不妊治療

    プロラクチンが基準値より高くても妊娠できる?治療法は?【不妊治療専門医監修】

    公開日:2019.10.29 / 最終更新日:2020.10.21

    プロラクチンが基準値より高くても妊娠できる?治療法は?【不妊治療専門医監修】

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    不妊の原因の一つに「高プロラクチン血症」があります。プロラクチンは「乳汁分泌ホルモン」ともいい、月経や排卵を抑制する働きがあります。このホルモンがなんらかの理由で多く分泌されてしまうのが「高プロラクチン血症」。プロラクチンが基準値より高くでも妊娠できるの?検査や治療方法は?不妊治療専門ドクターにくわしく解説していただきました。

    プロラクチンとは何?

    プロラクチンは、体内で分泌されるホルモンのひとつです。

    脳の前側下部には、小さく膨らんだ突起のようなものがぶら下がっています。ここが脳下垂体と呼ばれる場所。プロラクチンは脳下垂体から分泌され、血液に乗って全身に運ばれます。

    排卵を抑える働きがある

    プロラクチンは、乳汁分泌ホルモンとも呼ばれます。赤ちゃんを育てるための母乳を作るのに必要なホルモンで、その濃度は出産時に最も高くなります。

    授乳中は月経が来ない時期が続きますが、それはこのプロラクチンの作用によるもの。プロラクチンには排卵を抑える働きがあり、月経が来にくくなっているのです。

    常に一定量は血液に含まれる

    体を巡るホルモンはさまざまに関係し合い、作用し合っています。プロラクチンも母乳分泌だけにかかわっているわけではなく、免疫や血管浸透圧の調整など、いろいろな働きをしています。ですから、授乳時にだけ分泌されるわけではなく、ある程度の量は常に血液の中に含まれています。

    高プロラクチン血症とは

    プロラクチンは常に血液中に含まれていますが、一定以上の濃度になったものを高プロラクチン血症といいます。

    高プロラクチン血症でも妊娠できる?

    プロラクチンには排卵を抑える働きがありますから、この濃度が高ければ排卵しにくい=妊娠しにくいのは確かです。でも、絶対に妊娠できないと断言はできません。程度が軽ければ、排卵が起きて自然妊娠することもあり得ます。

    ただ、妊娠しにくいことがわかっているのにそれを放置しておくのは、効率的ではありませんね。自然妊娠にこだわりたい、治療はしないというなら仕方ありませんが、積極的に妊活するならしっかり治療しておきましょう。

    血液検査でチェック

    不妊治療にあたっては、必ず血液検査をします。その際、プロラクチンの値もチェックします。女性の場合、30ng/ml以下が正常値です。

    一日の中での変動が大きい

    ただ、プロラクチン濃度は一日の中でとても変動が大きいのです。ですから、たとえば32ng/mlとか33ng/mlなどなら、すぐに治療が必要!というわけではない場合もあります。明らかな高プロラクチン血症とまでは言えないけれど高めの数値の人は、経過を見ながら必要に応じて薬を使うこともあるでしょう。

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    検査は月経中に行うことが多いと思いますが、どの時期に測っても特に問題はないとされています。

    下限は無視してよい

    プロラクチンの値が0になることはありません。下限値も決まっていて、女性の場合は6ng/mlです。妊娠に関してだけいえば、たとえこの数値以下でも妊娠できます。

    なぜなるの?高プロラクチン血症の原因

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