第12回
テーマは前回に続き、ストレスを和らげる薬膳です。
前回は「ストレスを抱え込み、悩んで落ち込んでしまうタイプの人」向けでしたが、今回は「ストレスがたまりイライラすると、外に対して攻撃的になる人」におすすめの薬膳です。
治療がなかなかうまくいかず、イライラしてご主人にあたったり、病院に対して怒りを感じてしまったり、ということはありませんか? そういったイライラやストレスも妊娠には悪影響になるだけでなく、周囲との関係も悪くなってしまいます。心おだやかに過ごせるように、薬膳でストレスをうまくやわらげましょう。
薬膳の考え方のもと、バランスをとったメニューになっていますから、3品一緒に摂ることをおすすめします。
※「腎」はホルモンを管理しているところで、腎が弱くなると生殖機能が衰えてきます。
妊活では「腎」を補うことも重要です。
※「気」「血」「津液」については、こちらを(https://akahoshi.net/health_food/)を参考にしてください。
人間は体に熱がこもると、イライラしやすくなります。そこで、カラダを冷ましてくれる大根と豚肉を使いました。イライラを静める作用がある春菊も添えています。
材料(2人分)
豚ももブロック肉![]() ![]() ![]() |
300g |
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大根 | 300g |
春菊![]() |
適量 |
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醤油 | 大さじ2 |
酒 | 100ml |
作り方
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豚肉をまるごと鍋に入れ、酒とひたひたの水を加えて火にかける。1時間ほど煮たら、食べやすい大きさに切った大根を加える。さらに醤油も加えてフタをし、大根が柔らかくなるまで煮る。 |
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大根が柔らかくなったら、①の豚肉をとりだし、食べやすい大きさに切り分ける。すべて器に盛り付け、茹でておいた春菊を添える。 |
妊活中の人は毎日100gは食べていただきたい、アンチエイジングの食材、山芋を使いました。イライラを静める作用のあるセロリと、胃腸を元気にしてくれるブロッコリーも加えています。細かく刻んだブロッコリーのグリーンが涼しげで、夏にぴったりのサラダです。
材料(2人分)
山芋![]() ![]() |
200g |
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セロリ![]() |
1/2本 |
アンチョビ![]() ![]() |
1/2缶 |
ブロッコリー![]() |
適量 |
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オリーブオイル | 適量 |
塩・こしょう | 適量 |
作り方
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山芋はサイコロ状に切って、さっと茹でる。セロリは5ミリ程度のサイコロ状に切る。 |
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ボウルにオリーブオイル、①を入れてよく混ぜる。味を見て薄ければ、塩・こしょうをする。 |
春菊やセロリなどの香りの強い野菜には、イライラを解消してくれる働きがあります。花の香りが楽しめるジャスミン茶にもイライラを静める作用があり、このジャスミン茶でご飯を炊きます。ほんのりとジャスミンの香りがして、さっぱりといただけますよ。
材料(2人分)
米![]() |
1カップ |
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お湯 | 1カップ |
ジャスミン茶![]() |
ティーパック1つ |
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塩 | ひとつまみ |
作り方
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ジャスミン茶を入れたポットにお湯を注ぎ、5分ほど置いておく。 |
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①のジャスミン茶が1カップになるように水を足して冷ましてから、炊飯器に米、塩と一緒に入れて炊く。 |
瀧本靖子先生
中国医学研究家、国際中医師、国際薬膳師、日本薬膳師、管理栄養士、オールアバウトガイド、ソムリエ協会認定ワインエキスパート。実践女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、漢方と食事で病気の治療をする病院の食養内科に勤務。その後、老人福祉施設で管理栄養士として勤務。その頃、中医学のおもしろさに魅了され、中医学、薬膳を学ぶ。2005年4月に横浜・青葉台で「薬膳料理レストラン心味」を開店。2006年より「薬膳教室心味」をスタートさせる。
薬膳料理教室 心味
http://www.yakuzen-cocomi.com/
調理アシスタント:日本薬膳師
http://yakuzen-jissengakuin.jp/license
薬膳で、妊娠する人が増えています!
瀧本先生が主催する「薬膳教室心味」では、妊活中の方向けの講座も実施しています。そこで、薬膳を受講し妊娠された方からコメントをいただきました。食事や生活の参考にしてくださいね。
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