体外受精で妊娠したのに流産。夫はED…【不妊カウンセリング】|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
体験談
妊活メディアあかほし会員のみなさまからいただいたお悩みの中から毎回1つを選び、ご相談内容と不妊ピア・カウンセラーによるアドバイスを掲載しています。親しい仲でもなかなか相談しにくい、不妊治療についてのお悩み。先が見えない不安に押しつぶされてしまいそう。同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みにNPO法人Fine公認 不妊ピア・カウンセラーさんが答えてくれました。今回は体外受精2回目で妊娠したものの、流産したばかり。夫のEDにも悩んでいるという方からのご相談です。アドバイスを読んで、参考にしてみてください。
ご相談者:ありす 様
36才原因不明不妊です。
38才夫がEDですが治療をしてくれず、人工授精5回・体外受精2回目で妊娠したものの原因不明5ヶ月で流産。
体外受精では胎盤に異常が出る可能性があるとの情報を知り今後の治療をどう進めるか悩んでおります。
アドバイス頂けると嬉しいです。
ありす 様
NPO法人Fine公認 不妊ピア・カウンセラーの辻英美です。体外受精などの不妊治療を受けた経験があります。
ありす様は、5ヶ月で流産という、とてもおつらい経験をなさったのですね。
人工授精5回体外受精2回と治療を頑張って、おなかのなかで赤ちゃんが育っていく日々を経験された後、流産という結果になってしまったことで、ありす様のこころは傷ついている可能性があります。
まずは、こころと身体を充分にいたわり、傷をいやすことを優先させてほしいと思います。
ポジティブ思考で、明るく前向きに治療に取り組む方法もありますが、無理に前向きに頑張る必要はありません。泣きたいときは泣いてもいいのです。
「悲しみ」の感情は、過去のつらい出来事を乗り越えて、未来へ踏み出すための力になります。
でも、無理に悲しむ必要もありません。
もしかしたら、今は何も感じたくないということもあるかもしれません。
それも、自分のこころを守るために必要な時間です。
「○○しなければいけない」とか「○○でなければいけない」というような考えは、一度脇に置いて、今はありす様の自然な気持ちを大切にしてください。
それから、夫がEDで治療をしてくれないことに対して、ありす様のお気持ちを整理することも大切なのではないかと思います。
性のことについては、なかなか人には話しにくいのですが、たくさんの気持ちを自分の中だけにためこんでしまうと、イライラの原因になったり、そこにばかりこだわり過ぎてしまって、冷静な判断ができなくなることもあります。
カウンセラーに話をする傾聴タイプのカウンセリングを受けてみるのも、気持ちを整理するためのひとつの方法です。
また、夫婦でカウンセリングを受けて、カウンセラー同席のもとでお互いの気持ちを話し合う方法もあります。
そして「体外受精では胎盤に異常が出る可能性」というのは、その言葉だけでは情報が少なく、判断が付かず、私からお答えすることが難しくて、申し訳ありません。
ただ、どのような治療にもリスクとベネフィットがあるように、不妊治療や妊娠後のリスクにも、さまざまなものがあります。子どもが欲しいときは、妊娠することだけを優先させて、リスクのことまで考えがおよばないことはよくあります。
どのようなリスクがあるのかを主治医、またはセカンドオピニオンに質問して、危険性を知ったうえで治療を受けるのか、受けないのかを決めることは大切です。
今後の治療の進め方については、まずはありす様の流産で受けたこころの傷を充分にいやして、EDに対するありす様のお気持ちを整理してから決めても遅くはないと思います。
あなたも妊活・不妊治療中のモヤモヤ・イライラを不妊経験があるカウンセラーに相談してみましょう。
協力/NPO法人Fine
READ MORE
おすすめの関連記事
PICKUP