体験談

    38歳「不妊治療は延期しない。私は移植一択でした」【コロナ時代の妊活】

    公開日:2020.05.06 / 最終更新日:2020.09.10

    38歳「不妊治療は延期しない。私は移植一択でした」【コロナ時代の妊活】

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    新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界中に広がりをみせ、大きな影響をもたらしている今日。私たちのライフスタイルも激変しています。妊活・不妊治療を受けているかたにとっても、わからないことばかりで不安が募りますよね。

    そんな中、妊活・不妊治療の進め方の選択、決断は個々にゆだねられています。

    今回は、体外受精の治療続行、4月に移植をしたまりもさん(38歳)の決断までの体験談をご紹介。「今回の決断の際に、もっとも考えたのは38歳という”年齢”」「治療続行に迷いはなかった。移植一択でした」と話してくれました。

    「#コロナに負けるな」みなさんのさまざまな決断を、妊活メディア「あかほし」は全力で応援していきます。

    最初の病院で卵管の癒着がわかった

    新婚旅行後の20178月から自己流のタイミング法で妊活していましたが、なかなか授かることができずにいました。そんなとき、仲のいいご夫婦と食事に行く機会があり、「婦人科に行って卵管造影をしてきたの!これをすると半年ゴールデン期間で妊娠しやすくなるんだって!」と言われて、私もすぐに近所の婦人科に予約を入れ、子宮卵管造影検査をしてきました。

    「これですぐ赤ちゃんできる~♪」と幸せ気分で婦人科へ行った後、悪夢が

    検査の結果は両卵管の癒着。医師から「癒着の度合いがわからないし、あなたは体外受精でしか妊娠できないわ。治療をする際は説明しますので、ご主人とよく話し合って、また来てください」と言われて帰宅しました。

    その時は、この世の終わりかと思うくらいどん底まで凹みました。私にはゴールデン期間もなければ、自然に妊娠することもできないんだ……。つらくなり夫に話しながら大泣きしました。すぐに卵管造影検査をした近所の婦人科で体外受精をスタートしました。20181月のことでした。

    その病院で2回目の採卵周期をスタートしたとき、「不妊治療は婦人科の片手間でやっている」というような看護師さんの発言を聞き、「こっちは子どもが欲しくて治療しているのに、片手間とはなんだ」と夫が激怒。私も悲しくて涙が止まらなくなり、不妊治療専門のクリニックに転院しました。

    クリニックに不信感が募り、治療をやめようと思ったことも

    不妊治療。病院に不信感がつのる…

    ところが、2軒目のクリニックでもドクターと看護師さんに不信感を抱く出来事が続いてしまいました。人の気持ちをわかってくれる病院なんてないんだ。もうクリニックに行きたくない。そのときは治療をやめることも考えました。

    夫に自分の気持ちを話したら、「もう今までのところは行かなくていいよ。卵は破棄してもらえばいい。そもそも治療や子どもができないというだけで落ち込むのに、こんな気持ちにさせられるなんて、病院のやり方が間違っている!行ってみたいと思う病院が出てきたら行けばいいし、説明を聞いてみたい病院ができたら行ってみよう」

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    そう優しく言われました。やっぱりこの人の子どもが欲しいし、頑張らなきゃ。夫の言葉で前向きな気持ちに切り替えることができ、2度目の転院を決めました

    現在、通っているクリニックに通い始めたのは、妊活をきっかけに友だちになった方に「このクリニックがいいみたい!」とすすめられたことがきっかけです。

    ドクターは質問をすると的確に答えてくださり、血液検査にそって必要なサプリメントの処方もあります。受付の方もとても気持ちよく対応してくれるので、今までのクリニックとは安心感が違いました。

    3院目となったこちらでは、20201月に説明会に参加。血液検査や精液検査の結果、夫も私も問題なしで、20202月に3回目の採卵周期がスタートしました。

    新型コロナウイルス感染症もこの頃はクルーズ船の中での出来事だったり、国外で起こっていることで、自分の身の回りで起きている実感がありませんでした。テレビを観ながら「こわいね~」などと、どちらかというと他人事だった記憶があります。自分たちの不妊治療とは関係ないことだと感じていました。

    採卵~移植。9回通院するうち、コロナの感染者数は増えつづけ・・

    2月の後半には採卵周期スタートの検診がありました。3月上旬から中旬にかけては検診のほか、採卵(9個凍結)と慢性子宮内膜炎と子宮収縮検査を受けました。その結果、慢性子宮内膜炎、子宮収縮検査ともに異常なし。

