不妊治療

    妊娠できるの?子宮奇形と多嚢胞性卵巣症候群の合併が判明【不妊治療専門ドクター教えて】

    公開日:2020.03.03 / 最終更新日:2020.09.10

    妊娠できるの?子宮奇形と多嚢胞性卵巣症候群の合併が判明【不妊治療専門ドクター教えて】

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    「赤ちゃんが欲しい」と思い、妊活を始めると出てくる疑問や悩みはつきないですよね。
    こんなこと病院で聞いていいのかな、主治医にはちょっと聞きづらいな

    そんな体や治療に関する気がかりに、不妊治療専門ドクターが答えてくれます。実際に妊活メディア”あかほし”の掲示板に寄せられたお悩みなので、ご自身の状況に似た相談があるかもしれません。きっとヒントを見つけられるはずです。

    子宮奇形に加え、多嚢胞性卵巣症候群と診断され…

    子宮奇形(中隔子宮)にくわえ、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されました。
    結婚して2年、子どもはもう少し待ちたいという夫の希望もあったので焦ってはいなかったのですが、なんだか妊娠は無理なのではないか…と思ってきました。
    PCOSで排卵の回数が少ない(妊娠できるチャンス少ない)のに加え、子宮の奇形で流産のリスクも高く(中隔子宮は2 . 81 倍と聞きました)、すでに一度流産の経験があります。
    子宮奇形が分かった段階で、病院では数回流産を繰り返すまではこのまま様子を見ましょう、手術はリスクだからといった説明を受けましたが、今回 生理が来なく病院へ行ったところPCOSの診断を受け、正直参っています。
    子宮奇形での出産例、多嚢胞性卵巣症候群の出産例などはインターネットで見つけられましたが、2つ合わせてのケースは見つけられませんでした。 
    1度目の流産は精神的にも身体的にもつらく、妊娠したいけど、リスクが高いことが分かっているので怖いです。

    子宮奇形と多嚢胞性卵巣症候群の合併は、適切な治療で妊娠・出産の可能性も

    流産を経験され大変つらかったかと存じます。
    子宮奇形と多嚢胞性卵巣症候群を合併していてもそれぞれに適切な治療を行えば、出産できる可能性は十分にあります。

    子宮奇形の中でも中隔子宮は不妊症や不育症の原因となり、手術をすることで妊娠率が上がることが言われています。手術も子宮鏡を使用し経腟的に子宮中隔を切除する方法が主流で、子宮や身体への負担も手術の中では軽く、入院期間も数日ですみます。
    ただし中隔子宮にも不全中隔子宮から完全中隔子宮まで程度に差があり、手術の治療効果にも差があると考えられますので、実際に診られている主治医の先生のおっしゃられる通り、手術は流産を繰り返す時に検討されるのが良いと思います。しかしながら、再度流産されるのがどうしてもご心配であれば、もう一度その旨を主治医に伝えてご相談されるのが良いと思います。

    多嚢胞性卵巣症候群は、排卵障害が主な不妊の原因になるのですが、肥満などがあれば減量することで排卵率が高くなります。また、排卵誘発剤のクエン酸クロミフェン(クロミッド)内服することでも多くの方は排卵します。
    ただし、クエン酸クロミフェンは子宮頸管の粘液分泌の減少や子宮内膜の発育障害が起こりやすいので、最近ではこれらの副作用の無いアロマターゼ阻害剤のレトロゾールを使用する施設も増えています。
    まだ無理だとあきらめること全くはないと思いますので、引き続き治療を継続されて、近いうちに元気な赤ちゃんに出会えることを心からお祈りしております。

    回答くださったのは

    新橋夢クリニック
    院長 瀬川智也 先生

    金沢大学医学部卒業後、同大学医学部産婦人科学教室に入局。福井県立病院産婦人科副医長、市立輪島病院産婦人科医長などをへて
    2010年、新橋夢クリニック勤務、2011年 同副院長・理事に就任、2016年に院長・理事に就任。
    日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医
    日本産科婦人科学会 会員、日本生殖医学会 会員、日本受精着床学会 会員。

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