体験談

    実は不妊治療しながら受験勉強も!「東大王」「Qさま」出演の才女 キャスター天明麻衣子さん流、超時短妊活とは?

    公開日:2021.07.16 / 最終更新日:2021.07.24

    実は不妊治療しながら受験勉強も!「東大王」「Qさま」出演の才女 キャスター天明麻衣子さん流、超時短妊活とは?

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    BSテレ東「日経モーニングプラスFT」や「東大王」「Qさま!!」などクイズ番組で活躍していたフリーアナウンサーの天明麻衣子さん(31歳)。忙しい仕事のかたわら、東京大学大学院への受験勉強と妊活を両立。東大卒の頭脳を活かし、できるだけムダをはぶいた効率的な方法で授かった彼女にその極意をうかがいました。

    【天明麻衣子さんの妊活history】

    25歳 結婚

    30歳 自己流妊活をスタート。不妊検査で橋本病が判明し、服薬治療開始。タイミング法4回、人工授精4回

    31歳 体外受精にステップアップ。1回目の凍結胚移植で妊娠が判明、2021年7月出産予定

    朝3時半起き生活5年。「わたし、妊娠しにくいかも?」

    妊活を始めたのは、結婚5年目、30歳のころです。私はテレビ東京の「日経モーニングプラスFT」という朝のニュース番組のキャスターをしていて、毎朝3時半起きの生活を5年以上続けていました。睡眠時間も5時間くらいだし、大学時代に多嚢胞性卵巣症候群と診断されたこともあって、妊娠しにくいのではないかと漠然と思っていました。

    最初は自己流で、妊活によさそうな豆乳をたくさん飲んでいた私。それと前後して生理が止まってしまいました。まさか、飲みすぎたせい!? 女性ホルモンのバランスが崩れたのかもしれません。そのためあわててひと通り、不妊関係の検査をしました。

    いちばん覚えているのは卵管通水検査、あれは痛かった! ショックで貧血を起こし、車いすで運ばれました。先生に「もし次やるなら麻酔するから」と言われ、それなら「最初から麻酔してくれたらよかったのに~!」と思ってしまいました。

    検査で橋本病と診断。薬を飲みながらの妊活へ

    不妊治療の血液検査で、「橋本病」と診断されました。自覚症状はなく、日常生活にも支障はないので、通常なら特に治療は必要ないのですが、流産や早産の原因になることもあると知り、自分から希望して甲状腺ホルモン剤を処方してもらいました。今も甲状腺専門の病院にかかって、薬を飲んでいます。自分の体のことなのに、気づいていないことがたくさんあるんだなぁと思いました。

    私のインスタグラムで、「妊活を考えている皆さんへ」と題して、このことを発信したところ、フォロワーの方からコメントを複数いただきました。「薬を飲んで数値が安定したら妊活を始める予定です。橋本病でも元気な赤ちゃんが生まれた話など聞くと励まされます」と書いて下さった方もいらして、私も勇気づけられました。

    人工授精はくり返せば確率が上がるわけではない・・・

    その後、タイミング法を4回、人工授精は4回トライしました。何度も病院に通わないといけないし、時間ももったいないので、一気に高度治療に進んだほうが効率がいいのかなというのは最初から思っていて、先生にも早めにステップアップしたいとお願いしていました。人工授精はくり返せば成功率が上がるわけではなさそうだし、最初の数回で無理だったら体外受精に進もうと。

    不妊治療のことは特に公表しませんでしたが、朝の番組がメインだったので、収録後、昼間に病院に行ったり、イレギュラーの仕事が入ってもそのつど時間を調整したりして乗り切りました。ただ、仕事との両立やメンタル面のストレスを考えると、このままだらだら治療を続けるよりは、短期間で妊娠できるように、体外受精に進むこと決意しました。

