不妊治療

    自然周期のキャンセル率が心配。妊娠への最短ルートを目指す“小卵胞採卵”で解決!

    公開日:2020.07.01 / 最終更新日:2020.09.10

    自然周期のキャンセル率が心配。妊娠への最短ルートを目指す“小卵胞採卵”で解決!

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    「自然周期を希望しているけれど、キャンセル率が心配…」というお悩みを抱えている方に、ぜひ検討していただきたいのが“小卵胞採卵”。一体どのような方法なのか、Natural ART Clinic日本橋の院長である長田尚夫先生にお話を伺いました。

    Q 自然周期を希望していますが、キャンセル率が心配です

    「独自の“小卵胞採卵”で自然周期採卵の弱点を克服しました」

    Natural ART Clinic日本橋 院長 長田 尚夫先生

    1969年日本大学医学部卒業、79年ドイツマインツ大学にて2年間体外受精、腹腔鏡手術を研修。84年に国内4人目の体外受精児の誕生に成功。日本大学教授、Shinjuku ART Clinic院長をへて、2016年にNatural ART Clinic日本橋院長に就任。日本受精着床学会理事、Intl Assoc.of A-PART理事長、日本産科婦人科内視鏡学会名誉会員、同技術認定医、日本産婦人科手術学会理事、日本産科婦人科学会認定専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

    “小卵胞”に注目し、自然周期の弱点を克服!

    Natural ART Clinic日本橋では、完全自然周期での体外受精を治療の原則に、患者さんの体に寄り添う、きめ細やかな生殖医療を提供しています。

    「卵巣の中にはたくさんの卵胞が眠っていて、そのうちの1つが選ばれて成長し、排卵されますね。これが主席卵胞です。自然周期による体外受精では多くの場合この主席卵胞から採卵します。したがって平均的な採卵数は1.5個程度です。自然周期採卵の欠点は、刺激周期採卵に比べて採卵数が少ないことによる高いキャンセル率です」

    この問題を解決したのが、世界に先駆けて独自に開発した“小卵胞採卵”による体外受精です。

    「今まで、“小卵胞”には、妊娠する力がないというのが定説でしたが、実は小卵胞のなかにも多くの成熟卵が存在すること、赤ちゃんになれる良質な卵があることを発見したのです。この研究は、学術論文として権威ある医学雑誌(※1)に発表し認められました」

    通常、採卵の対象となる卵胞は、13~15mm以上の大きさですが、Natural ART Clinic日本橋では、独自に開発した細い採卵針で2~10mmの小卵胞も採卵します。この“小卵胞採卵”による自然周期採卵は、刺激周期採卵で使用されるhMGやhCGなどのホルモン剤を使用しなくても刺激周期と同等の採卵数が得られることから、画期的な技術として世界からも大きな注目を集め、海外の不妊治療施設からの研修依頼があるほどです。

    「自然周期による体外受精は体にはやさしいけれど、成績が悪い、というイメージをお持ちのかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、私たちの技術により、患者さんの体が教えてくれる最良のタイミングで主席卵胞と、そして眠れる小卵胞を採卵することによって刺激周期採卵に近い移植率と妊娠率を得ることができるようになりました」

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    革新的な技術である“小卵胞採卵” は世界的に脚光を浴びており、海外 の不妊治療施設から医師や培養士 が数多く来訪。培養室やコンピュー ター化された診察室などの設備にも 驚きの声が上がるそう(写真は、デン マークProf. Lindenbergを囲んでの 交流会)

    胚盤胞まで培養して移植。妊娠の最短ルートを目指す

    さらに移植にあたっては、患者さんになるべく経済的、時間的負担をかけないように分割卵移植は行わず、全て胚盤胞移植を行っております。

    「採卵した卵の多くは受精し分割卵になりますが、この時点では妊娠できる卵かどうかはわかりません。当院では、赤ちゃんになる可能性が高い杯盤胞(50~60%)まで培養してから移植します。たとえば小卵胞採卵に限らず刺激周期採卵で12~13個の卵を採卵したとすると、およそ8~10個ほどは分割卵になります。分割卵移植の妊娠率は、40歳では1%以下、42歳以上では0%というデータがあります(※2)。妊娠を引き寄せるためには、治療方法を見きわめることが大切です」

