第20回
前回に続き、冷えを改善する薬膳メニューをご紹介します。
冷えのなかでも、足先や指先など末端が冷える場合、その原因として血行不良が考えられます。そこで血行不良を改善するチンゲンサイを使いました。また、「気」が足りない場合は血を流す力がなく、「血」が足りなければ流すものがない、と考えられますから、「気」「血」を増やすにんじんやサバも使っています。さらにしっかりと体を温めるニラとネギを加えました。
疲れやすく貧血のような症状があって、末端に冷えを感じる方には、特におすすめです。
薬膳の考え方のもと、バランスをとったメニューになっていますから、3品一緒に摂ることをおすすめします。
※「腎」はホルモンを管理しているところで、腎が弱くなると生殖機能が衰えてきます。
妊活では「腎」を補うことも重要です。
※「気」「血」「津液」については、こちらを(https://akahoshi.net/health_food/)を参考にしてください。
ネギとニラがたっぷりと入ったお焼きは、食べ応えもバッチリ。酸味と辛味のあるたれをかけていただきます。
材料(2人分)
ニラ![]() ![]() |
半束 |
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ネギ
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1本 |
卵![]() |
1個 |
小麦粉 | 100g |
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水 | 100~150cc |
塩 | 適量 |
たれ
黒酢![]() |
大さじ4 |
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醤油 | 大さじ4 |
唐辛子 | 適量 |
ごま油 | 適量 |
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砂糖 | 適量 |
黒すりごま![]() |
適量 |
作り方
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ニラは3センチ幅に、ネギは小口に切る。 |
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ボウルに卵を割りいれてよくほぐしたら、ふるった小麦粉を入れて、①も加え、水と塩少々を加えてさらに混ぜる。 |
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フライパンに油を引き、②を流して両面をこんがりと焼く。 |
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鍋にごま油と唐辛子を入れて火にかけ、辛味が出たら火を止める。そこに他のたれの材料を全て入れて混ぜる。 |
牛肉とチンゲンサイを和えた、簡単おひたし。紅花は身体を温めて血行をよくする作用があるので、冷え症の方にはおすすめです。
材料(2人分)
チンゲンサイ![]() |
2束 |
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牛薄切り肉
![]() ![]() ![]() |
100g |
醤油 | 大さじ1 |
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だし |
大さじ2 |
紅花 | 適量(なくても可) |
作り方
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チンゲンサイは3センチ程度に切って茹でる。牛肉は食べやすい大きさに切り、さっと茹でておく。 |
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ボウルにだし、醤油を入れて①を加える。最後に紅花を散らす。 |
普通のきんぴらは醤油と砂糖で味付けしますが、これはサバ缶が入っているので味付けは醤油で整えるだけ。サバ缶の旨みがポイントです。
材料(2人分)
にんじん![]() |
1/2本 |
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しょうが
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100g |
サバ缶![]() ![]() ![]() |
1缶 |
唐辛子 | 1本 |
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油 | 適量 |
醤油 | 適量 |
作り方
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にんじんは太め、しょうがは細めの千切りにする。 |
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油を引いたフライパンに、唐辛子としょうがを入れて弱火でじっくりと炒めてから、サバ缶を加えてほぐしながら炒める。 |
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にんじんも加えてさらに炒めたら、最後に醤油で味を整える。 |
瀧本靖子先生
中国医学研究家、国際中医師、国際薬膳師、日本薬膳師、管理栄養士、オールアバウトガイド、ソムリエ協会認定ワインエキスパート。実践女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、漢方と食事で病気の治療をする病院の食養内科に勤務。その後、老人福祉施設で管理栄養士として勤務。その頃、中医学のおもしろさに魅了され、中医学、薬膳を学ぶ。2005年4月に横浜・青葉台で「薬膳料理レストラン心味」を開店。2006年より「薬膳教室心味」をスタートさせる。
薬膳料理教室 心味
http://www.yakuzen-cocomi.com/
調理アシスタント:日本薬膳師
http://yakuzen-jissengakuin.jp/license
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