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    歯のトラブルが妊娠を遠ざける?不妊と歯周病の関係を知りたい!

    公開日:2020.01.18 / 最終更新日:2020.09.09

    歯のトラブルが妊娠を遠ざける?不妊と歯周病の関係を知りたい!

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    妊活・不妊治療中は赤ちゃんを授かるために食事や睡眠、運動に気をつけているものの、デンタルケアは手つかず。そんな人も多いのでは? 実は、見落としがちなお口のトラブルが、妊娠を遠ざけている可能性もあるんです。この記事は歯周病など、注意が必要な歯のトラブルと体への影響、そしてその予防策を紹介します。さっそくデンタルケアして、授かり体質に近づきましょう!

    妊活中に気をつけるべき、お口のトラブル

    妊娠をめざしてさまざまな努力をしている人でも、デンタルケアは見落としがちです。1日2回程度の自己流歯みがきを行ない、歯科医院に行くのはむし歯になったときだけ。そんな人は要注意! 実は歯のトラブルは全身に悪影響を及ぼします。特に、ベビ待ち中には、「歯周病」と「かみ合わせ」に気をつけましょう。

    歯周病

    歯ぐきが歯し 垢こうに含まれる細菌に感染して、はれたり、出血したりする病気で、症状が進行すると歯を失うことも。

    かみ合わせ

    あごの位置や歯並び、かみ方で決まる「かみ合わせ」。悪いかみ合わせは、生まれつきのものもあれば、むし歯治療の詰め物が原因となることも。

    妊活中に気をつけたいトラブル ① 歯周病

    ゆっくりと歯ぐきや歯そのものを破壊する歯周病は、口の中だけにとどまらず、妊娠の妨げとなっている可能性があります。

    歯周病のある人は、健康な人より妊娠しづらい!?

    オーストラリアで、「歯周病の女性より、健康な歯ぐきを持つ女性のほうが、妊娠までにかかる期間が約2カ月間短い」という研究結果が発表されました。歯周病が妊娠の成功率に影響するのなら、今から予防しておきたいですね。

    口の中だけじゃない、歯周病の本当のこわさ

    歯周病になるとまず歯ぐきがはれ、出血したりします。重度になるまで痛みが出ないので、治療せず、そのままにしてしまう人が多いのですが、大きなまちがい!ほうっておくと全身に歯周病菌が行き渡り、妊娠しづらいばかりか、妊娠後も早産を引き起こしたり、胎児の成長に影響を及ぼすことに。

    ベビ待ち中、要注意!歯周病が全身に与える悪い影響ってどんなこと?

    心臓病

    血管からとり込まれた歯周病菌が、感染性心内膜炎、狭心症、心筋梗塞などを発症させる。

    低体重児出産、早産

    歯周病菌や炎症によって発生する成分が、子宮収縮を促して早産を引き起こしたり、胎児の成長を妨げる。

    脳卒中など

    歯周病菌が血管の内側にとりつくと、血液の流れが悪くなり、血管が詰まって、脳卒中などが発症する。

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    糖尿病の悪化

    歯周病の炎症物質がインスリンの作用を妨げて、血糖値を上げ、糖尿病を発症させたり、悪化させる。

    気管支炎、肺炎

    唾液にまざった歯周病菌があやまって気管に入り込んでしまうことでも、発症するといわれている。

    ベビ待ち中にオススメ!歯周病にならないためのPOINT

    30才以上の日本人の、約80%が歯周病にかかっているといわれています。自覚症状がないこともあるので、まずは歯科でチェックを。

    ① 毎食後の歯みがき

    朝晩しか歯みがきをしない人も多いようですが、基本は毎食後! 歯ブラシに加えてデンタルフロスも使用するとより効果的です。

    ② 定期的な病院でのケア

    毎日の歯みがきで落としきれない歯垢は、病院でクリーニングを。セルフケアとプロフェッショナルケアを組み合わせることがたいせつです。

    妊活中に気をつけたいトラブル ② かみ合わせ

    かみ合わせの悪さは、食事がしづらくなるだけではありません。ホルモンバランスの乱れや生理不順にもつながっているのです!

    妊娠体質に近づくためにかみ合わせを治すという手も

    さまざまなトラブルの原因となる、かみ合わせの悪さ。実際、歯並びを治したり親知らずを抜くなど、悪いかみ合わせを治した人の中には、体調がよくなり、生理不順が改善したという人も少なくありません。また、その結果、妊娠に至った例もいくつかあるようです。まだ医学的な証明はされていないものの、かみ合わせが気になる人は、試してみる価値はあるかもしれません。

    妊娠体質をめざす私たちの大敵!悪いかみ合わせが体の不調を招く?

    かみ合わせが悪い

    生まれつきの骨格のゆがみや歯並びの悪さ、むし歯の治療痕などがかみ合わせを悪くする原因となってしまうことも。
     
    姿勢が悪くなる

    「かむ」ときには全身に力が入ります。そのため、かみ合わせが悪いと体への力の入り方が偏り、姿勢が悪くなりがちに。
     
    ホルモンバランスのくずれ、生理不順、冷え

    姿勢の悪さは、ホルモンバランスのくずれを招き、生理不順の要因に。血流が滞り、冷えや頭痛などを引き起こすことも。
     

    ベビ待ち中にオススメ! あなたのかみ合わせCHECK

    ご自身のかみ合わせはどうですか?下記の1つでも心あたりのある人は歯科へ行ってみましょう!

