不妊治療

    PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)について知りたい!気になる費用やスケジュールは?

    公開日:2020.08.14

    PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)について知りたい!気になる費用やスケジュールは?

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    2020年1月、日本産科婦人科学会によるPGT-A(着床前胚染色体異数性検査)の臨床研究がスタートしました。
    体外受精でできた受精卵を胚盤胞まで培養。その細胞の一部をとり出して染色体の数に異常がないかどうかを調べ、数の異常がない胚を子宮に戻すことで、流産を減らし、妊娠率を高めることが目的の臨床研究です。

    同学会認定のPGT-Aの実施施設である田園都市レディースクリニック・河村寿宏先生にお話を伺いました

    診断方法&対象者はコチラ>>>PGT-Aってどんな検査?みんなが受けられる?

    PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)についてQ&A

    PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)についての気になる疑問に答えていただきました。

    Q1 PGT-Aを行うには、遺伝カウンセリングは必須ですか?

    A.研究に参加するなら、必ず受ける必要があります

    PGT-Aを受けるかどうかを判断するためには、正しい情報を得なくてはいけません。そのため、遺伝カウンセリングは必ず受けることが必要です。

    今回の検査でわかるのは染色体の数の異常だけで、遺伝子の異常は判別できませんし、性別も知らされません。PGT-Aを受けることによって考えられるリスクも把握する必要があります。それらを受け止め、夫婦で考えることがたいせつです。

    夫婦でよく理解しておきたい>>>PGT-Aのメリットとリスクって?

    Q2 PGT-Aのスケジュールは?

    A.通常の体外受精に、検査と判定が加わります

    PGT-Aを希望する場合、日産婦が認定した実施施設で条件に該当するか確認し、対象となれば夫婦でカウンセリングを受けて、研究に参加する意思を伝えます。そして、実施施設が研究に参加登録し、体外受精を行います。受精卵が胚盤胞まで育ったら生検を行い、胚を凍結。

    解析のあと、日産婦のPGT-A解析結果評価委員会が判定し、結果が実施施設に戻されます。研究参加者は結果を聞き、胚移植に関するカウンセリングを受けたのち、胚移植が行われます。治療結果は日本産科婦人科学会に登録され、再度PGT-Aを行った凍結胚での移植や新たに採卵を行う場合はその都度治療結果が登録されます。

    通常の体外受精にPGT-Aが組み込まれる形ですが、評価に要する時間は、1~2カ月程度と思われます(2020年4月現在)が、まだ不明確です。

    Q3 染色体の数にトラブルのない胚を戻したら、必ず妊娠できますか?

    A.ほかの要因も考えられ、妊娠率は100%ではありません

    日本産科婦人科学会のパイロット試験で胚移植をした場合の妊娠率は、比較した対象群よりも上昇していますが、妊娠率が100%になるわけではありません。

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    その理由として、着床しない原因が染色体の数の異常だけではない、検査の精度が100%ではないことがあげられます。また、流産の15%を占める染色体の3倍体と4倍体は今回の解析方法では判定できない、習慣流産の25%は胎児染色体正常での流産、この検査では検出できない染色体異常もある、なども考えられます。

    Q4 費用はどれくらいですか?

    A.1個の胚盤胞あたり、9万~10万円くらいが目安です

    PGT-Aの費用は施設によって異なり、一般的には1個の胚盤胞あたり9万~10万円くらいが多いようです。生検費用のほか、胚を解析施設に運ぶ輸送費なども含まれます。

    また、遺伝カウンセリングは別料金で1回5000~1万円くらいが多いようです。くわしくは施設に確認しましょう。体外受精や顕微授精の費用は別途必要です。

    PGT-Aについて教えてくださったのは

    田園都市レディースクリニック理事長
    あざみ野本院院長
    河村寿宏先生


    東京医科歯科大学医学部臨床教授。
    東京医科歯科大学医学部卒業後、同大学付属病院、都立大塚病院産婦人科などをへて、2000年に横浜・青葉台に田園都市レディースクリニックを開院。14年に二子玉川分院を設立、19年にあざみ野に本院を拡張移転し3院体制に。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

    田園都市レディースクリニックあざみ野本院

     

     

     

     

     

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