あかほしのおすすめクリニック訪問記
神山 洋院長
1985年 昭和大学医学部 卒業
1990年 昭和大学医学部大学院医学研究科外科系産婦人科終了
1992年 医学博士授与 研究課題「加齢による卵巣ステロイドホルモン代謝酵素活性の変化」
2001年 米国New Jersey州 Diamond Institute infertility and Menopauseにて体外受精の研修
2002年 虎の門病院産婦人科医員 不妊外来担当
2005年 芝公園かみやまクリニック院長に就任
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本生殖医学会 生殖医療専門医、日本東洋医学会 漢方専門医
夫婦で受診しやすいようシンプルな外観にし、クリニック名からもあえて「レディス」という言葉をはずしました。
院内は天然木を使い、色調もやさしい色合いで統一して、リラックス できる空間に。妊娠準備学級もこの場所で開かれます。
「患者さんの意向を尊重することがたいせつだと思っています。うちでは『高齢になればなるほど妊娠するのはむずかしい』、また『妊娠後のリスクも上がる』ということをきちんとご説明したうえで、ご本人の希望があれば、高齢の患者さんでもできる限りのことはさせていただきたいと思っております」と力強く話してくれたのは、芝公園かみやまクリニックの院長、神山洋先生です。確かに晩婚化や社会環境の変化によって妊娠を考える時期が遅くなっているという話を聞きますが、実際、こちらのクリニックの体外受精の平均年齢は37~38才、40代で妊娠したかたもいるそうです。
「そうはいっても年齢が高くなれば妊娠する確率は低くなります。希望はあっても、むずかしくなるのは事実ですから、赤ちゃんがなかなかできないなと思ったら、早めにご相談にいらしてほしいですね」
夫婦で受診しやすいようシンプルな外観にし、クリニック名からもあえて「レディス」という言葉をはずしました。
院内は天然木を使い、色調もやさしい色合いで統一して、リラックス できる空間に。妊娠準備学級もこの場所で開かれます。
さらに神山院長は、少しでも早く妊娠という結果を出すためといっても、必要のない人にまで体外受精をすすめることには抵抗があるといいます。「なんでもかんでも体外受精というのは、おかしいですよね。必要に応じた検査をして、本当にどんな治療が必要か、まず見きわめをするべきだと思います」 患者さんによって不妊の原因は異なります。また、同じ原因であったとしても、不妊治療に対する考え方や求めるものは人によって違ってくるものです。「だから自然周期でタイミングを合わせる、次に排卵誘発剤を使う、それでダメなら人工授精、次に体外受精というような、教科書どおりのステップアップにもこだわりません。個々の患者さんの体の状態、ご希望やライフスタイルなども考慮して、そのご夫婦に本当に合った、型にはまらない治療を心がけています」
5年前の開設以来、「不妊治療は夫婦いっしょに」と提唱してきた神山院長。男性でも入りやすい雰囲気なので、土曜日はカップルで待合室がいっぱいになってしまうこともあるそうです。
クリニック内には採精室が2室あり、精子の形態や機能検査にも対応しています。培養室長は研究にも力を入れ、精子の生理学的選別法の研究の成果を実際の治療にも生かしていこうと考えています。「体外受精や顕微授精を行なうとき、一般的には高倍率の顕微鏡で精子の形を見て選びます。しかし目に見える形だけで精子の成熟度を判別するのは限界があります。そこで、もう1ステップ生理学的に選別するという方法を加えて、よりよい精子を選んでいるのです」
この精子の生理学的選別法はエンブリオロジスト学会でも優秀な研究として認められ、表彰されたそうです。
芝公園かみやまクリニックは都心にあり、交通のアクセスもよいことから、会社帰りに通院する患者さんも多く、どうしても夕方は込み合ってしまいます。「初診のかたや、時間に余裕のあるかたは午前中に受診してくださると、説明の時間もよりゆっくりとれると思います」スタッフのみなさんはそう語りますが、月に1回、クリニック内で開催される「妊娠準備学級」に参加するのも、おすすめだそうです。妊娠の成立から人工授精、体外受精などさまざまな治療のプロセスや技術的な話、成功率など、治療を受ける前に知っておきたい知識を、培養士がスライドやビデオを使ってわかりやすく解説してくれます。
「もちろんわからないことはきちんとご説明しますが、受診する前に治療について自分なりの予習をしてくるといいと思います。そのほうが治療法の選択もしやすいですしね」と神山院長。 検査や治療法について、またその検査や治療を受けたほうがいいかどうかというアドバイスはするけれど、検査や治療を受けるかどうかは患者さんしだい、というのが院長の基本的な考え方です。
