不妊治療

    体外受精の病院選びで重視すべき5つのポイントを解説!【不妊治療専門医監修】

    公開日:2019.12.26 / 最終更新日:2020.03.02

    体外受精の病院選びで重視すべき5つのポイントを解説!【不妊治療専門医監修】

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    不妊治療の中でも、高度な医療で時間もお金もかかる「体外受精」。
    だからこそ、どこで治療を受けるかは大事なこと。病院を選ぶときに気をつけるポイントとは? 体外受精における病院選びのポイントを不妊治療専門医に聞きました!

    体外受精をおさらい!

    Point1不妊治療では最も重要です…医療安全の徹底

    まちがいがあってはならない! そのつど「本人確認」が必須です

    不妊治療で精子や卵子のとり違えは、絶対にあってはならないこと。院内感染の対策なども含め、医療安全はクリニック選びにおいて最も重要なポイントといえます。
    体外受精の場合、精子と卵子が自分の手から離れた場所で扱われているため、「本人確認」がとても重要になります。名前や生年月日による「本人確認」を毎回行うのは当然の対策。また、医師の診察時だけでなく、採血などを行う処置室でも、薬を処方する際にも、2度3度のチェックで本人確認を徹底しているクリニックは、安全に対する意識が高いクリニックといえます。患者さんと接する表側でしっかりと確認が行われていれば、受精や培養などを行う裏側でも、それが徹底されていると推測できるからです。
    「人気のクリニックだからきちんとしていて当たり前」「特定不妊治療指定医療機関だから大丈夫」と思わずに、自分で確認し、選択することが大切です。

    医療安全について意識の高いクリニックが安心です

     

    Point2 体外受精・顕微授精にくわしい…専門性と実力

    妊娠率の高さだけを判断材料にせず、医師の生殖領域キャリアも確認!

    「体外受精をするならば妊娠率の高い施設で」と思うかもしれませんが、「クリニックの実力=妊娠率」とは一概には言えません。
    一般的に体外受精の妊娠率は「妊娠に至った人÷胚移植をした人」で算出されます。体外受精の適応を甘くする、つまり、体外受精でなくても妊娠する可能性が高い人に体外受精を行えば、当然、妊娠する確率は高くなります。また、妊娠する可能性が低い場合は胚移植を行わなければ、分母が少なくなるので妊娠率はアップ。
    クリニックの実力を妊娠率の数字だけで判断するのではなく、クリニックの院長や医師たちが、不妊治療や体外受精の分野にいかに熱心で、どれだけの経験を積んでいるかをチェックしましょう。産婦人科医としての経験が長くても、生殖領域のキャリアは浅い医師もいます。施設で中心となる医師の体外受精の経験、「生殖医療専門医」の認定を受けているかなども参考にしてください。

    Fromあかほし読者 病院選びアンケート

    みんなの通う病院はどの種類?

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    スタートは自宅や職場近くの産婦人科や総合病院に通う人が多いものの、「結果が出ない」「体外受精をすすめられた」といった理由から、不妊治療専門クリニックに転院する人が。

    Point3 受診したときの感覚を大事に…医師やスタッフとの相性

    不妊治療に何を求めるのか考え納得して治療を進めましょう

    体外受精では、これまでの治療よりも通院回数が多くなりますし、1回目のトライで妊娠するとは限りません。そのため、ある程度長いスパンで治療を考える必要があります。そうなると、医師との相性も大事なポイントに。担当医と波長が合わないとつらい思いをすることもあります。
    クリニックを受診する前に、自分たちの方針を明確にしておくことが大切です。それは、「不妊治療に何を求めるのか」ということ。「とにかく結果さえ出ればいい」「精神的な寄り添いも重視する」など、自分たちが不妊治療をするうえでクリニックに求めるものを考えてみてください。
    そして、実際に受診したら、クリニックの雰囲気や医師の人柄など、自分が感じた感覚を大切にしましょう。スタッフは親身な対応か、医師は情報をしっかり伝えてくれるか、適切な時期に次の治療について提案してくれるか、そうったことも検討材料に。

    Fromあかほし読者 病院選びアンケート

    医師とのやりとりで困った経験ってありますか?

