体験談

    不妊治療太りで「おめでた?」と聞かれて悲しい。そんなとき、どうしていますか?【妊活コーチング】

    公開日:2019.12.05 / 最終更新日:2020.09.05

    不妊治療太りで「おめでた?」と聞かれて悲しい。そんなとき、どうしていますか?【妊活コーチング】

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    不妊治療中、「もしかして、おめでた?」などと聞かれる場面、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。悪気のないひと言だとわかっているけれど…。

    妊活をはじめて3年、不妊治療の影響もあり5kgほど体重が増えてしまった さえさん(仮名)。久しぶりに会った知り合いに「おめでた?」と聞かれました。悪気のない言葉に、とても傷つき、どう対応したらいいのか悩むさえさんとコーチングのプロ・厚川ひろみさんとの実際のセッションを『赤ちゃんが欲しい』編集部がレポートします。

    悪気がないとわかっていても、悲しくなるひと言…

    コーチングとは?
    明るく過ごしたい、夫にやさしくしたいなど「なりたい自分」の実現のためにどう行動を変えればいいのかを、相手から引き出すのがコーチング。ときにコーチは具体的な課題や、視点を変えた物の見方などを提案し、依頼者が自分の力で前に進むお手伝いをします。

    相談者プロフィール

    さえさん(仮名)、39才。3年間の妊活中に3回妊娠しましたが、いずれも死産と流産に。体外受精にトライしていますが、思うような結果はでていません。

    自分の尊厳を守るのは逃げることではない

    厚川コーチ 「傷つく言葉を笑ってかわす」なんて、大人の対応だと私は思いますよ。

    さえさん 相手は何も知らないので、悪気はないんです。でも私は、顔で笑いながら、心では傷ついたりイライラしたりしている。それがイヤで、もっと前向きな考え方ができたらいいなって思うんですが…。

    厚川 そう思えるのはとても理性的でステキです。でも、 さえさんは実際に傷ついていますよね。うそのない気持ちを伝えたことはありますか?

    さえ 「妊活中です」とは言いたくないので、笑うことで「それ以上話さないで」のオーラを送っている感じ。逃げているんですよね。

    厚川 それは高橋さんにとって、いいこと? 悪いこと?

    さえ  半々かな。身を守るために逃げている感じなので

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    厚川 「逃げる」というより、「自分の尊厳を守っている」と考えてるみると、笑うことで「この先には入ってこないで」と、さわやかに主張しているともいえますよね? ただ問題は、そこに気づいてくれない人が多いことですね。

    さえ  そうですね、伝わりません。

    厚川 自己主張するとき、人は攻撃的(アグレッシブ)か受動的(パッシブ)かのいずれかになりやすいのです。前者は自分の考えをとにかく主張します。怒ったり、無視したりするのもこれです。後者は自分の気持ちをあと回しにして、人を優先させてしまいます。さえさんは、受動的になりがちなタイプかしら?

    さえ  そうかもしれません。

    厚川 でも、できれば第3の方法 「アサーティブ」であってほしいのです。感情的にならず、自分の気持ちを率直に伝えて、お互いに理解し合う「自己開示」という方法です。

    さえ  具体的には?

    厚川 実は私も妊娠する前、義母に「赤ちゃんはまだ?」と何度も言われました。「これを食べると、赤ちゃんができるらしい」とかね(笑)。善意だとわかっていても…

    さえ  つらいですよね、わかります。

    厚川 それで、自分の気持ちを正直に伝えたんです。「お母さん、少しいいですか?」と前置きして、「私、赤ちゃんのことを言われるとつらいんです。申しわけありませんが、何も言わずに待っていてもらえませんか?」って。義母はわかってくれました。

    さえ  すごいですね。

    厚川 自分の内側にわき出た思いを正直に伝えることを、コーチングでは「卒直に言う」といいます。相手を思いやるあまり、自分を抑えてしまって、逆に相手に対するいやな気持ちがわいては意味がありません。

    さえ  できるようになれたらいいなぁと思います。

    事実の受け止め方を変えると感情が変わる

    厚川 でも「やっぱり率直に言うのはムリ」ということなら、「事実の受け止め方」を変えるという方法もあります。笑ってごまかすという行為をさえさんは「結局、逃げている」と言っていましたが、私は「大人の対応」だと思いました。まったく別の2つのとらえ方があるということですね。

    さえ 同じことをしてもポジティブにとらえることはできる、と。

    厚川 人間には「受け止め方のくせ」みたいなものがあって、無意識のうちに「いつもの考え方」や「いつもの感じ方」をしてしまうものです。さえさんは、ちょっとネガティブな言葉を選ぶくせがありませんか?

    さえ あります。わざわざ2段階くらいネガティブにしちゃう(笑)。

    厚川 気づいていましたか(笑)。気づくことはとてもたいせつです。「それを選ばない」という選択ができますから。

    さえ ネガティブな言葉を、2段階明るくしてみるとか?

    厚川 そうです。「逃げた私」ではなく「大人の反応ができた私って、やるな」って言いかえてみませんか?

    さえ 元気になれそうですね。

     

    不安な心の処方箋①感情を伝えるときは「私」メッセージで話そう

    Let’s try

    自分の感情を伝えるときは「あなたはどうして○○なの?」という「You(ユー)メッセージ」ではなく、「私はこう思う。こう感じる」と「私」を主語にして話す 「メッセージ」がおすすめです。「うれしい」「ホッとした」などプラスのメッセージにもぜひ使って。

     

    不安な心の処方箋②自分の心の「自然な反応」に疑問符をつけてみる

    Let’s try

    何かが起きると、人はつい同じ受け止め方、同じ反応を自動的にしてしまうものです。それをぜひ「手動」に切りかえてください。「どう受け止めるか」「どう反応するか」を、そのつど考えて選ぶのです。「いつもはこう反応していたな」と気づけたら、一歩前進です。

     

    厚川コーチより

    「言葉」をかえることには大きな意味があります

    さえさんはコーチングに慣れ、物事をさまざまな角度からとらえられるようになってきています。とても理性的でステキなかただなと思います。だからこそ、物事をマイナスの言葉で表現するのは残念。肯定的な表現を意識して使うだけで自己肯定感が高まり、内側からエネルギーがわいてきます。みなさんもぜひ試してみてください。

    アドバイス

    厚川ひろみさん。ハートフルコーチ(NPO法人ハートフルコミュニケーション監事) IFC国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ。NPO法人ハートフルコミュニケーション ハートフルコーチ。コーチのキャリアは15年近くにおよぶ。2人の男の子の母だが、不育症でなかなか授からなかった経験がある。

    https://www.heartful-com.org/

     

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