    私の通っていたクリニックでは体外受精の1回目は成功報酬制をとっていて、費用が抑えられるのもメリットでした。卵巣刺激法は自然周期と高刺激の中間くらいで、自分で行う注射にもトライしました。以前から注射するときはなるべく針を刺すところを見ないようにしていたのですが、自己注射なのでそういうわけにもいかず、指を刺してしまいそうでちょっと怖かったですね…。

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    体外受精でなによりたいへんだったのは、飲む薬の量が多かったこと。1日10錠以上あって、うっかり忘れそうで心配でした。しかも薬によって飲む時間が決まっているので、生放送に重なる時間帯だと、自己判断で1時間前倒して飲んだりしていましたが、番組の準備をしながらだったのでたいへんでしたね。番組ではスタイリストさんが用意してくれた衣装を着るのですが、座薬を入れないといけないときもあり、万一汚したりしないように、ナプキンを使って対策したりしていました。

    仕事に行く直前の妊娠検査薬、「都市伝説じゃなかったんだぁ」

    採卵は麻酔で眠っている間に終わりました。卵管通水検査のときにもう痛いのは嫌だと思ったので、最初から全身麻酔をお願いしました。結局、卵は8個とれて4個が胚盤胞に成長しました。成功報酬のわりにたくさんとれて、先生から「これはちょっと赤字だな(笑)」と言われました。

    採卵後は卵巣が腫れており、仕事のスケジュールの都合もあって、4個すべてを凍結し、翌月にいちばんグレードのよい胚を1つ移植。ありがたいことに、一回目の移植で妊娠しました。凍結胚は3つ残っています。

    妊娠は病院での判定前に、自分で妊娠検査薬を使って知りました。まだタイミング的には早く、いわゆるフライングだったのですが、うっすら二本線が出て、ほんとうに出るんだ、都市伝説じゃなかったんだと思いましたね。ちょうど朝、迎えの車が来る前に急いで試したので、もう行かなきゃとバタバタしていて、感動にひたる時間もなく…。夫にも伝えましたが、まだ2人とも実感がなかったですね。

    産休前ラストの「日経モーニングプラスFT」にて。妊婦の私が座りやすい高さにセットを工夫してくださったり、せっかちな私がスタジオ内を走ろうとすると止めてくださったり、みなさんの気遣いがありがたかったです。

    ふり返ってみて、妊娠したいちばんの決め手は、30歳になってすぐ妊活を始めたこと。早めにステップアップしたのもよかったと思います。卵子は老化するということを知り、病院のデータでも若いほうが成功率が高かったので、まだ体外受精は早いかなとも思いましたが、あのとき決断したことがよい結果に結びつきました。

    何歳であっても、妊娠したらある期間は仕事をセーブしなければならないし、出産はゴールじゃない。子どもが生まれてもアナウンサーの仕事を続けていく覚悟はできていました。「日経モーニングプラスFT」は妊娠9カ月で産休に入りましたが、また少し落ち着いたら復帰したいと考えています。

    めざせ!仕事、勉強、子育ての三足のわらじです。

    病院の待ち時間にiPadで受験勉強をしていました

    ひさしぶりの東京大学の本郷キャンパス。ですが、今はすべてがオンライン授業です。予習復習はもちろん、課題もあるし…、思っていた以上にたいへん!そのため、勉強は徹底的に時短&効率にこだわってます。

    不妊治療中は大学院受験勉強の真っ最中でもありましたが、病院の長~い待ち時間は勉強に最適! iPadや電子書籍でひたすら勉強しました。ときにはクイズ番組の予習をしたり、クロスワードパズルを解いていたことも。

    妊活で頭がいっぱいになるのは精神上よくないと感じていたので、気がまぎれるのはありがたかったです。「勉強と仕事と妊活をよく両立できるね」と言われるのですが、私はいくつかのことを同時進行していたほうが気分転換できていいみたいです。

