【不妊カウンセリング】赤ちゃんまだ?親戚や友人の「まだまだ質問」に気が滅入ります・・・|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
体験談
妊活メディアあかほし会員のみなさまからいただいたお悩みの中から毎回1つを選び、ご相談内容と不妊ピア・カウンセラーによるアドバイスを掲載しています。親しい仲でもなかなか相談しにくい、不妊治療についてのお悩み。先が見えない不安に押しつぶされてしまいそう。同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みにNPO法人Fine公認 不妊ピア・カウンセラーさんが答えてくれました。今回は親戚や友人からの「赤ちゃんまだ?」の言葉への対処に困っている方からのご相談です。アドバイスを読んで、参考にしてみてください。
ご相談者:りんか 様
親戚や友人からの赤ちゃんまだ?の言葉に滅入りそうです。今までは「考えてるけど、なかなか来てくれなくて…」と正直に答えてきましたが、だんだんつらくなってきました。どうやって言い返して乗り越えたらいいのかわかりません。
りんか 様
りんか 様、こんにちは。
NPO法人Fine公認 不妊ピア・カウンセラーの寺島かおるです。
5年間、不妊治療経験あり。その後、妊活を卒業し、現在は夫婦二人で暮らしています。
親戚や友人に祝福されて幸せいっぱいの結婚後、しばらくすると、その方たちの関心は「赤ちゃん」に向くものですね。
結婚=家族になる =赤ちゃんの誕生=家族が増えていく
こんな方程式が、誰しも無意識の中にあるのでしょう。そのため「赤ちゃんまだ?」と、気軽に挨拶代わりに聞いてくることもしばしばですね。
私自身も以前は、知り合いが結婚したら、次の楽しみはそのご夫婦の赤ちゃん誕生でした。自分が不妊を経験するまでは、それがごく普通のことという感覚でした。
でも、いざ自分が結婚しても赤ちゃんがなかなか来てくれない!もしかして授かりにくいのかな?という不安感を抱いた時から、その感覚は一変しました。私の場合は、検査である程度の原因もわかり、「不妊症」とドクターから宣言されたので、それまで世の中には不妊の人もいるんだくらいに思っていた自分自身が、まさに当事者だったと思い知らされました。努力しても実らない憔悴感、望んでも授からないかもしれないという焦り。こういう思いは不妊を経験して初めて感じることです。
いまだに年配の方たちは会うたびに、「赤ちゃんはまだ?」と聞く方も多いですね。私も、不妊で悩んでいるときに、母親世代の多くの女性たちから、「子供はまだか」、「産まなきゃだめだ」などと励ましとも説教ともとれる言葉を掛けられて本当に答えに困ったものです。
「考えているけどなかなか来てくれなくて…」と正直に伝えることも、もちろんよい答え方だと思います。ただこの答え方は、察して、それ以上の詮索をしない方に対してなら大丈夫でしょう。でも、そういうやり取りもたび重なると、ご自身の気持ちがつらくなりますよね。誰に対しても正直に答えていたら、りんか様の心が疲れてしまいかねません。
では、どうしたらよいでしょうか。りんか様の味方になってくださる家族やご友人以外の、外野の方たち(親戚も含む)には、赤ちゃんのことをたずねられてもサラリと交わすようにされてはいかがでしょうか。
「まだみたいですね~」「只今、妊活中で~す」と言うふうにあくまでサラリと!
加えて、これ以上質問させない!という空気をさりげなく作ることも賢明かもしれません。ご自身から、ガラリと話題を切り替えてしまってもよいでしょう。
妊活中のりんか様は、もうすでに十分頑張っておられることでしょうから、ご自分の気持ちがラクになることをまず優先させてよいと私は思います。パートナーとのタイミングやコミュニケーションで気をつかうこともあるかもしれませんし、家族(親戚)であっても上手に付き合っていくことはとても大変なことです。
そして相手に悪気はなくても、りんか様がストレスを感じる行為や、傷つくような言葉をかけられた場合には、あえて表面上、軽い対応で返しましょう(嘘も方便。時には女優になってしまいましょう)。
りんか様を理解して支えてくださる方以外には、心を割いて真摯に向き合う必要はありません。本当の気持ちや悩みは、心から信頼できる方に聴いてもらいましょう。
自らの心を守ってあげられるのは何より自分自身だということを忘れずに、りんか様が心地よいと感じる時間が少しでも増えることを願っています。
協力/NPO法人Fine
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