    もう一つの特徴は、365日年中無休で診療にあたっていること。

    「私たちが目指すのは、限りなく自然な体外受精です。それは、患者さんの体のリズムを大切にする姿勢がなくては成り立ちません。ベストなタイミングで採卵しようと思えば、年中無休で診療にあたるのが当然です。薬によって排卵をコントロールするのではなく、医療が患者さんの体に寄り添うことが必要だと考えています」

    顕微授精は、1,000倍の高倍率で行うイムジーを行っている

    またホルモン注射をしないため、通院日数も月4~6回で済みます。体への負担が少ないばかりでなく、採卵後の安静時間も短いため、働きながら治療を続けることができます。当然合併症もなく、毎月でも採卵・移植が可能です。さらに成功報酬制度も設けており、費用の面でも刺激周期採卵に比べて格段にリーズナブルです。

    妊娠率を上げるための最新の検査と治療

    不妊治療は、米国不妊学会のプロトコールに従って、体外受精の成績向上のために、経験豊富なスタッフがきめ細やかな検査を行います。

    患者さんが1日も早く赤ちゃんを抱っこできるように最善を尽くしています。

    明るい陽射しが差し込む広々とした待合ロビー

    精液検査

    特殊検査のクルーガーテストを行ってから、高倍率で形態的により良好な精子を選別して顕微授精(イムジー)を行います。なお、無精子症には、日帰りの精巣精子採取術、または精巣上体精巣精子回収術を行います。

    反復着床不全・反復流産・不育症の検査

    良好胚を繰り返し移植しても妊娠しない場合や流産を繰り返す場合には、慢性子宮内膜炎(CD138検査)、卵管水腫(MRI、卵管造影検査)、子宮内膜ポリープ(通水、子宮鏡検査)、子宮内膜症(CA125 検査)、絨毛染色体検査などを、さらに不育症には、甲状腺機能異常、抗リン脂質抗体症候群、 血液凝固異常などの検査を行い、原因に対しては根本的な治療を行います。

    慢性子宮内膜炎

    CD138検査陽性の場合、その原因(細菌性、卵管水腫、 子宮内膜症など)を突き止め、腹腔鏡手術や子宮鏡手術によって根本的な治療を行います。なお、抗生剤(ビブラマイシンなど)による治療は、30%に効果がないこと、子宮内フローラを乱すこと、再発も多いこと、耐性菌の発生など、問題が多いため行いません。

    卵管水腫・子宮内膜症

    子宮卵管造影とその拡散像。典型的な両側の卵管水腫を認める

    移植の成否を左右する大きな因子です。帯下が多い、生理痛が強い、嚢腫がある、手術歴がある、クラミジア歴があるなど要注意です。諸検査後に異常があれば、腹腔鏡下卵管開口術や子宮内膜症除去術を行い正常な子宮内環境を取り戻します(保険適応)。軽症例では自然妊娠が可能となり、重症例では移植が成功するように子宮との交通を遮断します。

    子宮外妊娠

    手術を行わずアルコール局注療法を行います(原則入院不要)。

    参考文献
    ※1 Fertil Steril. 106:113‒8.2016.
    ※2 Patrizio P, Sakkas D. Fertil Steril 2009; 91:1061‒6.

    Natural ART Clinic 日本橋

    住所:東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー8階
    東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋駅」直結(B6出口)
    JR線・東京メトロ丸ノ内線「東京駅」(日本橋口・八重洲北口)より徒歩10分
    休診日:なし

    ☎︎03-6262-5757
    https://www.naturalart.or.jp/

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