    ① 奥歯に詰め物が多い

    詰め物は時間がたつと劣化し、徐々にかみ合わせを悪くしてしまうことも。古い詰め物は、歯科でメンテナンスを。

    ② 過去に矯正をしたことがある

    歯列矯正はアフターケアがたいせつです。ほうっておくと元に戻ってしまうので、必ず歯科で定期的にチェックを

    ③ 歯ぎしりがはげしい

    歯ぎしりで歯が削れているかも。パートナーと、お互い歯ぎしりをしていないかチェックし合ってみましょう。

    ④ かむときに違和感や痛みがある

    詰め物をして、3日間違和感が続くようなら病院でやり直しを。痛みを感じる場合は早めに病院へ。

    ⑤ 口の中の同じ場所を何度もかんでしまう

    なんらかの要因で、かみ合わせが悪くなってきているのかもしれません。かかりつけの歯科で相談を。

    妊活と歯のトラブル Q&Aまとめ

    Q 1日3回歯みがきしているのに、歯科医師に「歯石がたまりやすい」と言われました。不妊に関係あるのでしょうか?

    神奈川県/ペンギンさん・33歳

    A 妊娠や不妊治療とは関係ありません
    歯石の原因となる歯垢がたまりやすいかどうかは、歯並び、食習慣、歯みがきの回数と方法によって決まるので、不妊とは関係ありません。歯並びなどの関係でみがきづらい場所があるのかもしれないので、効果的な歯みがき法を学ぶために、歯科でブラッシング指導を受けてみては。

    Q むし歯がある状態での妊娠。赤ちゃんに影響はありますか?

    東京都/さくらさん・29歳

    A 赤ちゃんに影響はないでしょう
    むし歯菌が赤ちゃんに悪影響を及ぼすという報告はありませんが、妊娠初期、つわり中に吐きけが強いと歯みがきが満足にできず、むし歯が悪化してしまうかも。できれば妊娠前の治療がおすすめです。

    Q 親知らずが斜めに生えて、ときどき痛みます。妊娠前に抜くべきですか?

    愛知県/まいちゃん・38 歳

    A 状態によっては抜いたほうがよいかも
    親知らずの周りに汚れがたまりやすい、痛みや違和感がある、かみ合わせに悪影響となっている場合は、早めに抜歯を。きれいに生えているなら、抜かなくてOK。

    Q 妊娠したかも!?歯の治療はいつからストップするべきですか?

    福島県/プルメリアさん・33歳

    A 妊娠が確定したらストップしましょう
    痛みやはれなどの症状があるなら応急処置が必要ですが、症状がないようなら、安定期(妊娠5〜7カ月)に入ってから治療を再開しましょう。

    Q 不妊治療中のむし歯治療。麻酔はO K?

    京都府/マミぽこさん・29歳

    A 基本的に問題ありません
    不妊治療中であっても歯科治療時の麻酔はOK。ただし、歯科治療を行なうタイミングについては、念のためかかりつけの産婦人科医師、歯科医師と相談を。

    Q 妊娠したら、ずっと歯の治療ができないのですか?

    福島県/ゆーまんさん・30歳

    A 安定期であれば、通常の治療ができます
    流産しやすい妊娠初期には、長時間の治療はなるべく避けるべきですが、安定期に入れば、麻酔が必要なむし歯治療や抜歯など、通常の歯科治療を行なうことができます。

    ドクターオススメ!妊活中にしておきたい デンタルケア

    ①むし歯や歯周病を治そう

    トラブルがあれば治療を早めに受け、口の中を健康に! 自分では気づきにくい歯周病チェックのためにも、年2回程度の定期健診を。

    ②悪いかみ合わせを治そう

    歯科で妊娠希望と伝え、かみ合わせのチェックをしてもらいましょう。必要ならば歯並びや親知らずの治療をすすめられるはずです。

    ③毎食後の歯みがき習慣を

    最もたいせつなのは、セルフケア。歯科でブラッシング指導を受け、効果的な歯のみがき方を教えてもらうのがベスト。

    ★妊娠がわかったら、キシリトールガムでベビーのむし歯予防を!

    妊娠6カ月目から出産後9カ月までの間、母親がキシリトールガム(1日3〜5個)をかむと、子どものむし歯菌感染を遅らせることができるという研究発表が! 今から習慣づけておくといいかも。妊娠前のデンタルケアはとてもたいせつです! 自分の歯に興味を持ち、口内環境から妊娠できる健康な体をつくっていきましょう。

     

    Advice

    モウリデンタルクリニック
    毛利啓銘先生
    2005年に開業。痛みや症状の治療だけでなく、患者の口内環境の健康を将来的に守っていく治療をモットーとし、妊娠を希望する人に向けてのプレマタニティ外来も設けている。
     
    『赤ちゃんが欲しい』2012年冬号より
     
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