第17回
これまで、女性の体を整える薬膳を中心にご紹介してきましたが、妊活は女性だけが頑張るものではありません。そこで今回は、男性が元気になる薬膳です。
最近では不妊治療にも積極的に取り組む男性が増えてきました。しかし、妊活をしている男性は疲れている人が、とても多いように感じます。年齢的にも中間管理職で、仕事でストレスを抱える人も多いでしょう。
そこで「気」を補う食材を中心にした薬膳にしました。これで疲れをとって、体も心も前向きに妊活に取り組みましょう。
薬膳の考え方のもと、バランスをとったメニューになっていますから、3品一緒に摂ることをおすすめします。
※「腎」はホルモンを管理しているところで、腎が弱くなると生殖機能が衰えてきます。
妊活では「腎」を補うことも重要です。
※「気」「血」「津液」については、こちらを(https://akahoshi.net/health_food/)を参考にしてください。
さつまいもにかぼちゃと、秋の味覚がたっぷりと入った、具だくさんのパスタです。味付けは塩・こしょうに白ワインだけですが、さつまいもやかぼちゃの甘味が感じられる複雑な味わいです。
材料(2人分)
さつまいも![]() |
100g |
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かぼちゃ![]() ![]() |
100g |
キャベツ![]() |
150g |
豚ひき肉![]() ![]() ![]() |
100g |
にんにく![]() ![]() |
ひとかけ |
たまねぎ![]() ![]() |
半分 |
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パスタ | 160g |
オリーブオイル | 大さじ1 |
白ワイン | 100cc |
塩 | 小さじ1 |
こしょう | 適量 |
作り方
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パスタは硬めにゆでておく。にんにくとたまねぎは薄くスライス、さつまいもとかぼちゃは1センチ弱のサイコロ状に切る。キャベツは1センチ四方に切る。 |
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フライパンにオリーブオイルをひいて、にんにくとたまねぎを炒め、軽く塩・こしょうをする。ここに豚ひき肉を加えてさらに炒める。 |
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②にさつまいもとかぼちゃを加えて火を通したら、キャベツも加えて炒める。 |
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③に白ワインを振りいれてアルコールを飛ばしてから、パスタを加えてよく混ぜる。 |
男性が大好きなキムチ味のスープです。きゅうりとショウガは「水」の流れを良くしてくれる食材。余計な「水」を流して、元気を取り戻しましょう。
材料(2人分)
きゅうり | 1本 |
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キムチ![]() |
100g |
ショウガ | ひとかけ |
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醤油 | 適量 |
水 | 3カップ |
作り方
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ショウガは薄切りに、きゅうりは食べやすい大きさに切る。 |
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鍋に水3カップとショウガ、キムチを入れて煮る。きゅうりも加えて、醤油で味を調える。 |
ピーナツの歯ごたえが楽しい和え物です。ツナとピーナツが「血」を補い、大根は余計な熱をさましてくれます。「血」は足りていないが、体はほてっているような人には、特におすすめです。
材料(2人分)
ツナ缶![]() ![]() |
1つ |
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大根 | 5センチ |
ピーナッツ![]() |
20g |
白練りゴマ
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大さじ1 |
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粒マスタード | 大さじ1 |
塩 | ひとつまみ |
作り方
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大根は千切りにして軽く塩もみする。 |
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ボウルにツナ缶と白練りゴマ、粒マスタード、ピーナッツを加えてよく混ぜる。 |
瀧本靖子先生
中国医学研究家、国際中医師、国際薬膳師、日本薬膳師、管理栄養士、オールアバウトガイド、ソムリエ協会認定ワインエキスパート。実践女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、漢方と食事で病気の治療をする病院の食養内科に勤務。その後、老人福祉施設で管理栄養士として勤務。その頃、中医学のおもしろさに魅了され、中医学、薬膳を学ぶ。2005年4月に横浜・青葉台で「薬膳料理レストラン心味」を開店。2006年より「薬膳教室心味」をスタートさせる。
薬膳料理教室 心味
http://www.yakuzen-cocomi.com/
調理アシスタント:日本薬膳師
http://yakuzen-jissengakuin.jp/license
薬膳で、妊娠する人が増えています!
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