    リセット後、移植周期スタートで生理5日目に受診し、凍結胚の説明と移植周期をスタートできるかの検診をしました。3月下旬に子宮鏡検査を受け、3日後にSEETh法を実施。4月に5回目の移植をしました。

    そして、先日、念願の陽性判定をいただきました!まだ心拍確認日になっていないので、家族以外には伝えていません

    ホルモン補充での移植だったので、今は毎晩飲み薬を服用し、朝と夜は膣剤を使っています。3日に1回は筋肉注射を自分でおしりに打っています。

    3月には日本でも新型コロナウイルス感染症の感染者が発生していましたし、テレビでも「クラスター発生!」などと報道するようになり、他人事ではないと不安が出てきた頃です。

    テレビを観ても、ネットを見てもコロナコロナコロナコロナ…。目に見えるならまだしも、目に見えない敵との戦いで、自分が感染したら…と怖くなりました。過剰なほどに手洗いしたり、アルコール消毒したり、買い物に行って買ってきたものは一度アルコール消毒液を拭きかけて拭いたり。かなり神経質になりました

    治療の中断が心配でした。年齢のことを考えると一日一日が大切だから…

    新型コロナウイルス感染症に対する日本生殖医学会からの声明が出たときは、治療が中断を余儀なくされるのではという不安がありました。けれども、私が通っているクリニックは医師との相談によって、採卵はもちろん、移植もできることがわかりました。通院している患者さんの年齢が高いことを考慮してくれているのだと、ありたがく思いました。赤ちゃんをのぞむ夫婦にとって、治療は一日も先送りできないですものね。病院からはもちろん、不安な人は無理して続けなくていい、遠慮なく治療をお休みしてくださいとの説明もありました。

    私の場合、心配だったのはむしろクリニック自体が治療をお休みしたらどうしようということでした。コロナの不安はありますが、終息する時期がまったく読めない状況が続いています。とはいえ、年齢のことを考えると一日一日が私にとってとても大切です。

    治療のこともコロナの終息を待ってから再開すると考えると、いつになるのだろうという不安のほうが大きく、私は治療を続けることに一切の躊躇はありませんでした。年齢的な焦りがあるので、とにかく早く子供が欲しい。その気持ちばかりでした。

    移植をする前、夫には「ホルモン値もいいし、内膜もOKだから移植できるって!」と話しました。夫は「順調だね!よかったね!」と言ってくれました。

    移植を決断する前は「治療続行! 移植!」の一択でしたが、移植後は妊婦さんがコロナに感染するとどうなるのか、薬も使えないので別の不安があります

    けれども、クリニックはコロナ対策などにも配慮しつつ、通常どおりの診察をしてくださっていることに、とても安堵しています。

    明るい未来を信じて、自分ができることを徹底する

    自分だけは大丈夫という言葉は決してありませんよね。移植までに計9回通院しましたが、電車に乗るとつり革や手すりに触って大丈夫なのかなど、常に考えました。持ち運びできる小さなアルコール消毒薬を携帯して、物をさわったら常にアルコール消毒しています。

    通院の際はとにかく人との距離をとり、電車が混雑していない時間帯にクリニックの予約を入れたり、クリニックでも人との間隔をあけて、座るようにしています。

    クリニックでの様子に大きな変化はありませんが、患者さん同士は近づかないようにしようという気持ちが働くのか、座るときの間隔が自然にあいています。院内のいたるところにアルコール消毒が置いてあるので、みなさんこまめに使っています。

    もし私が20代とか30代前半で、AMHの数値が低くなかったら、一度治療をお休みして、不安というストレスがなくなってから、治療をスタートさせたかもしれません。妊活のいちばんの敵はストレスといわれていますものね。

    でも実際には38歳と年齢が高く、しかもAMHが低いため、妊活できる時間は限られている!不安とともに闘うしかないと思い、治療の続行を決めました

    新型コロナウイルスのもいつかは終息すると思いますが、それがいつになるのかの目処はわかりません。でも、明るい未来は絶対にあるはずだと信じ、自分で気をつけられることは徹底的に気をつけて、毎日を過ごしていきたいです。

    編集部より

    アラフォーであることを考慮し、治療の続行を決めたまりもさん。ご自身の納得いく形で治療を進めたことで、日々生じる不安な思いも受けとめることができると話してくれました。自分に合うクリニックを選んでいたことが、未曾有のピンチにおいても、決断の支えとなりましたね。10組のカップルがいれば、10とおりの妊活がある。こんなときなら、なおさらです。あかほし編集部はみなさんそれぞれの選択、決断を応援し続けます。

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