体外受精&顕微授精の成功のカギは【卵巣刺激法】|妊活webマガジン 赤ちゃんが欲しい(あかほし)
不妊治療
体外受精や顕微授精では、「卵巣を刺激して複数の良好卵子を育て、卵胞を成熟させてから排卵させる」目的のために、排卵誘発剤を使った自分に合う排卵巣刺激を行ないます。
体外受精や顕微授精では、排卵に問題がない場合でも採卵をする時に排卵誘発剤を使います。通常の月経では1周期に排卵するのは基本的に1個の卵子ですが、「卵巣を刺激して複数の良好卵子を育て、卵胞を成熟させたから排卵させる」目的のために排卵誘発剤が用いられます。
排卵誘発剤を使った卵巣刺激法を選ぶ基準として重要なのが「前胞状卵胞」。前胞状卵胞とは月経時に卵巣内で確認される卵胞のことで、超音波検査でその状態をチェックできます。体外受精の周期や、その前の周期に前胞状卵胞がいくつあるのか、どのような状態なのかによって卵巣刺激法が変わってきます。
排卵誘発に使われる代表的な薬剤には、卵胞の状態をコントロールして排卵を抑えるGnRHアゴニスト製剤、卵胞を成長させるhMG製剤、排卵を促すhCG製剤などがあります。
これらの薬剤が有効的に作用するよう、体外受精や顕微授精では「ロング法」「アンタゴニスト法」「ショート法」「自然周期法」といった卵巣刺激法(排卵誘発法)があります。どの排卵誘発法を選ぶかは、年齢や治療経過、卵巣や子宮の状態、体質などをチェックしてから決定。場合によっては副作用が出ることもあるので慎重に行ないます。
体外受精を予定している前周期の高温期から排卵コントロール(GnRHアゴニスト製剤点鼻薬)を開始する方法。卵巣を刺激することで、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)の分泌を抑えるのが目的です。月経周期に入ってから、hMG製剤またはFSH製剤を注射して卵胞を成熟させ、hCG製剤(注射)で排卵を促します。その後、約38時間後に採卵をします。
排卵誘発法のなかでも、排卵日のコントロールがしやすいロング法ですが、前周期からスタートするため前周期に避妊が必要になります。また、高温期を確認するために基礎体温をつける必要も。点鼻薬の投与から採卵日までの期間が長いのもロング法の特徴です。
【ロング法に向いている人】
●年齢が37才以下
●体外受精を受けるのが初めて
●前胞状卵胞が8個以上
●卵巣刺激の反応がいい
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