妊活カップルに影響大!早めに対処したいクラミジア感染症Q&A【産婦人科医監修】|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
体験談
妊活中のみなさんのクラミジアにまつわるギモンやトラブルについて、産婦人科医の佐野先生に聞きました。気になったら、早めに産婦人科へ行ってみましょう。
はじめておつきあいした男性と2年の交際後、結婚。その半年後くらいから、性交渉のときに痛みと出血があり、近所の婦人科へ。いろいろな検査項目の中、クラミジアだけが陽性でした。
感染源は夫以外に考えられませんが、夫は陰性でした。これってどういうことですか?(28歳・結婚6ヶ月)
実際にはパートナーも感染しているのに、検査では陰性に出てしまうケース(偽陰性)が考えられます。男性の尿検査では採取の方法や迅速検査などで、検出率が低下することがあるのです。あるいはパートナーが、何かほかの病気で飲んだ抗菌薬で、たまたまクラミジアが治ってしまった、ということもあります。
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今回、夫婦ともどもクラミジア陽性となり、一緒に薬を飲んでいます。この期間は、子づくりはしないほうがいいですか? 1周期をロスにすると思うと、どうしてもあせりが出てしまって……。
ふたりで治ったら、もうかからないですよね?(39歳・結婚3年)
薬を飲んでいても菌が完全に消えていないことがあるので、治療開始から検査で陰性の結果が出るまでの約1ヶ月は、子づくりは延期しましょう。なお、一度クラミジアにかかって血液中に抗体ができても、粘膜への感染にはバリアにならず、再感染することがありますが、完治したカップル間であれば、再感染の心配はありません。
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年末から喉が痛く、近所の内科で風邪薬を処方してもらいました。でも、年が明けても痛みは引きませんでした。熱などほかの症状はないため、今度は耳鼻科に行ってみると、咽頭クラミジアでした。感染源はやはり夫でしょうか?(33歳・結婚4年)
咽頭クラミジアはオーラルセックスにより起こりますが、感染に気づかずにいることがほとんどで、いつの感染かは特定することができません。感染源は性行為(オーラルセックス)のあったパートナーだと考えられます。夫にもクラミジア感染があると思われますので、ふたりで治療することをおすすめします。
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感染のきっかけは、感染者とのセックスで、精液や腟の分泌液、血液、唾液などの体液を介して感染します。潜伏期間は1週間から3〜4週間程度といわれています。
少しでもおかしいな?と思ったら、婦人科へ行ってみましょう。
🔽クラミジア感染症について詳しく!自己チェックもあり🔽
夫婦どちらかが感染していたら、確実にパートナーにもうつっているのがクラミジア感染症。治療しないと、どんどん体の奥へと進んでいき(上行感染)、卵管や卵巣、骨盤腹膜などで炎症を起こします。
特に卵管で炎症が起こると癒着を起こし、不妊や異所性妊娠(子宮外妊娠)の原因となり、女性の体や人生にとって大きな問題に。
早期発見と早期治療を心がけましょう。
🔽クラミジア感染症の治療とその後の妊活プラン🔽
フィーカレディースクリニック 院長
佐野麻利子 先生
帝京大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院産婦人科医局に入局。2001年より賛育会病院に勤務。高崎ARTクリニック、産科婦人科舘出張佐藤病院勤務をへて、2018年フィーカレディースクリニックを開業。
<出典:妊活スタートBOOK2020>
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