や妊娠にトライし始めてからの期間、一人目の妊娠方法などによるので、一概にはいえません。ただ、卵管造影検査やプロラクチンというホルモンの検査は、最初に受けることをおすすめしています。また、一人目のお子さんが自然妊娠の場合、フーナーテストや精液検査は正常という前提で治療を行ないますが、治療を始めてからある程度の期間たっても妊娠しない場合は、ひととおりの不妊検査を行ないます。

    スポンサーリンク

    二人目不妊で特におすすめの検査

    ●卵管造影検査
    卵管は、炎症や帝王切開などを含む過去の手術によって癒着していることもあるため、状態を確認するのがおすすめです。

    ●プロラクチン検査
    授乳をしていると分泌されるホルモンで、妊娠を邪魔するのではないかといわれています。血液検査で調べられます。

    ※ある程度の期間妊娠しない場合は、フーナーテストや精液検査など、いわゆる一般的な不妊症検査を行ないましょう。

    Q どうしても子づれで受診することになります。どんな病院を選べばよいでしょうか?

    A まずは病院の情報を集めることから始めましょう
    ポイントは、「自分も気をつかわずにすみ、ほかの患者さんも不快にさせない」という配慮のある病院かどうかでしょう。まずは、子づれで通える範囲の病院情報を集めましょう。ホームページを見れば、病院の方針やキッズルームの有無などがある程度わかります。ホームページではわからない場合は、直接電話をして「子どもづれで受診きる環境かどうか」を問い合わせてみるとよいでしょう。

    HPや電話で確認しましょう
    ●ー般待合室以外に子づれ待合室があるか?

    ●託児できる施設が病院の近くにあるか?

    Q 二人目を妊娠したのですが、流産してしまいました。受診したほうがよいですか?

    A 流産が2回続いたら受診しましょう
    一人目を正常に出産したあとに流産を繰り返すという可能性は、一度も出産したことがない場合にくらべて低くなります。とはいえ、続けて2回流産すると、次の妊娠での流産率が高くなるため、もし流産が2回続いた場合は、受診したほうがよいでしょう。

    Q 周りが二人目ラッシュ、「まだ?」などと言われるのがプレッシャーです

    A 積極的にカウンセラーに相談してみて
    ママ同士のつきあいや義母、親戚などからプレッシャーを感じるという人は多いようです。病院にカウンセラーがいる場合は、積極的に利用してみるのがおすすめです。年齢が近かったり、不妊経験があるカウンセラーもいるので、雑談のように気軽に話をするだけでも、聞いてもらうことで気持ちが晴れると思います。

    Q 夫が「1人できたんだから、そんなにあせらなくてもそのうちできる」と治療にOKしてくれません

    A パートナーとよく話し合うことがたいせつです
    夫側のそうした考え方が妻側のストレスにつながっていくことも多々あります。男性の場合、「生理があれば妊娠できるはず」など、女性の体についての誤解があることも多いので、まずはパートナーとできるだけよく話し合ってみましょう。それでもむずかしい場合は、主治医から直接話してもらうのも一つの方法です。

    あかほし読者の二人目ベビ待ち体験談

    次回は人工授精にステップアップの予定

    もともと生理不順で婦人科に通院していて、「授かりにくいかも」と言われていたので、一人目は欲しいと思ってすぐに受診、タイミング法で妊娠しました。夫と「子どもは2人欲しいね」と話していたので、二人目も治療をするのに迷いはなかったです。一人目と同様タイミング法から始めて8カ月たち、「そろそろステップアップしたほうがいい」と言われ、今度人工授精にトライします。少しでも授かる近道になるなら、と期待しています。
    兵庫県 あーくん(28才)・二人目持ち歴1年

    今は自己流タイミング法でがんばっています

    4年半の不妊治療、4カ月半の管理入院の末、長男を出産。私たちの宝物である長男に、弟か妹をつくってあげたいと思いました。長男を授かる前に子宮内膜症の癒着がわかり、手術はしたものの、おそらく自然妊娠は無理だと思っています。でも、不妊治療があまりにもつらかったので、再び受けるのは精神的にも経済的にも絶対にできません。それでも「もしかしたら」と思い、今は夫婦でタイミングをはかっているところです。
    神奈川県 しゅんこさん(36才)・二人目待ち歴6カ月

    お休みしていた治療をまた再開するつもり

    「一人目が欲しいと思ったころは、不妊という言葉さえ知りませんでしたが、自己流のタイミング法では授からず、人工授精で妊娠。子どもは2人欲しいと思っていましたし、なによりもう一度妊婦になりたいという気持ちが強く、二人目も治療を始めました。人工授精を2回まで行なったところで、家族の入院や上の子の病気・行事などで忙しくなり、休止。年齢的にも今年は最後のチャンスかなと思うので、また夏ごろから治療を再開したいと思っています。
    熊本県  Sさん(40才)・二人目待ち歴2年

    次は顕微授精にトライする予定です

    重度の男性不妊で4年間不妊治療をし、3回目の顕微授精で一人目を授かりました。「二人目はまだ?」「1人じゃかわいそう」との周りの声や、友だちの二人目、三人目ラッシュであせってきたのと、上の子が人形のお世話をしたがるようになったこともあり、二人目の治療を始めました。昨年、2度凍結胚移植をしましたが、失敗。次は顕微授精を予約していますが、卵巣年齢が38才との結果が。ますます先延ばしはできないなぁと思っています。
    鹿児島県 ユキカナさん(27才)・二人目待ち歴1年

    体外受精で二人目を授かりました!

    一人目はタイミング法から始め、人工授精、体外受精とステップアップ。幸運にも最初の体外受精で妊娠しました。上の子が2才になったころ、周りのママ友が二人目ラッシュになり、再び体外受精にトライ。今回は2回目で妊娠しました。夫は治療に協力的で、通院時に上の子のめんどうを見てくれたり、家事もできるだけしてくれました。義母からは「1人ではもの足りない」などと言われて傷ついたこともありましたが、今は出産が楽しみです。
    千葉県 ブルーハワイさん (38才) ・二人目待ち歴2年

    監修

    秋山レディースクリニック
    秋山芳晃先生
    1987年東京慈恵会医科大学卒業、同医科大学付属病院、国立大蔵病院(現国立成育医療センター)などをへて、2003年より現職。東京慈恵会医科大学元講師。不妊症・不育症を専門分野とし、クリニックには子づれ待合室を4部屋設けるなど。患者さんの気持ちに寄り添った診療が評判です。

    (出典 赤ちゃんが欲しい2011年夏号)

    おすすめの記事はこちら

    スポンサーリンク

    あかほしLINE