    そして、4月に母校でもある東京大学の大学院に入学しました。専攻は経済政策。キャスターとして経済番組を担当してきましたが、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、今後の日本経済を浮上させるには、これまで以上に国や地方といった行政の果たす役割が重要になると感じたことが、経済政策を学ぶきっかけになりました。いくつになっても、ママになっても、学びたいという気持ちを忘れないのは大事ですよね。

    大学院のガイダンスでは、あらかじめ資料が配布されていたので自分のペースで見られるし、本郷のキャンパスまで行かなくていい(笑)。疑問点はすぐチャットで聞けるし、オンラインの利点を実感しています。参考書は電子書籍版を手に入れて仕事のスキマ時間にサクッと読めるようにしてあります。洋書の参考書は大型で重いので…。これも私流の時短&効率テクです。

    妊活のモットーは、生殖医療に頼ること

    私が妊活中に心がけていたのは、エビデンスのある「医学の力に頼る」ということ。最初に生理が止まってしまったこともあり、自己流はやめてちゃんとエビデンスのある西洋医学に任せようと。さまざまな民間療法も目にしましたが、効率重視で、きちんとした病院で検査を受けたり、薬を飲んだり、エビデンスのある先進医療を優先しました。

    病院はとにかく通いやすさ重視で、ネットで探して決めました。毎朝仕事をしているテレビ東京から近く、家からも近いということで、港区のクリニックに決めました。施設がきれいだったのもポイントかな。

    もともとあまり願掛けをするタイプではないので、子授け神社に祈願に行ったり、妊活グッズを買ったりもしていません。ただ、健康であることは大事なので、血行促進のために一駅ぶん歩いたり、カフェインをひかえて黒豆茶やごぼう茶を飲んだりしていました。

    あとは情報収集のため、インスタやアメブロで、「#体外受精」とか「#採卵1回目」などのハッシュタグで検索して、同じような治療をしている人を探しました。今この人はこんな感じなんだとか、みんな頑張っているんだなぁと、励まされました。

    努力が結果に結びつかないことがストレス

    妊活をふり返って思うのは、自分の努力だけではどうにもならないということ。たとえば受験勉強ややクイズ番組の仕事などは、努力したぶんだけ結果がついてきます。でも妊活って運任せみたいな面もあって、すごく体に気をつけて、薬をいっぱい飲んで、治療をがんばっても、また生理が来てしまったり。逆に何もしていない人がすんなり妊娠したり。努力がそのまま結果に結びつくとは限らないのはストレスでしたね。

    そんな私のストレス解消法は友だちとおいしいものを食べたり、妊娠したら飲めないおいしいワインを飲んだりしながらおしゃべりすること。友だちに話すと「実は私もいろいろ試してて」と情報を教えてくれる人もいたし、つらい気持ちをだれかに聞いてもらうだけですごくラクになりました。

    最近だと、日比谷ミッドタウンにあるパティスリー&カフェ デリーモで友人と久しぶりに会いました。パフェが芸術作品みたいで食べるのがもったいなかった(笑)。ルビーアントワネットっていう名前なんですが、いちごとライチの酸味×甘味、この組み合わせが最高で…! こういう時間がたいせつですよね。

    読者のみなさんも妊活中に落ち込んだり、壁にぶち当たったりすることがあると思います。でも、不妊はだれが悪いわけでもありません。自分を責めたりせず。気持ちをゆったり持って、今しかできないことを楽しんでほしいなと思います。

    天明麻衣子さん Profile

    1989年 神奈川県横浜市出身。東京大学卒業後、NHK仙台放送局でのキャスターを経て、JPモルガン証券投資銀行本部に転職。結婚を機に退職し、スペインで1年弱を過ごす。帰国後、フリーアナウンサーとして活動を開始。現在はBSテレ東「日経モーニングプラスFT」のキャスターを務めるほか、クイズやバラエティ番組への出演、勉強本の執筆や講演会など幅広く活動。東京大学大学院に在学。近著は『時短勉強術』(セブン&アイ出版)

    取材・文/岩村優子

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