不妊治療

    妊娠したい!今さら聞けないタイミング法のこと【不妊治療専門医監修】

    公開日:2020.10.20 / 最終更新日:2020.10.22

    妊娠したい!今さら聞けないタイミング法のこと【不妊治療専門医監修】

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    「そろそろ赤ちゃんが欲しい」と思ったカップルは、まずなにから妊活を始めるといいのでしょうか? 「とりあえず避妊をしないで、仲よくすればいいのよね」と考えているのだったら、その前にまず知っておきたいのが「タイミング法」です。

    避妊しないでセックスすれば、だれでも必ず妊娠できるというわけではありません。卵子と精子が出会う「タイミング」が、とても重要なポイント。不妊治療専門医が妊活ビギナーさんに向けて詳しく解説します!

    タイミング法は妊娠へのファーストステップです!

    「不妊」の定義とは?

    妊娠を希望して、避妊をせずに継続的にセックスしているにもかかわらず、1年間妊娠しないというのが不妊の一般的な定義。最近は6〜7組に1組とも、もっと高い割合ともいわれていますが、約80%のカップルは、特になにもしなくても1年以内に妊娠します。

    でも、赤ちゃんを望むなら、運を天にまかせるばかりではなく、なるべく早く、できるだけ着実な道をいきたいと思いますよね。

    卵子と精子が出会える可能性は1ヶ月のうち5日間!?

    妊娠は、卵巣から排卵された卵子が、射精された精子と出会い、受精して子宮に着床するという流れで成立します。

    卵子の寿命は排卵後24時間。一方、精子の寿命は、射精から平均約3〜4日とされています。ということは、多めに見積もっても、1ヶ月のうちで卵子と精子が出会える可能性があるのは、5日間程度しかないことになります

    そこで、大切なのが、卵子と精子が出会うタイミングをうまくとらえてセックスすること。むやみやたらに適当な時期にセックスするのではなく、排卵の予測を立てたうえで行うのがタイミング法です。

    まずは女性の体のサイクルをおさらい

    女性ホルモンの働きで低温期と高温期の2層に

    女性の体は、女性ホルモンの働きによって、低温期と高温期の2層に大きく分かれます。月経開始からの約2週間は、主に卵胞刺激ホルモンによって卵子が育ち、赤ちゃんを迎える準備で子宮内膜が厚くなっていきます。

    成長した卵子が排卵されると、今度は黄体ホルモンがさかんに分泌され、子宮内膜は受精卵の着床に備えてさらに厚く、やわらかくなります。黄体ホルモンには体温を上げる作用があるので、基礎体温は上がります。

    妊娠しないと黄体ホルモンの値が下がり、子宮内膜ははがれ、月経となって体外に排出されます。そしてまた次の月経周期が始まります。

    基礎体温が下がったら排卵日?

    排卵は低温期から高温期に移る前後で起こります

    体温がガクッと下がった日が排卵日と思っている人がいますが、それはまちがいです。体温は排卵の有無だけで上下するものではありませんし、月経周期が規則的な人でも、疲労や睡眠不足、ストレスなど、ちょっとした体調の変化で、排卵の時期は異なります

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    タイミングをとらえると一口に言っても、実は排卵がいつ起こるかを、事前に予測することはかなりむずかしいのです。

    女性の体は一定のリズムで変化を繰り返す

    基礎体温の例

    【グラフ】基礎体温の例

    月経(生理)が始まってから12〜20日低温期が続き、排卵すると体温がぐっと上がります。排卵後に高温期が10日以上続くのが正常な月経(生理)周期です。

    月経が始まった日を月経周期1日目とし、月経開始日から次の月経が始まる前の日までを1周期とします。

    タイミング法に向いているカップルって?

    どんなカップルがタイミング法に向いているかは一概には言えません。

    ただ、体外受精などの高度生殖医療に対するハードルが下がっている現在でも、妊活の最初のステップとしてのタイミング法は侮れません。体やコストの負担が圧倒的に少なく、医療の手を借りずに、自己完結ができるという点がいちばん大きなメリットです。

    年齢的に20代から35歳くらいまでなら時間的な余裕があるので、ステップを踏んでタイミング法から始めていいでしょう。ただし、きちんと排卵があることが前提です。

    35歳を過ぎて、40代に近づけば近づくほど、妊娠率は落ちてくるので、タイミング法から始めてもよいのですが、トライする期間や回数は考慮する必要があります。

    妊活&不妊治療の傑作マンガ『妊活夫婦』(作・駒井千紘)

    一郎&栄子の場合

    ©駒井千紘/comico

    主人公:幸田一郎(35歳)、栄子(32歳)
    2年半前、元職場の先輩と結婚した栄子。 結婚1周年のときに「そろそろ子どもを」と考え妊活を始めますが、最初は治療の足並みもそろわず…。ふたりの妊活と読者のみなさんも同時進行でがんばりましょう。

    『妊活夫婦』

    ©駒井千紘/comico

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    監修

    山下レディースクリニック
    院長 山下正紀先生

    1980年奈良県立医科大学卒業。オーストラリア・アデレード大学で体外受精を基礎から学び、帰国後舞鶴市民病院にて近畿圏初のGIFT法による妊娠に成功。神戸中央市民病院勤務をへて、97年神戸市三宮に山下レディースクリニックを開設。

    <出典:妊活スタートBOOK2020

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