初めての妊活で知っておきたい基礎知識

妊娠するためにたいせつなこと

立川ARTレディースクリニック

立川ARTレディースクリニック

院長 右島 富士男 先生

1995年北里大学医学部医学科卒業後、同大学病院産婦人科入局。2003年北里大学医療系研究科大学院博士号取得、同大学医学部産婦人科専任講師に。04年スタンフォード大学産婦人科留学、07年IVFなんばクリニック入職、医長を経て、2010年立川ARTレディースクリニック開院。

太りすぎや痩せすぎが原因で妊娠しにくい可能性も

太りすぎや痩せすぎが原因で妊娠しにくいってことはあるのですか?

肥満度などをあらわすBMI、日本では22が標準体重で、25以上が肥満、18.5未満が低体重(やせ型)とされています。
太りすぎの場合、妊娠にかかわるホルモンが十分に分泌されずに排卵障害を招くことに。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、肥満の人や糖尿病予備軍の人に多くみられます。
痩せすぎの場合、標準体重だったのが痩せた場合や短期間での極端な体重減は注意が必要です。性腺刺激ホルモンの分泌が抑えられ、卵胞の発育がストップ、排卵が止まります。これが続くと、排卵しにくくなり、やがて無月経になることも。卵巣への血流も悪くなり、卵巣にある卵子の数が減り、子宮も委縮することがあります。

夫婦それぞれがとるべき栄養について

適正体重を保つにはどうしたらいいのでしょうか?

栄養バランスを考えた食事、運動、睡眠、喫煙と飲酒を控え、十分に日光を浴び、体を冷やさない、規則正しい生活が基本です。

具体的にどういうものをとればいいのでしょう?

女性の場合、まず肉や魚、大豆食品や卵などのタンパク質を十分にとること。そして野菜をたっぷりとり、炭水化物を減らしてください。
2013年米国産婦人科学会(ACOG)は、「高タンパクで糖質を押さえた食事は体外受精の受精率を向上させる」と発表しました。それによると、1日のカロリー摂取量のうち、タンパク質に由来する熱量が25%で糖質(炭水化物)由来の熱量が40%以下の食事をとっている女性では、タンパク質に由来する熱量が25%未満で糖質由来の熱量が40%以上の食事をとっている女性とくらべて、体外受精の妊娠率が4倍に増加したとのこと。私自身も患者さんが食事を変えることで、体外受精の受精卵の分割がよくなることを経験しています。
体重がなかなか増えないというかたもちゃんと栄養が吸収されていれば体は変化していきます。食が細いかたは、回数を増やしてみたり、サプリメントを併用してもいいでしょう。プロテイン(タンパク質)や脂肪を燃やすアミノ酸であるL-カルニチン、ラエンネック(豚の胎盤エキス)、エネルギー代謝に役立つとされるATP(アデノシン3リン酸)などがいいでしょう。葉酸も積極的にとってください。

男性の場合はどうでしょうか?

亜鉛を含む牡蠣などがおすすめです。また、抗酸化作用のあるリコピンを豊富に含むトマトジュースを飲み続けることで精子の運動率が上昇、精液中の白血球数が改善されたというデータもあります。

最後にこれから妊活を始めるかたがたにメッセージをお願いします

おいしく楽しく、食べ物と食べ方を変えて体に栄養を与えていきましょう。お腹の赤ちゃんんに栄養を与えるのは、母である自分自身です。そして赤ちゃんのもとになる卵子に栄養を与えるのも、やはり自分しかいないのです。ぜひ意識して取り組んでみてください。

2017年11月ご卒業された患者さんが2,300人を超えました。スタッフ一同、一生懸命皆様のご期待に添えるように今後も誠意をもって、一つでも多くの家族が幸せであると実感できる医療を提供し、最大限のサポートをさせていただきます。
これが当院の使命だと思っています。
当院には、胚の培養歴が25年以上の優秀な胚培養士もおります。情報過多の時代、何を信じて良いかわからないことも多々あるかと思います。正しい治療法を示せるよう、皆様の道しるべとなるよう、治療を行なっていきたいと考えております。まずは一度、当院のドアを叩いてみてください。

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