不妊治療

    妊娠をグイッと後押しする「排卵誘発剤」の効果的な使い方

    公開日:2018.10.23 / 最終更新日:2020.10.20

    妊娠をグイッと後押しする「排卵誘発剤」の効果的な使い方

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    排卵誘発剤はタイミング法から体外受精まで、不妊治療で最も多く使われる薬です。不妊治療を考えるとき、「薬はなるべく使いたくない」「副作用が心配」という声もありますが、不妊治療の薬は限られた時間を有効に使い、妊娠・出産に結びつけるためのもの。むやみにこわがらず、効果的に使う方法を勉強していきましょう。

    Q.現在、薬を使っていますか?

    クリニックに通院している女性の多くは、排卵誘発剤をはじめとした不妊治療薬を服用中。一方、男性側は薬を使用しての治療は少なく、1割にも満たないことがわかりました。

    Q.薬で気になることは?

    1位 副作用が心配
    2位 安全性が心配
    3位 保険がきかないものは値段が高い

    気持ち悪くなったり、ダルさを感じたり、体調の変化を感じている人も。将来的に子宮にダメージはないか、ほかの病気のリスクがふえないか、といった不安の声も寄せられました。

    【タイミング法・人工授精】脳下垂体から出る2つのホルモンの働きを補い、排卵を促します

    正常な排卵には、卵胞を育てる働きをするFSH(卵胞刺激ホルモン)と、排卵を促す作用をするLH(黄体化ホルモン)が不可欠。これらが不足したり、バランスが悪いと、排卵障害や生理不順の原因になります。
    排卵誘発剤の使用目的は、この2つのホルモンの働きを補い、自然に排卵する場合と同じように、排卵させること。タイミング法や人工授精に向けてとられる方法で、飲み薬での治療が一般的です。

    シクロフェニル製剤(セキソビットなど)

    <飲み薬>

    ■効能・効果と副作用
    脳に働きFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌を促します。クロミフェン製剤よりも排卵誘発作用は弱め。無排卵や排卵しづらい人の治療、タイミング法、人工授精などに用いられます。副作用は少なく、頭痛や悪心など。

    クロミフェン製剤(クロミッドなど)

    <飲み薬>

    ■効能・効果と副作用
    排卵誘発作用が高く、タイミング法、人工授精だけでなく、体外受精や顕微授精でも使用されます。粘液の分泌が少なくなる、子宮が薄くなるといった副作用のほか、頭痛や目のかすみなどを訴えることもあるので、運転する人は要注意。

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    アロマターゼ阻害剤(レトロゾール、フェマーラなど)

    <飲み薬>

    ■効能・効果と副作用
    エストロゲンを低下させることで、卵巣に強い刺激を与えずに、複数の卵胞を発育させます。子宮内膜が薄くなるなどの副作用がほとんどなく、卵巣過剰刺激症候群を起こしにくいのが利点。ただ保険適用外の薬なので、費用は高め。

     

    【体外受精】複数の卵胞を育てて妊娠の可能性をアップさせます

    体外受精(顕微授精)では、卵の数を増やして妊娠の確率を上げるために、排卵誘発剤を使うこともあります。自然周期では1つしか排卵されないところを、排卵誘発剤を用いて複数の卵胞を育てるのです。この場合は、卵巣に働きかける注射がよく使われます。
    注射剤は飲み薬よりも作用が強くなるため、卵巣刺激症候群(OHSS)のリスクもアップ。そうならないために、ホルモン値や卵巣の状況に応じて、注射の種類、量を調整します。

    HMG製剤(HMGフェリング、HMGフジ、HMGテイゾーなど)

    <注射>

    ■効能・効果と副作用
    クロミフェン製剤で排卵しない場合、多くの卵胞を発育させたい場合に使用。FSHとLHの割合は1:1〜3:1が多い。筋肉注射で、お尻や上腕などに注射します。卵巣過剰刺激症候群が起こることも。

    リコンビナントFSH製剤(ゴナールエフ、フォリスチムなど)

    <注射>

    ■効能・効果と副作用
    脳下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)のかわりとなって働き、卵胞の成長を助けます。LH(黄体化ホルモン)は含みません。卵巣のはれやアレルギーを起こすリスクが低いのが特徴。ペン型で自己注射が可能。

    FSH製剤(フォリルモン、ゴナピュールなど)

    <注射>

    ■効能・効果と副作用
    hMG製剤に含まれるLHの値を限りなく少なくしたもの。卵巣を刺激し、卵子を育てる効果がある。hMG製剤と同じく、卵巣過剰刺激症候群を引き起こすリスクがある。

    飲み薬と注射は何が違う? 作用の違いで効果にも差が

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