体験談

    人工授精で妊娠したのに流産!なぜ?せつない気持ちを乗越えて…【不妊治療専門医監修】

    公開日:2019.11.07 / 最終更新日:2019.11.09

    人工授精で妊娠したのに流産!なぜ?せつない気持ちを乗越えて…【不妊治療専門医監修】

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    流産とは、妊娠22週までに何らかの原因で胎児が亡くなってしまうこと。流産の多くは妊娠10週未満に起こり、流産の原因の6~8割は受精卵側(受精卵の染色体異常によって成長がストップ)の原因で起こる偶発的なものと言われています。

    授かった命との思いもかけない別れ。それでも、悲しみを乗り越えてママになることをあきらめなかった妊活卒業生はたくさんいます。

    流産したときの様子は?つらさや悲しみの乗り越え方は?次の妊娠までの治療は?今回は、流産後、2度の転院を経て顕微授精で妊娠したののさんの体験談をご紹介。不妊治療専門ドクターからのアドバイスとメッセージも参考になります。

    胎嚢は確認できたけれど赤ちゃんのサイズが小さい…?

    結婚して8年目、平成27年10月に初めての人工授精で妊娠しました。妊娠5週1日目に病院に行ったところ、そこでは胎嚢が確認できず、6週1日目に胎嚢確認ができたものの、サイズは5週0日ぐらいの大きさだと言われました。

    8週目になり、仕事が終わる夕方に下着に違和感があってトイレに行くと、茶色の血が少しついていて、その後、薄い赤色に変わりました。そのときはまだ腹痛はなかったけれど、心配でそのまま病院へ。先生からは、「腟の入口から出血していると思う」と言われましたが、胎嚢は成長しているとのことで、そのときに出産予定日も教えてもらい帰宅しました。

    ●ドクターより●
    胎児のサイズが小さめと言われても、次の健診で大きくなっていれば心配はありません。

    出血量がどんどん増えて激しい腹痛も!

    ところが、出血量はどんどんふえていき、翌日深夜3時ごろには陣痛のような気絶しそうなくらいの腹痛が。朝トイレに行くと、「ポチャンッ」という音がして血のかたまりが出たため、「あ、流産した」と直感しました。病院で内診してもらうと、やはり流産していました。「なぜ私たちの子どもが」と、悲しいという言葉では言いあらわせないほど、せつない気持ちに。

    仕事中だった夫にLINEで伝えると、「そうか…」と返信があり、帰宅してから二人で抱き合って泣きました。その後、夫婦で話し合って不妊治療は少し休むことに。そのとき、夫といっしょに泣いて気持ちを切り替えたので、とくに気分転換に何かをしたりはしませんでした。いつまでも泣いていたって赤ちゃんはもう戻ってこないのだから、前を向くしかないと思って。

    ●ドクターより●
    自然流産の場合、子宮が収縮して胎盤などが流れ出るので、陣痛のような痛みがあります。

    流産から約3ヵ月後に不妊治療再開。でもなかなか授からず転院を決意!

    流産から3カ月ほどで人工授精を再開しましたが、3回トライしても授かりませんでした。そこで夫と話し合い、遠方のクリニックに転院して体外受精をすることに。

    平成28年に体外受精にトライし、その後、顕微授精にステップアップ。そのクリニックでは3回採卵して4回移植したものの着床しなかったので、再び夫婦で話し合い、地域でいちばん評判がいいといわれているクリニックへ転院。

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    子宮筋腫が判明!でも筋腫を取らずに妊娠できた

    転院先のクリニックで、なんと子宮筋腫が見つかりました。初めて言われたのでびっくり。ドクターからは「一度移植をしてみて、妊娠しなかったら筋腫を取りましょう」と提案がありましたが、奇跡的に1回の移植で妊娠!

    妊娠したことにとても幸せを感じたけれど、やはり流産への不安はあったので、体を冷やさないように気をつけました。職場の人たちも流産したことを知っていたので、負担がかかることはしなくていいと言ってくれてありがたかったです。

    ●ドクターより●
    体を冷やすことと流産はあまり関係がありません。おなかをさすると子宮が収縮するので注意して。

    つらい時や決断が必要なとき、いつも夫が支えてくれた

    筋腫のせいでおなかが張りやすくカチカチになるため、安定期に入ったころから仕事を休み、平成30年12月、無事に男の子を出産できました。

    流産でつらい時も、体外受精や転院を決めるときも、いつも夫と一緒でした。私一人ではなく、夫と二人で乗り越えてきたからこその今。この先も夫婦で力を合わせていきたいです。

    ドクターからのメッセージ

    子宮筋腫には、子宮の中、外側、子宮の筋肉の中と、できる場所によって3タイプあります。中に飛び出していると流産や不妊の原因になることも。ののさんの場合はかなり小さいもので、なかなか発見されなかったのかもしれませんね。

    監修

     
    峯レディースクリニック
    院長 峯 克也先生

    日本医科大学医学部卒業後、同大学大学院女性生殖発達病態学修了。木場公園クリニック、新宿ARTクリニックをへて、東京・自由が丘に峯レディースクリニックを開院。厚生労働省研究班「不育治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究」にも協力する、不妊&不育症に詳しいドクター。

    取材・文/荒木晶子

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