第19回
妊活中の方で、「冷え」で悩んでいる方は多いと思います。寒がりであったり、基礎体温が全体的に低かったり、高温期が低かったりなどはありませんか?
冷えの原因として多くの場合、自力で温める力がないことと考えられます。そのような方におすすめなのは、体を温める食材でよく使われる、くるみ、ラム肉、エビです。今回はこれらに、同じく体を温めるはたらきのある、もち米やかぼちゃを加え、しっかりと温められるメニューにしました。自力で体を温める力をつけて、冷えの改善を目指しましょう。
薬膳の考え方のもと、バランスをとったメニューになっていますから、3品一緒に摂ることをおすすめします。
※「腎」はホルモンを管理しているところで、腎が弱くなると生殖機能が衰えてきます。
妊活では「腎」を補うことも重要です。
※「気」「血」「津液」については、こちらを(https://akahoshi.net/health_food/)を参考にしてください。
くるみの歯ごたえと、もち米のもちもち感が楽しい一品。調味料は昆布と醤油だけですが、なぜか複雑な旨みを感じさせます。
材料(2人分)
もち米![]() |
1カップ |
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くるみ![]() ![]() |
20g |
クコの実![]() |
10g |
黒豆![]() |
10g |
昆布 | 5センチ |
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黒ゴマ![]() |
適量 |
醤油 | 大さじ1 |
水 | 1カップ |
作り方
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もち米は洗っておく。 |
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すべての材料を炊飯器に入れて炊く。 |
体を温めるはたらきのあるラム肉を使ったメニューです。甜麺醤のこってりした味とラム肉、そこにかぼちゃの甘味が加わって、食欲をそそるおいしさです。
材料(2人分)
ラム肉![]() |
150g |
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かぼちゃ
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200g |
にんにく
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ひとかけ |
しょうが
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ひとかけ |
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甜麺醤 (テンメンジャン) ![]() |
大さじ1 |
醤油 | 適量 |
作り方
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フライパンに油をひいて、みじん切りにしたにんにく、しょうがを炒める。そこへ食べやすく切った薄切りのラム肉を加える。 |
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ラム肉からでた余分な脂をふき取ってから、5ミリ幅で小さめに切ったかぼちゃを加えて、さらに炒める。 |
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甜麺醤を加え、ふたをしてかぼちゃが柔らかくなるまで煮る。 |
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醤油を加えて味を整える。 |
たまねぎとしょうががたっぷり入った温スープ。体を温める食材がたっぷりと入っているので、寒い冬には特におすすめです。
材料(2人分)
エビ![]() |
100g |
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たまねぎ![]() ![]() ![]() |
1個 |
水 | 4カップ |
塩 | 小さじ1 |
こしょう![]() |
少々 |
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しょうが![]() |
ひとかけ |
シナモン![]() |
適量 |
作り方
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鍋に水と薄切りにしたしょうが、たまねぎを入れて火にかける。 |
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①にエビを加えて、エビに火が通ったら、塩、こしょうで味を整える。 |
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最後にシナモンを振りかける。 |
瀧本靖子先生
中国医学研究家、国際中医師、国際薬膳師、日本薬膳師、管理栄養士、オールアバウトガイド、ソムリエ協会認定ワインエキスパート。実践女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、漢方と食事で病気の治療をする病院の食養内科に勤務。その後、老人福祉施設で管理栄養士として勤務。その頃、中医学のおもしろさに魅了され、中医学、薬膳を学ぶ。2005年4月に横浜・青葉台で「薬膳料理レストラン心味」を開店。2006年より「薬膳教室心味」をスタートさせる。
薬膳料理教室 心味
http://www.yakuzen-cocomi.com/
調理アシスタント:日本薬膳師
http://yakuzen-jissengakuin.jp/license
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