「赤ちゃんがなかなかできないというのは深刻な悩みです。でも不妊の検査や治療をしなければ健康的な生活ができないというわけではありません。ガンのような命にかかわる病気だったら、医師が主導で治療を進める必要があるでしょう。でも不妊治療で大事なのは、あくまでもご本人たちの意思なのです」治療を受ける患者自身がきちんと考えて、治療を選択してほしい。 そんな神山院長のメッセージには、真剣に患者と向き合っているからこその、自負と誠意が強く込められているようです。
住所 | 東京都港区芝2-9-10 ダイユウビル1F |
---|---|
アクセス | 都営三田線芝公園駅より徒歩3分、 JR山手線田町駅・浜松町駅より徒歩9分 |
電話番号 | 03-6414-5641(お電話にて、ご予約のうえ来院ください) |
HP | http://www.s-kamiyamaclinic.com/ |
診療受付 (予約制) |
10:00~13:00 / 16:00~19:00 ※木曜午前休診(16:00~19:00は医師より時間指定のあるかたのみ) ※土曜午後休診 ※日曜・祝日休診 ※初診・再診ともにホームページをご覧ください。 ※必ずお電話にてご予約の上ご来院ください。 |
その他のおすすめ施設訪問記
松本レディース リプロダクションオフィス
働く女性が通いやすく、患者さんに納得いただける診療がモットー
東京AMHクリニック銀座
”卵巣刺激や胚移植の方法はいろいろあります。あきらめないで、いっしょにがんばりましょう
オーク住吉産婦人科
13名の医師と4つの施設をフル活用し、より通いやすく、より妊娠しやすい環境に
中野レディースクリニック
データにもとづいたイージーオーダーの治療、 患者さんが納得のいく治療を心がけています。
内田クリニック
夫婦ともに知識を持って、治療を決断してください。そのアドバイスやサポートは惜しみません。
神戸元町夢クリニック
必要なのは、ほんの少しの手助け。体が持つ自然の力をベースに、よい軌道へ!
Shinjuku ART Clinic
体にやさしい自然周期採卵、成功報酬制度の導入など、患者さんの納得を最優先に
新橋夢クリニック
みなさんの悩みを解決できるように負担の少ない治療にとり組んでいます
菊名西口医院
赤ちゃんを望むかたの半分以上は自然妊娠。 妊娠中・産後のフォローも不妊治療の一環です
おち夢クリニック名古屋
小さな卵胞からも成熟卵を採取し体にやさしい治療で妊娠の可能性を広げる
幸町IVFクリニック
体外受精の技術力が一流なのはあたりまえ。プラス妊娠しやすい体づくりの相乗効果で妊娠までをサポート
はなおかIVFクリニック品川
“赤ちゃんが欲しい”と思ったら、相談を!治療を受けやすい環境づくりにも配慮
浅田レディース品川クリニック
”One-and-done”1度の採卵で2人目以降、兄弟姉妹まで。患者さんの負担を最小限に!
芝公園かみやまクリニック
アドバイスはしますが、押しつけはしません。最終的に決めるのは、治療を受けるご夫婦です
山下湘南夢クリニック
最先端・最高水準の技術による治療を心おだやかな環境で提供します
峯レディースクリニック
患者さんの不安を解消すべく、コミュニケーションをたいせつにした診察を心がけています
秋山レディースクリニック
「ここに来てよかった!」と、患者さんが心から思えるクリニックを目ざしています
とくおかレディースクリニック
患者さんにとって最も大事なことは「妊娠」。結果を出し続けるクリニックをめざす
レディースクリニック北浜
オリジナルの漢方薬やピルを使って一人一人に寄り添った治療をする新クリニック
Natural ART Clinic 日本橋
体に負担の少ない自然周期の治療で妊娠への最短ルートをめざします
オーク銀座レディースクリニック
東京と大阪の全ドクターが情報を共有し、最適な治療方針を考えていきます
キネマARTクリニック
患者さんの心を尊重する医療方針、「フレンドリーART」を目指しています。
木場公園クリニック
たいせつな命を預かる培養室の清潔度・安全性にいちばんこだわりました
みなとみらい夢クリニック
心身をサポートできるよう担当医性を導入。「自然に近い」をめざし、休診日なし!
桜の芽クリニック
昼休みや会社帰りに気軽に立ち寄れるクリニックです
IVF 詠田クリニック
不妊症の治療では、”原因を見つけて的確な治療をすること”が何よりも重要です
天の川レディースクリニック
積極的に手術を行い、可能な限り自然妊娠をめざします
立川ARTレディースクリニック
検査結果に基づいた根拠のある治療を行っています
加藤レディスクリニック
できるだけ体への負担が少ない治療を患者さんのペースで実施