不妊治療

    不妊治療は「不要不急」!?コロナに負けない!【東宮職御用掛・産婦人科医からのメッセージ】

    公開日:2020.04.22 / 最終更新日:2020.09.10

    不妊治療は「不要不急」!?コロナに負けない!【東宮職御用掛・産婦人科医からのメッセージ】

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    新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、全国に緊急事態宣言が発令され、私たちのライフスタイルが激変しています。妊活、特に不妊治療をを受けているかたにとっては、未知のウイルスによる見えない驚異に、とまどうことばかりですよね。でも、負けてはいられません。この難局を乗り越え、明るい未来へすすむために、妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』編集部では妊活の先輩女性や医師・専門家からメッセージをいただきました。今回は雅子皇后のご出産を担当された日本を代表する産婦人科医の一人・堤治先生に、山王病院の場合を伺いました。ピンチをチャンスに変える、ヒントがきっと見つかるはずです。

    不妊治療は「不要不急」とは限りません。まずは医師に相談を

    赤ちゃんが欲しいと願うみなさまが一周期、一周期を大事にされていることを知っています

    新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大に伴い、世界保健機関(WHO)および日本生殖医学会から、不妊治療の延期や中止を患者さまに選択肢としてご提示するむねの推奨が発表されました。この治療には人工授精、体外受精・胚移植、そのほかの手術などが含まれます。

    しかしながらこれらの声明では、延期した場合の再開のめどなどにはふれていません。ワクチン開発、あるいは国民の大半が感染し抗体を保有するまでには、年単位の時間がかかることが予測されます。

    われわれ不妊治療に携わる者たちは、あかほし読者さまが一周期、一周期を大事にされていることを知っております。また年齢を重ねると妊孕性(妊娠力)は低下し、体外受精などの治療成績も下がる現実も、みなさんと共有しているつもりです。したがって、「不妊治療の延期や中止を患者さまに選択肢としてご提示」はいたしますが、年齢や個別の医学的またはそのほかの事情を考慮しつつ、胚凍結や精子・卵子凍結など、エビデンスにもとづいた治療方法も提案させていただきます。

    お一人ずつの状況をご相談いただき方針を明確にしたうえでごいっしょに診察をすすめましょう

    みなさまにおかれましては、不妊治療の方法や成績を十分に理解され、ご自身の個別の状況も医師に相談いただき、治療の中断や継続をご検討ください。不明な点は遠慮なく、ご質問ください。治療の変更や継続は患者さまのお気持ちに寄り添ってご相談し、今後の治療方針をより明快にしたうえで、診察をすすめさせていただきたいと考えております。新型コロナウイルスにより今後の不妊治療が困難な状況にならないよう、祈念しております。

    実践しましょう!

    マスク着用

    うがい

    手洗い

    禁煙

    バランスのよい食事

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    十分な睡眠

    厚生労働省、地方自治体の提示しているCOVID-19感染予防対策は、妊活の観点からも大切です。パートナーとともにとり組みましょう。

    医療現場で導入が 始まりつつあります

    オンライン診療

    専用導線・専用ゾーンの確保

    院外処方の活用

    コロナのPCR検査

    など

    山王病院をはじめとする医療機関では感染防止の観点から、さまざまな対応の準備中です。電話再診システムなどもはじまっています。

    取材を終えて

    長年、生殖医療の第一線で活躍されてきた堤先生。妊活女性の一周期一周期への想いに寄り添う言葉を直接伺い、編集部一同、感動をおぼえました。患者さまたちは実際に診察室で医師と相談し、それぞれの事情や希望をもとに治療のあり方をいっしょに決めているとのこと。また感染症対策としてあげた生活習慣のポイントはすなわち、姙娠しやすい体作りのきほんであることも伺い、実践したいと感じました。なにより「不妊治療は不要不急とは限りません」とおっしゃってくださったことに励まされた取材でした。

    お話

    山王病院

    院長
    リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター長
    国際医療福祉大学大学院教授
    堤 治先生

    東京大学医学部産婦人科教授を経て、2008年4月から現職。不妊治療・生殖医療全般を広く行う。そのなかでも、子宮内膜症や子宮筋腫に対する診察と内視鏡手術に多くの症例を持つ。また分娩にも立ち会い、妊娠・出産の喜びを共有している。東宮職御用掛を拝命し、雅子皇后のご出産を担当した。日本を代表する産婦人科医の1人。『マンガでわかる!はじめての不妊治療』(主婦の友社)ほか監修本・著書多数。

    ※この記事は2020年4月22日現在の情報を掲載しています。取材はONLINEで行いました。

     

     

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