不妊治療

    体外受精の「採卵」は痛い?卵がとれないこともあるの?【不妊治療専門医に聞いてみた】

    公開日:2020.05.23 / 最終更新日:2020.05.25

    体外受精の「採卵」は痛い?卵がとれないこともあるの?【不妊治療専門医に聞いてみた】

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    めざましい生殖医療技術の進歩により、ポピュラーな治療法となった「体外受精」。生殖補助技術(ART)と呼ばれる最先端の医療です。いまや18人に1人が体外受精によって誕生した赤ちゃんという時代になりました。

    今回はそんな「体外受精」の重要なプロセス”採卵”について、妊活メディア「あかほし」の読者さんから寄せられた、疑問&気がかりを、不妊治療界の名医・塩谷ドクターにお答えいただきました。

    体外受精について、正しい知識を持ち、治療について理解していきましょう。

    体外受精とは…?

    体外受精は、卵子と精子をそれぞれ取り出して人工的に受精させ、育った受精卵を体内に戻す方法です。

    排卵日にいきなり行えるものではなく、できるだけ質のよい卵子を取り出すために、注射や薬で卵巣を刺激して、卵子を卵巣内でしっかりと成熟させます。出典:『妊活 治療と生活アドバイス

    体外受精の治療の流れを詳しく知りたい方はこちら⬇︎

    【体外受精】採卵の不安・気になるQ&A

    【体外受精】採卵の不安・気になるQ&A

    約2週間かけて卵胞が十分に成熟したら、採卵日が決まります。いよいよ採卵です。そこで不安な「痛み」「卵がとれないのでは?」の気がかりにお答えいただきました。

    採卵が痛いのでは?と心配です…

    麻酔をしっかりしますから安心してください

    採卵は針を刺しますから、確かに痛いです。だからこそ当院では麻酔をしっかりしています。
    当院の採卵時の麻酔は、完全に眠る静脈麻酔と、局所麻酔があります。ただし卵が1~2個の場合は、鎮痛剤ということもあります。

    おすすめは局所麻酔で、採卵時に痛くないのは当然ですが、採卵したあとも麻酔がしばらく効くので、採卵後も痛くありません。ただしこの局所麻酔ができる病院は、まだ多くはないのが実情です。

    採卵自体がこわいという人は、静脈麻酔がおすすめ。目が覚めたら終わっています。いずれにせよ、できるだけ痛くない方法で行いますので安心してください。

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    ⇒⇒⇒合わせてチェックしたい体外受精の実力クリニック

    採卵で卵が1個もとれないことはありますか?

    あります。当院の場合、1個も採卵できないのは約1%ほどです

    当院では超音波で卵巣の中の卵胞の発育を見ていて、卵子そのものは見ていません。

    卵胞は2cmほどありますが、その中にある卵子は0.1㎜ほどしかないからです。ですから卵胞が大きくなってきても、中で卵子が育っていない「空胞」ということもあるのです。

    また、卵胞の中に卵子はあっても、成熟せずに卵胞の壁に張り付いたままということもあり、この場合も卵子をとりだせません。ほかにも、採卵する直前に排卵してしまうこともごくまれにあります。

    しかし、何度も続けて卵子が採れないことは、あまりありません。採れなかったときは元気を出して、次に向けてまた頑張ってほしいです。当院では卵が採れない場合は、費用はあまりかからない料金システム(消耗品などの実費のみをいただく)にしています。

    お答えくださったのは

    英ウィメンズクリニック 理事長 塩谷雅英先生
    英ウィメンズクリニック
    理事長
    塩谷雅英先生
    1985年、島根医科大学卒業、同時に京都大学産婦人科に入局。体外受精チームに所属し、不妊の臨床に取り組む。1994年より2000年2月まで神戸市立中央市民病院に勤務。この間、兵庫県初の顕微授精児誕生に貢献。2000年3月、英ウィメンズクリニックを垂水駅前に開設、2004年4月には英ウィメンズクリニックさんのみや2Fクリニックを開設。2018年11月に関西初となる男性不妊専門クリニック「英メンズクリニック」を開設。

    英ウィメンズクリニック さんのみやクリニック

    英ウィメンズクリニック さんのみやクリニック
    兵庫県神戸市中央区三宮町1丁目1-2 三宮セントラルビル2・7・8階

    赤ちゃんが欲しい2020春』より

    取材・文/加藤夕子 まとめ/伊藤絵里子

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