第8回
先月に引き続き、ホルモンバランスを整える薬膳メニューをご紹介します。
先月は「イライラやストレスによるホルモンバランスの乱れ」を整えるメニューでしたが、今月は「疲労や痩せすぎによるホルモンバランスの乱れ」に着目したメニューです。
妊活中は仕事や家事、通院などやることが多く、疲れをためてしまうことも多いもの。疲労がたまると体調をくずし、ホルモンバランスも乱れがちです。また痩せすぎもホルモンバランスを乱す一因。「気=体を動かすエネルギー」と「血=体の栄養」をしっかりとって、ホルモンバランスを整えましょう。
薬膳の考え方のもと、バランスをとったメニューになっていますから、3品一緒に摂ることをおすすめします。
※「腎」はホルモンを管理しているところで、腎が弱くなると生殖機能が衰えてきます。
妊活では「腎」を補うことも重要です。
※「気」「血」「津液」については、こちらを(https://akahoshi.net/health_food/)を参考にしてください。
「気=体を動かすエネルギー」を補う3つの食材を使った炊き込みご飯。タラの淡白な味とじゃがいもが不思議なおいしさです。タラを焼いて炊飯器に入れるだけなので簡単!
材料(2人分)
米![]() |
2カップ |
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水 | 2カップ |
タラ![]() |
2切れ |
じゃがいも![]() |
小さめ2個 |
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醤油 | 適量 |
作り方
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タラは塩を振って焼いた後、骨を取り除いてほぐす。じゃがいもは食べやすいよう小さめに切る。米は洗う。 |
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すべての材料を炊飯器に入れて、いつもどおりに炊く。 |
レバーは「血=体の栄養」を補う食材。「血」が足りない人はホルモンバランスが乱れやすいので、「血」を補う食材を積極的にとりましょう。鶏レバーは赤ワインで煮込むことで、くせも気にならなくなります。
材料(2人分)
鶏レバー![]() |
150g |
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醤油 | 大さじ1と1/2 |
赤ワイン![]() |
100cc |
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ネギ![]() |
適量 |
作り方
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鶏レバーは食べやすく切り、鍋に醤油と赤ワインとともに入れて火にかける。沸騰したらふたをして、弱火で15分ほど煮る。 |
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器に盛り、ネギを飾ってできあがり。 |
体を温める食材を使った豪華なスープ。中医学では骨付き肉は生殖エネルギーであり生命のエネルギーでもある「精」を補う働きがあると考えます。生殖機能を高めたいときは骨付き肉を食べましょう。調味料は塩だけですが、味わい深いスープです。
材料(2人分)
豚スペアリブ | 400g |
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かぶ![]() |
2個 |
かぼちゃ![]() |
200g |
ネギ![]() |
適量 |
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塩 | 小さじ1 |
作り方
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豚スペアリブをたっぷりの水で1時間ほど煮込む。 |
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食べやすく切ったかぼちゃとかぶ、ネギを①に入れる。かぼちゃがやわらかくなったら、塩で味を整える。 |
瀧本靖子先生
中国医学研究家、国際中医師、国際薬膳師、日本薬膳師、管理栄養士、オールアバウトガイド、ソムリエ協会認定ワインエキスパート。実践女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、漢方と食事で病気の治療をする病院の食養内科に勤務。その後、老人福祉施設で管理栄養士として勤務。その頃、中医学のおもしろさに魅了され、中医学、薬膳を学ぶ。2005年4月に横浜・青葉台で「薬膳料理レストラン心味」を開店。2006年より「薬膳教室心味」をスタートさせる。
薬膳料理教室 心味
http://www.yakuzen-cocomi.com/
調理アシスタント:日本薬膳師
http://yakuzen-jissengakuin.jp/license
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