【大山加奈さん】不妊治療で双子を妊娠するまで③~コロナの自粛期間で気持ちに余裕が~|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
体験談
体外受精で双子を妊娠したことを公表し、念願のマタニティライフを送っている大山加奈さん。
力強いスパイクを武器に日本女子バレーボールをアテネオリンピックへと導いたときとは違う、すっかり母の顔になった加奈さんがインタビューに応じてくれました。
前回お話しいただいた「2年の治療お休み期間」に続き、新型コロナウイルス流行をきっかけに治療を再開したこと、「陽性」を告げられたときのことを伺いました。
これまでの大山加奈さんインタビュー①
これまでの大山加奈さんインタビュー②
治療中も特に仕事の制限はしていませんでした。私は仕事で地方へ行くことも多かったので、通院の日と重なってしまうことも。
タイミングをとらなければいけない日に地方出張が重なると、年に12回しかない貴重なチャンスを1回逃してしまう。仕事を頑張りすぎると治療ができなくなり、両立はなかなかむずかしかったですね。
そんななか起こったのが、思いがけない新型コロナウイルスの世界的流行。コロナ禍でスポーツイベントが中止になり、プライベートタイムに余裕ができたので、今なら治療できるかなとふと思いたって。もしそれがなければ、この夏は東京オリンピックが開催される予定だったし、バレーボールの仕事に追われて、不妊治療は再開できなかったと思います。
緊急事態宣言が解除されてすぐ、5月に不妊治療専門クリニックを再訪。6月に採卵しました。結果を聞くまでは、また前回のように使えない卵だったらどうしようと不安でしたが、今回は9つの卵がとれて、そのうち3つが胚盤胞まで進みました。
前回にくらべて受精卵(胚)のグレードもとてもよく、2つ歳を重ねたのに胚の質が上がっていたのです。
3つの胚盤胞のうち2つを新鮮胚のままおなかに戻しました。1つは凍結してあります。先のことはわかりませんが、いつかきょうだいをつくることも夢ではないかもしれません。
移植後、迎えた妊娠判定の日。前回のこともあり、またガッカリするのもいやだったので、正直あまり期待はしていませんでした。だから病院で「陽性です」と言われたときは、もう信じられなくて、頭が真っ白になりました。さらに双子と聞いて、もうビックリ!
主治医の説明も全然頭に入ってこなくて、もう一回聞かせてくださいとお願いしたほどです。
移植前、ドクターに「年齢的にも確率が高いほうがいいので、2つ戻しましょうか? 双子の可能性も高くなりますがいかがですか」と言われ、夫にも相談したところ、いいんじゃない?という返事で2つ戻しました。
でもまさか本当に双子を授かるとは! 驚きと喜びで胸がいっぱいになりました。ただ、双子の出産は高血圧や糖尿病、片方の赤ちゃんにしか栄養がいかなくなるなどのリスクもあると知り、妊娠期間を無事過ごせるよう願っています。
-次回は、妊活ストレスを癒やしてくれた愛犬の存在と、治療再開後の体外受精に臨んだときの気持ちについて伺います。
1984年6月19日、東京都生まれ。元女子バレーボール日本代表。高校在学中に日本代表に選出され、オリンピック、世界選手権、ワールドカップと三大大会すべての試合に出場。「パワフルカナ」の愛称で親しまれ、日本のバレーボール界を牽引。2010年に引退後は全国での講演活動やバレーボール指導、解説など多方面で活躍する。2020年9月、ブログで双子の妊娠を発表。公式ブログ
創刊20周年をむかえた、日本で唯一の妊活専門誌『赤ちゃんが欲しい』。妊活メディアのパイオニアあかほしがお届けする『赤ちゃんが欲しい2021年冬』号。
別冊付録の不妊治療コミック『妊活夫婦』、巻頭大特集『妊娠を引き寄せる「SEX」3カ条』をはじめ、2021年、妊娠したい!赤ちゃんが欲しい!と願う皆さまに届けたい妊活の情報がたっぷり詰まっています!
【あわせて読みたい記事】
READ MORE
おすすめの関連記事
PICKUP