    「質問したくても、はい終わり…という態度で」「一方的に治療方針を決められた」「前回と同じ内容の話をされて困惑」といった声が。対策として「ノートに質問をメモして持参」「まずは看護師さんに相談する」などがあります。せひ実践を。

    Point4 体外受精は通院回数が多くなるから考えたい…通いやすさ

    自宅や職場からのアクセスのよさも大事です

    体外受精では、タイミング法や人工授精などの治療に比べて通院回数が多くなります。そのため「通院がしやすいかどうか」もクリニック選びのポイントに。
    体外受精をすることになったら事前に治療計画を立てるので、大まかなスケジュールはつかめます。しかし、卵子の育ちぐあいによっては、思っていた以上に通院回数が増える場合も。
    体外受精の周期がスタートすると、排卵誘発剤の注射を連日打つことになります(自己注射も可能)。そして、卵胞の大きさを超音波検査でチェックしたり、採血してホルモン値を測ったりするため、採卵までには最低でも3回程度は受診が必要。さらに採卵の日、受精卵を子宮に戻す日、その後の薬の投与など、たびたびクリニックに行くことになります。
    自宅や勤務先からのアクセスがいい、夜間診療があって仕事帰りに寄れるなど、自分が通いやすいかどうかもチェックしましょう。

    通ってみてよかった!

    病院は自宅と職場。通勤路の途中になるところを選びました。家の近所に限定するよりも選択肢がふえてよかったです。
    むーさん(29才・妊活歴4カ月)

    夜の診察はいっさいない病院にしてたら仕事とのやりくりが大変に。思い切って土日診療のある病院にして正解でした。
    はにぁさん(34才・妊活歴3年)

    待ち時間が長くなると聞いて、その間に仕事ができるかどうかも重視。待合室にWiFiサービスがある病院にして正解。
    ななえさん(32才・妊活歴1年)

    通ってみて困った!

    ネットで有名なところへ出かけたら、2時間待ちはあたりまえ。実績はありそうだったのですが、1度だけではなく、通院となると自分にはけっこうつらいです。
    RUMYさん(31才・妊活歴6カ月)

    女性ドクターがいいと思って選んだ病院だったけれど、日によって医師が変わるので、希望どおりにいかないことも…。
    まりちゃん(38才・妊活歴3年)

    Point5 体外受精の要「精子と卵子」のスペシャリスト…培養室の設備や管理

    大切な受精卵を扱うからしっかりした管理態勢が必要

    培養室というのは、体外受精で精子や卵子、受精卵を扱う場所で、一定の温度や湿度でコントロールされたクリーンな空間。顕微授精が行われたり、子宮に戻すまで受精卵が培養されたりしています。この培養室で重要な役割を担うのが、「胚培養士」という職業。
    採卵した卵子の状態を確認したり、顕微授精では1個の精子を選び、卵子に注入したりする、いわが「精子と卵子の専門家」です。
    実は、質の高い培養士を探すのは医師を探すよりも大変といわれるほど、体外受精では重要な存在。培養室全体の管理ができているか
    どうかで、安定した治療成績にも影響が出るほど。10 ~ 20年のベテラン培養士が管理しているかどうかが、ひとつの目安に。認定資格には、日本卵子学会と日本臨床エンブリオロジスト学会が認定する資格があります。
    クリニックのホームページを確認したり、説明会で管理態勢を聞いてみるといいでしょう。

    体外受精での培養士の役割は大きいのです

    授かった人の「病院選び」体験談

    妊婦さんの姿を見るのがつらくて専門病院へ…

    はじめは産婦人科に通っていたのですが、妊婦さんを見るのがつらくなって…。そろそろ不妊治療専門施設にすべき?と自分の中で決心がついて、職場から通いやすい専門クリニックに転院。
    ゆりぴょんさん(32才・1才児ママ)

    気持ちに寄り添ってくれる病院にしました

    クリニックのペースで治療が進むことに疑問を感じてしまい、私たちの気持ちに寄り添ってくれる病院に転院。体外受精セミナーでは、「何才でどれくらいの妊娠率か」を確認しました。
    たままさん(35才・0才児ママ)

    自分に合ったクリニックに転院!

    有名クリニックを選んだら、時間指定で通いにくく、思い切って新しいクリニックへ。医師との相性もよく、看護師さんも親身な対応で自分に合っていました。19時までの受付も助かった!
    たらちゃん(35才・1才児ママ)

    知り合いが何人も妊娠したクリニックに転院 
    体外受精を3回したものの結果が出ず、自分の周りで妊娠した人が何人もいるクリニックに転院!初回のトライで妊娠できたので費用も安く、体への負担も少なくてすみました。
    S.Mさん(29才・妊娠7カ月)

     

    監修

    幸町IVFクリニック
    院長 雀部 豊先生


    1989年東邦大学医学部卒業。同大学第1産婦人科に入局。93年同大学院修了。医学博士。同年アメリカへ留学し、着床前診断の研究に携わる。
    2002年幸町産婦人科副院長、11年幸町IVFクリニック院長。

    https://www.saiwaicho.com/

    構成・文/高井紀子 

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