体験談

    【加藤貴子さん妊活インタビュー】流産を3回経験。「自分に寄り添う気持ち」を大事にしてママに

    公開日:2021.01.26 / 最終更新日:2021.02.02

    【加藤貴子さん妊活インタビュー】流産を3回経験。「自分に寄り添う気持ち」を大事にしてママに

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    44歳で第1子、46歳で第2子を出産した女優の加藤貴子さん。流産や不育症の疑いがあるなかでの”自分流妊活”のご経験についてお話をうかがいました。

    加藤貴子さんの妊活History

    2004年(34歳)
    自己流のタイミング法開始

    2012年秋(41~42歳)
    卵子の老化の事実を知り、不妊治療専門クリニックを受診。男性不妊が発覚

    2013年(42歳)
    3月 顕微授精にトライ。妊娠するも稽留流産に
    8月 顕微授精と体外受精にトライ。妊娠するも2度目の稽留流産
    9月 不育診療科のあるクリニックを受診
    11月(43歳)自然妊娠するも、3度目の稽留流産

    2014年(43歳)
    3月 体外受精にトライ、妊娠。不育治療開始
    11月(44歳)帝王切開で第1子出産

    2016年2月(45歳) 2人目妊活開始

    2017年(46歳)
    1月 顕微授精、体外受精、胚移植、凍結胚移植をへて、妊娠
    8月 帝王切開で第2子出産

    妊娠のタイムリミットが迫るなかでの悲しいできごと

    男の子2人のママになった加藤貴子さん。

    「まさか48歳にもなって、保育園の送り迎えをして次男に母乳をあげているなんて想像すらしていませんでしたね(笑)。1人目は体外受精で妊娠、2人目は治療と同時に自然妊娠にもトライしていたので、どの方法で妊娠したのかはわからないんです。

    長男に弟や妹をつくってあげたい気持ちは夫婦で一致していたので、長男が1才3カ月で卒乳したタイミングで2人目妊活をスタート。ただ、周りからは『あんなにつらい思いをしたのだから2人目はもういいじゃないか』って疑問の声もありました」

    『つらい思い』…。加藤さんは1人目を妊娠するまでに、3度の稽留流産を経験しています。

    「流産は、経験した人にしかわからない苦しみやつらさがあると思います。私の場合は、1度目のときは、つらくてつらくてたまらないんだけれど、タイムリミットが迫っているから悲しんではいられない! とすぐ次の治療へ進みました。
    2度目のときも悲しい気持ちは封印して、『目的は赤ちゃんを授かること。ほかにもっと何かできることがあるはず!』と躍起になっていました。と同時に、だれとも会いたくない自分もいて…」

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    「かなりバランスの悪い妊活を送っていましたね」と当時をふり返りながら苦笑い。そんな加藤さんを支えてくれたのはご主人の存在でした。

    治療をがんばってくれている自分の体に感謝。
    悲しいときは悲しいってすなおになれたら、心が軽くなりました

    「2度目の稽留流産のあとちょうど、何年に1度かの中秋の名月当夜の満月の日だったんです。仕事中の夫から『月がきれいだから散歩でもしてきなよ』と電話があって、その美しい月を眺めていたら、せきを切ったように涙があふれ出てきて…。

    これまで自分のために泣いてあげたことがなかったな、治療をがんばっている自分の体にお礼すら言えてなかったなって。

    ずっと自責の念にかられていたけど、私は私でそのときにできることを精いっぱいやってきていたよねって」

    2度の悲しい経験から「自分に寄り添う」ことのたいせつさに気づいた加藤さん。この経験があったからこそ3度目の稽留流産では、「流産をなかったことにせず、自分の感情から目をそむけず、きちんとお母さんとしてわが子が逝ってしまったのを悲しむことができた。だから乗り越えられました」といいます。

    「3度目の掻爬手術で手術台の上に上がったときに、『次ここに上がるときは出産のとき! 』と決意。そのことが自分への励みにもなり、がんばることができました」

    不育症ではないけれどやれる治療はやりたい

    2度目の稽留流産のときに「不育症」という言葉を知ったという加藤さん。よりくわしい検査をするため、不育診療科があるクリニックを受診しました。

    「検査結果は『不育症とまでは診断しきれないボーダーライン』とのこと。不育症には4つの原因があって、私は、血液の凝固異常と内分泌異常があてはまったようだけど、どちらも数値的に考えるとグレーゾーン。

    不妊治療のドクターと不育症のドクターの意見をすり合わせて、着床が確認できた段階で、胎児に血液を送り込みやすくするためにアスピリンを飲む方法に決まりました。3度目の稽留流産のあと体外受精で着床したので、そこから不育症改善のための投薬を開始。44才のときに帝王切開で第1子を出産しました。

    流産を経験したことで自分の感情に寄り添うことができて、周りの言葉を聞く耳が持てるように。そのおかげで、不育症という言葉や知識もすんなり理解することができました。

    流産を経験した当事者としてのアドバイスですか?う~ん、乗り越え方は人それぞれでむずかしいけれど、『自分だけでかかえ込まないこと』かな。あとは、ドクターとの信頼関係や、夫との信頼関係もすごく大事だと思います」

    ※インタビュー内容は『赤ちゃんが欲しい2019冬』掲載当時の情報です。

    加藤貴子さんProfile

    1970年10月14日生まれ。静岡県出身。
    テレビドラマ「温泉へ行こう」(TBS)で注目を浴び、ドラマを中心に、映画やバラエティなどで活躍。
    著書に、自身の妊活体験をつづった『大人の授かりBOOK~焦りをひと呼吸に変えるがんばりすぎないコツ』(ワニブックス)。オフィシャルブログ「UCYK SMILE

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