体験談

    体外受精・顕微授精で妊娠しない。子宮卵管造影検査も受けるべき?【不妊治療専門医アドバイス】

    公開日:2020.01.11 / 最終更新日:2020.09.09

    体外受精・顕微授精で妊娠しない。子宮卵管造影検査も受けるべき?【不妊治療専門医アドバイス】

    スポンサーリンク

    妊活・不妊治療を始めると、ときにはセカンドオピニオンを聞きたくなりますよね。全国の読者さんから寄せられた質問に、不妊治療専門ドクターが回答します。今回は採卵、肺移植を10回以上しているが、妊娠に至っていない36才の方から。回答者は『赤ちゃんが欲しい』で長年にわたり定評あるアドバイスを続けてくださっている山下レディースクリニック院長の山下正紀院長です。

    顕微授精をしていますが、子宮卵管造影検査をしたほうがいい?

    36才 多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症、子宮筋腫の手術あり 顕微授精で治療中。

    2年前に流産しました。また子宮筋腫の手術も受けています。体外受精にトライして採卵は10回以上、受精卵を子宮に戻す胚移植も10回以上しています。卵管がつまっているかもしれないのですが、子宮卵管造影検査はしたことがありません。いまからでも検査したほうがいいでしょうか? 体外受精・顕微授精をしているのに、この検査をする意味はありますか?

    子宮卵管造影検査は受けてみる価値がある

    子宮卵管造影検査は卵管の中が通っているかどうかを調べる検査です。今からでも受けてみられてもいいと思います。体外受精や顕微授精をしているなら、卵管が閉塞すること自体は問題にはなりませんが、卵管水腫のように卵管に炎症があり、腫大している場合には、貯蓄して古くなった卵管液が子宮膣内に逆流し着床の障害になることがあります。その意味で一度子宮卵管造影検査で調べておいてもいいでしょう。もし異常があれば、先に卵管水腫の処置をして、そのあと顕微授精をすることをおすすめします。
    ただ着床に影響を与えるような卵管水腫があればエコーで注意深く検査すれば診断できるだろうと思います。ドクターにより見解は異なると思います。この方の主治医は卵管造影検査なしで大丈夫と判断されたのでしょう。
     多嚢胞性卵巣症候群で36才とのことですので、体外受精・顕微授精は正しい判断かと思います。以前はOHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクが高いとされてきましたが、現在はアゴニストーアゴニスト法による適切な卵巣刺激を行えば、OHSSの危険性はほぼありません。採取できる卵子の数が多いことを考えると、むしろ多嚢胞性卵巣症候群は妊娠成立に有利に働くと私は考えています。心配せず治療を続けてください。

    お答えくださったのは

    山下レディースクリニック
    院長・山下正紀 先生

    奈良県立医科大学卒業。京大産婦人科入局。舞鶴市民病院産婦人科医長を務める。オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎を学び、帰国後、舞鶴市民病院にて近畿発のGIFT法による妊娠に成功、体外受精もスタート。神戸中央市民病院に着任(産婦人科医長、体外受精チーフ)。平成9年4月 山下レディースクリニック 開業。平成16年(神戸三宮磯上通)にクリニックを移転。

    スポンサーリンク

    あかほしLINE