体験談

    40才の不妊治療。最後の移植で奇跡を待ってます【来栖あつこさんインタビュー】

    公開日:2019.03.20 / 最終更新日:2019.04.05

    40才の不妊治療。最後の移植で奇跡を待ってます【来栖あつこさんインタビュー】

    スポンサーリンク

    2018年2月から、1年限りの不妊治療をスタートさせた来栖あつこさん。タイミング法、人工授精、顕微授精、転院と、立ち止まることなくトライしてきました。限りある時間だからこそ進むしかない。なぜ欲しいのか、なぜ妊活をするのか。女性の生き方を考えさせられるお話です。

    最善の治療を選択。なげいても時間は戻らない

    結婚後、半年を待たず自分の意思で妊活を決断した来栖さん。

    「夫は、いつかできたらいい。自然の流れに身を任せてという考えでしたが、私は年齢もあり、一切迷惑をかけないから、私のお金で、私の納得のいくだけ、1年間の期間限定でやらせてほしいと伝えました」

    最善の治療をと不妊治療クリニックを訪れたものの、医師から「今すぐ、スピード感をもってやらないと。40才なんだから!」と厳しい言葉をかけられ衝撃を受けたといいます。

    「なぜこんなふうにいわれるんだろう。でもそれが現実。立ち止まる時間は自分にはないんだと、タイミング法を1回、人工授精を1回で顕微授精へと進みました」

    トラブルは見当たらないのにうまくいかない……

    「採卵を4回、顕微授精を6回してもうまくいかず。検査の結果、夫にも私にもトラブルは見当たらない。卵巣年齢は30代前半だといわれ、卵も毎回、10個前後とれるのに、どうして?という思いでした」

    再度の子宮鏡検査も、新たにした不育症検査も問題がなく原因がわからず悩む来栖さんでした。

    胚盤胞移植をしても妊娠には至らず。とうとう心折れそうに

    「昨年12月に、はじめて胚盤胞を移殖したのですがリセットしてしまった。そのとき医師に、染色体異常の検査をしましょうと言われて、はじめて心が折れそうになりました。

    夫に会うのがこわくて家に帰れず、一人でぼんやりカフェに4時間くらいいると、夫から『早く帰っておいでよ』とLINEが入ったんです」

    これまで、治療は自分の責任でやると決めたのだからと、気丈にも一度も涙を見せなかった来栖さんでしたが、一気に感情があふれ、はじめて夫の前で泣いてしまったといいます。

    最後のチャンスに向けて転院を決意

    「自分で決めた期限まで残り数カ月。ほかの病院で最後のチャレンジをしようと、タイムリミット目前の1月に転院しました。

    スポンサーリンク

    新しいクリニックでは、治療方針や雰囲気が全く違ってびっくり。『なるべく自然に』という方針で、採卵も麻酔なしで、薬も最小限。先日1回目の採卵をして、今は戻すのを待っている状態です。

    最後に奇跡がおこればいいなと思っているのですが」

    私が治療期間を「1年」と区切った理由

    「不妊治療の難しいところは、やめどきやかける金額をどうするかということ。

    私たちが話し合い、1年と期間を区切ったのは、年齢と金銭面、未来を考えてのこと。沼にはまるように治療を続けて、何年か先に産めたとしても、育てることができるのか。

    元気な子とは限らないし、健康でも年齢の高い自分が、子どもが成人するまで環境をととのえていけるのか難しい。

    夫は結婚するときから『僕はあっちゃんが好きだから、たとえ子どもできなくても2人でやっていける』と言ってくれたのも大きいです。

    私は、この人の子どもを産みたいと思い妊活を始めました。でも、母になるのは自分の意思で決められないこと。神さまが、もういいじゃないといってるのかも、と思ったりもします」

    育てるのは人間だけとは限らない

    やさしい笑顔の来栖さんから、きっぱりと揺らぐことのない言葉が続きます。

    「テレビの動物保護の番組で殺処分前の動物たちを見て、人の子どもを育てるだけじゃない。動物を育てるという選択肢もあるのかなと。

    もちろん養子縁組という道もあるし、自分が産むのがすべてではないかもと、夫と話しています。

    夫は女友だちみたいで、一緒にいて自然でいられる存在。4才の犬と14才の猫と家族みんなで過ごすときが、今は一番、癒やされます」

    (赤ちゃんが欲しい2019春『子どもが欲しい、母になりたい。それぞれの思い』より抜粋/内容は2019年2月時点のものです)

    来栖あつこ1978年、茨城県生まれ。特撮番組でデビュー以来、女優としてドラマ、映画を中心に活躍。2017年に結婚。特技は裁縫。趣味は献血。ブログ https://ameblo.jp/mya-life/公式Instagram@atsukokurusu

    スポンサーリンク

    あかほしLINE