第14回
前回に引き続き、卵子の質を高める薬膳をご紹介します。
卵子の質を高めるには、栄養となる「血」と、生殖機能に関わる「腎」を補うことが大切ですが、それらがしっかりと働かなければ意味がありません。働く=動かすためには「気」が大切ですから、「気」を補うことを意識しています。「補血」「補気」をセットにすることで、卵子の質を効率よく高めることができます。
さらに、「気血」は食べたものから作られますが、胃腸が弱っているとうまく作ることができません。そこで胃腸を元気にすることもポイントにおきました。夏は冷たいものを食べたりなど、胃腸が疲れやすい季節。これらのメニューで体を元気にし、妊娠をめざしましょう。
薬膳の考え方のもと、バランスをとったメニューになっていますから、3品一緒に摂ることをおすすめします。
※「腎」はホルモンを管理しているところで、腎が弱くなると生殖機能が衰えてきます。
妊活では「腎」を補うことも重要です。
※「気」「血」「津液」については、こちらを(https://akahoshi.net/health_food/)を参考にしてください。
胃腸を元気にする、牛肉とショウガを使った炊き込みご飯。ショウガの風味がきいて、食べ応え満点です。
材料(2人分)
米![]() |
1カップ |
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牛肉![]() ![]() ![]() ![]() |
100g |
ショウガ | 50g |
醤油 | 大さじ1 |
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酒 | 大さじ1 |
作り方
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ショウガは千切りにし、牛肉は切り落としを用意する。 |
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炊飯器に全て入れて炊く。 |
マグロ、セロリ、玉ねぎと、「気」を動かす食材を使ったメニュー。陳皮はみかんの皮を干したもので、漢方薬としても使われています。
材料(2人分)
マグロ![]() ![]() |
2人分 |
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セロリ![]() |
1/4本 |
玉ねぎ![]() |
1/4個 |
陳皮 | 5g(なくても可) |
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酢 | 大さじ2 |
塩 | ひとつまみ |
作り方
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セロリと玉ねぎは5ミリのサイコロ状に切る。 |
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ボウルに酢と塩を入れてよく混ぜる。そこへ①の玉ねぎとセロリ、陳皮を加えて1時間ほど置く。 |
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食べやすい大きさに切ったマグロを入れて和える。 |
カボチャ、キャベツ、さつまいも、しいたけとすべて「気」を補う食材を使った、具だくさんスープ。味付けは塩・こしょうだけですが、野菜からおだしが出て、滋味深いおいしさです。
材料(2人分)
カボチャ![]() ![]() |
200g |
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キャベツ![]() |
2枚 |
さつまいも![]() |
1/3本 |
しいたけ![]() |
2枚 |
塩 | 小さじ1 |
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こしょう | 適量 |
ローリエ | |
水 | 3カップ |
作り方
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カボチャとキャベツ、さつまいもは食べやすく切る。しいたけはスライスする |
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鍋に水3カップと①とローリエを加えて火にかける。途中で塩、こしょうを加える。 |
瀧本靖子先生
中国医学研究家、国際中医師、国際薬膳師、日本薬膳師、管理栄養士、オールアバウトガイド、ソムリエ協会認定ワインエキスパート。実践女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、漢方と食事で病気の治療をする病院の食養内科に勤務。その後、老人福祉施設で管理栄養士として勤務。その頃、中医学のおもしろさに魅了され、中医学、薬膳を学ぶ。2005年4月に横浜・青葉台で「薬膳料理レストラン心味」を開店。2006年より「薬膳教室心味」をスタートさせる。
薬膳料理教室 心味
http://www.yakuzen-cocomi.com/
調理アシスタント:日本薬膳師
http://yakuzen-jissengakuin.jp/license
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