夫が無精子症だったら、、精液検査や治療の進み方を総おさらい!【男性不妊まとめ】|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
不妊治療
妊活は女性ががんばりがちですが、原因が男性にあることも多いのです。ベビ待ちカップルの半数は男性にも不妊原因があるとも言われています。
ダイヤモンド☆ユカイさんが、ご自身の無精子症を公表していたり、お笑いタレントのキンタロー。さんが夫の無精子症をカミングアウトし、テレビで特集が組まれるなど、いま注目が集まる男性不妊。
妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』が、男性不妊治療の第一人者 獨協医科大学埼玉医療センター病院長・岡田先生に”男性不妊”についてくわしく取材した内容をまとめました。ダイヤモンド☆ユカイのあかほしインタビューも必読です!
①今すぐ禁煙!
②禁欲は1~2日程度に
③ぴっちり下着は避けてトランクス
④サウナや長風呂は控えよう
⑤ひざ上でのPC操作をやめる
⑥自転車で股間を刺激しすぎない
⑦育毛剤に注意して
*AGA(男性型脱毛症)の治療薬でフィナステリドを主成分とする治療薬。
睾丸は、温度が上がると精子をつくる機能が低下するので風通しよく。育毛剤は使われている成分によっては性欲減退や精子の減少を引き起こすことがあります。
再婚後、不妊外来を受診したところ無精子症が判明。3度目の顕微授精で長女を、凍結受精卵での顕微授精で男の子の双子を授かったダイアモンド☆ユカイさん。不妊治療の日々をつづった著書『タネナシ。』(講談社)を発行するなど、男性側の不妊原因(無精子症)をカミングアウトした有名人の先駆け的存在といえます。
自身の「種無し&不妊治療体験」をもとに、ユカイさんが今こそ伝えたいこととは?⇓
もしかして、男性不妊!?と思ったら、病院に行く前にセルフチェックをしてみましょう。
まずは生活習慣や過去の病歴をふりかえってみることが大切。チェックが2~3つ以上ある方は、病院にいってみることをおすすめします。
セルフチェックのほかにも、男性不妊の原因や治療、生活習慣や夫婦の生活改善など、ズバリ10問10答でわかりやすく解説しています。
まずはセルフチェックしてみる⇓
まずは精液検査をします。その結果によって、さらにくわしい検査や必要に応じた治療をすることになります。その進め方は不妊原因や期間、夫婦の年齢や希望などにより異なります。
原因は男女半々なので、検査は同時に受けるのが理想です。女性が先に受診している場合でも、男性は早めに検査を。妊活はカップルでとり組むのが基本です。
射精した精液の状態を調べるのが、精液検査。検査の結果はWHOの基準と比較しますが、独自の基準を設けている施設もあります。また、性交障害や射精障害に関するチェックを、精液検査と同時かその前にする必要があります。
気になる精液検査の流れや、精液検査に異常があった場合と無かった場合の治療の進め方を解説します!
男性不妊の主な原因もくわしく説明⇓
男性の不妊検査に対する意識が高まってきていますが、「精液検査」の結果によっては、さらにくわしい検査や治療が必要になる場合があります。そんなときの選択肢の一つに「男性不妊外来」があります。
男性不妊外来では、精液検査で「問題あり」だった男性が「正常範囲」となることも少なくないとか。
「乏精子症と言われて受診した人の精液検査をすると、約3割は正常値の範囲になります。体調や採精時のプレッシャー、検査方法などにより、結果にはバラツキが出るのです」(岡田先生)。
検査の誤差も考慮しながらきめこまかい指導をしてくれる男性不妊外来に行くことが、結果的に治療の近道になりそうです。
男性不妊外来の診察の流れをプロセス写真付きでくわしく紹介!⇓
A 特別なものはありません。健康的な食生活を
当センターでは男性不妊患者さんの食事調査を行っていますが、精子の状態をよくするという、特定の食品は今のところありません。日本人はさまざまな食品や料理を食べるので、栄養の偏りが少ない民族です。和、洋、中、いろいろなメニューをとり入れて、バランスのよい健康的な食事を心がけましょう。
A 飲みすぎを避けて。適量を楽しむのはOK
一般論として、アルコールのとりすぎには注意を。ただ、アルコールで精子の形成障害が起きたり、勃起能力が低下すると明示した研究は、今のところありません。泥酔してセックスできないのは困るので、楽しいお酒をほどほどに。
A 再検査をしてから、治療方針を決めましょう
精液検査では精子の数や運動率はわかりますが、「質」の判別はできません。検査結果にはバラツキがあるので何度か検査を受けましょう。そのうえで人工授精や顕微授精、場合によっては手術など、治療法を考えます。
A できるだけストレスの少ない環境にしましょう
強いストレスは精子の形成に影響を与えたり、性欲減退などを招いたりします。局所は「あたためず、刺激せず」。また、長い禁欲生活は古い精子を増やして精子の質を落とすので、おすすめしません。
獨協医科大学埼玉医療センター病院長
リプロダクションセンターGM
泌尿器科主任教授
岡田 弘先生
神戸大学医学部卒業。男性不妊を専門とする泌尿器科医の第一人者。無精子症の最先端治療であるMD-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)においては日本で最も多くの症例数を手がける。著書に『男を維持する「精子力」』など。
徐々に認知されはじめている男性不妊。とはいえ、男性は自分が原因という自覚がないことが多く、検査を先送りにするうちに女性が年齢を重ねて妊娠しにくくなるケースもめずらしくありません。
だからこそ、妊活をするなら まずは男性・女性いっしょに検査に行くことを編集部はおすすめしています。精子を元気に保つ7つのポイントも実践してみてくださいね。
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