妊活中に読みたい絵本!不妊ストレスをやわらげる、心にしみこむ。癒やしのひとときをお届け|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
妊活
妊活や仕事に頑張っているあかほし読者のみなさん。先が見えない不妊治療に焦りを感じてしまうこともあるでしょう。そんな日々の中で、ふと心をゆるめる時間も必要です。休日にゆっくりとお茶を飲みながら、就寝前の少しの時間に、絵本を開いてみませんか。絵本のプロが厳選した絵本をご紹介します。
『皇帝にもらった花のたね』
作/デミ
訳/武本佳奈絵
(徳間書店)
花であふれる美しい国の皇帝は、自分の跡継ぎを選ぼうと思い立ちました。そこで国中の子どもたちを集め、一人ひとりに花の種を手渡します。この種を育てて、1年後に見せに来るようにと言うのです。ピンは誰よりも愛情深く、花を育てるのが得意な少年でした。ところが、大切に水をやり、肥料をやり、鉢を植え替えても、一向に芽は出ませんでした。やがて1年が経ち、子どもたちは美しく咲き誇る鉢を持って皇帝の前に進みました。ピンはひとり恥ずかしい思いをしながら、芽のでなかった鉢を抱えて行くのでした。ラストには心がほっこりする結末が待っています。
『おなかのなかで』
作/野島 雫
(教育画劇)
リンゴを呑み込んだカモくんを呑み込んだキツネくん。そのキツネくんを呑み込んだ、大きな魚。まっくらな魚のおなかの中で、カモくんを吐き出したキツネくん。リンゴを吐き出したカモくん。リンゴから這い出てきたアオムシ。3匹は、もうここから出られないんだねと、泣き出します。そのとき一筋の光が差し込みました。それは魚の鼻の孔。アオムシくんなら、あそこから出られるかもしれないと、3匹は力を合わせます。最後には思わぬ展開となって……。自分のためでなく誰かのために、利他的な行動がとれる自分でありたいと思わせるすてきな絵本です。
いかがでしたか? 専門書やネットの情報に疲れてしまったとき、治療のストレスがたまっているなと感じたときなど、癒しのアイテムとして絵本を手にとってみてはいかがでしょうか。少しだけ心がフワッと軽くなるはずです。お気に入りの1冊を見つけたら、編集部にも教えてくださいね。
狩野啓子さん
JPIC読書アドバイザー(財団法人出版文化産業振興財団が主催している、「JPIC読書アドバイザー養成講座15期修了」。20年に渡り絵本情報誌の編集に携わっている。
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