【不妊治療体験記】はじめての人工授精!実施後の排卵チェックまで手順を詳しく振り返り|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
体験談
精子を子宮に注入し、卵子と出会うための移動距離を短くすることで受精の可能性を高める方法が人工授精です。
「人工受精」という言葉のイメージからむずかしい治療なのでは、と思いがちですが、精子が子宮内に入るプロセスが人工的なだけで、受精や着床などの流れは自然妊娠と同じです。
そんな人工授精のリアル体験談をご紹介します。
夫の急性リンパ性白血病の治療を乗り越え、妊活・不妊治療を開始したクリームパンさん夫婦。
急性リンパ性白血病の治療の影響は少なからず、妊活にも。現在は顕微授精にステップアップしているクリームパンさん夫婦の「人工授精」振り返り体験記です。
「30代子なし夫婦のクリームパンと申します。
私たち夫婦は、2020年より不妊治療を開始しました。ガン治療によるハンデがありますが、奇跡を信じて、頑張りたいと思います!」
タイミングを見はからって性交渉しても、なかなか妊娠しないときの次のステップとして考えられるのが人工授精です。
「人工」という名前がついているために、なんとなく不自然な治療のようなイメージを持たれがちですが、医療が加わるのは精子を子宮内に送り込むところだけ。精子と卵子の出合いをサポートしたその後は、受精も着床も、自然妊娠となんら変わりはありません。
マスターベーションによって採取した精液を洗浄・濃縮し、カテーテルを使って精液を子宮内に送り込みます。
超音波検査で排卵日を予測
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人工授精を行う日を決める
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人工授精当日、自宅またはクリニックで夫の精液を採取。精子を洗浄して濃縮する
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カテーテルを用いて、子宮内に精子を注入
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排卵チェック
という流れで行います。
人工授精は、子宮の奥に、選別した元気のよい精子を注入するので、タイミング法に比べ、妊娠率は2倍ほどになるといわれています。
排卵誘発剤などを使わない場合は、1回あたりの妊娠率は5~10%といわれています。排卵誘発剤を使うとやや高くなります。人工授精を行なうと、10~20%の人が妊娠するというデータもありますが、あくまでも平均的なデータで、年齢などによって異なります。
『妊活 治療と生活アドバイス』より
「痛いと噂の筋肉注射を打ってきました。全然痛くない…。お尻の肉が分厚いから?(笑)
精子の洗浄&選別待ちで、3時間も待たされました。このくらい待つのは普通なんでしょうか・・?」(クリームパンさん)
自宅または病院で採取した精液を顕微鏡で確認してから培養液にいれ、遠心分離器にかけて洗浄・濃縮します。
未熟な精子や細菌などを除菌し、質のよい精子だけを残します。運動率が高くて元気な精子だけ濃縮して子宮に届けることができるほか、精子の移動距離が短いので受精の可能性が高くなります。
カテーテルは樹脂製で柔らかいので、注入時の痛みはあまりありません。
ただ、人によっては違和感を感じることも。実施後に痛みを感じる場合もありますが、これは排卵痛のことが多いです。
人工授精を実施してから数日後、きちんと排卵されたかどうか超音波検査でチェック。必要に応じて妊娠を継続させる働きのある黄体ホルモンの処方や注射をすることもあります。
人工授精のすべての工程が終了です。
「今までを振り返ると、はじめての不妊治療だったので片っ端から検査、検査、検査の連続。こんなに調べられるなんて思わなかったし、お金も結構かかりました。通院していると、女性が行なう検査が多く、負担が大きいなと感じました。男性は精液検査のみなのに…。
ソワソワ期はフライング検査をするか悩みました…!」(クリームパンさん)
精子の数が少ない乏精子症や、精子の進む力が足りない精子無気力症、精液が少ない乏精液症などの男性側の機能に問題がある場合には人工授精を考えるとよいとされています。男女それぞれの状態を考えて、協力して夫婦で妊活・不妊治療を進めていきたいですね。
30代の妊活夫婦。5年前に夫が急性リンパ性白血病に。闘病生活から3年後に入籍をし、2020年7月から妊活・不妊治療をスタートしました。
急性リンパ性白血病は完治しましたが、治療の影響で男性不妊。現在は顕微授精にトライしていて、凍結胚の移植にむけ準備中。ブログに掲載中の妊活コミックエッセイはもちろん参考になりますが、夫の闘病記録も時系列で詳しく描かれています。夫婦ふたりで困難を乗り越えていく様子に勇気をもらえます。ブログ『クリームパンでいず』
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