訪問記

天の川レディースクリニック

天の川レディースクリニック 中村 公彦先生

中村 公彦先生

1987年島根医科大学卒業。
1994年京都大学医学部医学博士取得。京都大学産婦人科内分泌研究室に所属し、不妊外来を担当。
1997年より神戸市立中央市民病院産婦人科で、高度生殖医療、婦人科内視鏡手術を担当する。
2005年天の川レディースクリニック院長に就任。
不妊症に関わる腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡の内視鏡下手術執刀は約1,000例を数える。
日本産婦人科学会認定医、母体保護法指定医、日本生殖医学会生殖医療専門医。


大阪からも京都からもアクセス便利な地に移転


大阪府枚方市から交野市へ、6月16日に移転オープンした天の川レディースクリニック。京阪枚方市駅近くのビル内のクリニックから、京阪交野市から徒歩1分の独立した戸建てのクリニックに生まれ変わりました。

「駅からも近くなりましたし、第二京阪道路からも車で5分ほど。駐車場も約20台とめられますから、アクセスはより便利になりました。以前は小児科なども入っていたビルの中のクリニックでしたが、ここなら他科の患者さんに会うこともなく、ストレスなく通ってもらえると思います。体外受精で患者さんの大切な卵や精子を扱う培養室もより広く、クリーンな空間になりました」

と話すのは院長の中村公彦先生。待合室には大型のモニターが設置され、ここで月に1回体外受精セミナーも行っています。

「体外受精をする方は絶対参加というものではなく、体外受精という治療の知識を得る場として提供しています。知識をもったうえで、治療を考えてほしいからです」

定期的に体外受精セミナーを開いてはいますが、中村先生の治療のポリシーは「可能な限り自然妊娠をめざす」です。

「卵管の障害や婦人科疾患が妊娠の妨げになっていると判断した場合は、腹腔鏡・子宮鏡・開腹手術など、かなり積極的に手術をして、自然妊娠をめざします。日本は世界的に見ても体外受精の件数が非常に多いですが、これは自然妊娠できる状態にも関わらず、医療者側が体外受精を推し進めていることも理由の一つにあるのではないかと思っています」


真摯に経過をみながら、治療法を考える

クリニックでは、さまざまな検査を行います。まず卵管造影検査やホルモン検査、超音波検査や精液検査などを行います。これらで特に絶対的な不妊の原因となる婦人科疾患が見つからない場合は、一定期間タイミング法や人工授精を行います。

それでも妊娠せず、年齢が40歳以下で、精子の状態もよければ、卵管の卵子捕獲障害を疑って手術をすすめています。
その原因は、子宮内膜症やクラミジア感染を始めとした混合骨盤内感染などによる腹腔内の癒着で、手術で一番多いのも、卵管や卵管采の形成術及び癒着剥離術だそうです。

「これまで卵管造影検査や不妊に特化した腹腔鏡手術2000例近くを自分で行ってきました。そのため内診所見や超音波所見をくまなくみることで、癒着している部分を判断することができます。
もちろん手術には麻酔のリスクなどもありますから、そのあたりはしっかりと説明し選択肢を提示した上で、患者さんに選んでいただいています」

ではどのような場合に、体外受精を行っているのでしょうか。

「42歳を超えると妊娠率は大きく下がりますから、手術適応は40歳までだと考えています。また卵胞はできても排卵しない、排卵が早いという場合は、卵子の質を疑って、体外受精をすることが多いです。検査結果だけをみて治療法を進めるのではなく、真摯に経過をみながら治療法を考えることが大切だと思います」

中村先生は初診のさいに、30分近く時間をかけて患者さんと話をします。その内容の多くは、妊娠の仕組みについて。女性の体はどのように排卵するのかやホルモンについてなど、じっくりと時間をかけて理解してもらうそうです。

「妊娠の仕組みが分かれば、今後の検査についても、なぜその検査を受けなければならないのかが分かります。どのように妊娠が成立するのか、そのプロセスは頭に入れておいてほしいと思います」

数年前にNHK特集で卵巣年齢について取り上げられて以降、「卵巣の寿命に対する知識は多くの女性に啓蒙されてきている気がする」という中村先生。以前よりも体外受精へ早期にステップアップされる方も多い傾向にあるそうです。

「当院では不育症の治療としてヘパリンの自己注射を行っています。体外受精の排卵誘発剤は看護師が打っていますが、自己注射という選択肢は利便性、治療効果としてもいいと思います」


不妊治療をポジティブにとらえて欲しい

最後に中村先生に「妊娠するために大切なこと」を教えていただきました。

「今、不妊治療の病院はたくさんありますが、治療を成功させるためには、医療者と患者さんのコミュニケーションがしっかりとれていなければなりません。たとえばがん治療ならドクターの投量と経験が重要ですが、不妊治療では患者と医療者は50:50の関係性が必要。病院を選ぶさいには、ドクターとしっかりコミュニケーションがとれるかどうか、吟味したほうがいいでしょう。
また、自分の体についても振り返ってみてほしいです。特にBMIが28以上の肥満の人は積極的にダイエットをしてください。体重を落とせば代謝がよくなり、妊娠しやすい体質になりますし、BMIが高い場合は流産率が高いというデータもありますから、注意して欲しいです。
さらに気持ちも大切だと思います。初診のときに患者さんと話をしていても、笑顔があって、女性としての母性が感じられ、女性としていかに快活に生きるかを考えられている人は、いつ赤ちゃんがきてもおかしくないと感じます。
逆にいろいろな治療をしたけれどなかなか妊娠できない、という人は顔がうつむきがちです。非常に難しいことですが、できるだけ不妊治療をポジティブにとらえて、自信を持って前向きにやって欲しいと思います」


基本情報

天の川レディースクリニック

住所 大阪府交野市私部西2丁目3-15
アクセス ●京阪交野線「交野市駅」より徒歩1分半
●車/枚方市内より10分
電話番号 072-892-1124
HP http://www.amanogawa-ivf.com/

診療時間

曜日・時間
9:30~12:15
16:00~19:15

◎面談 15:00~
※第4金曜のみ 午後16:00~18:30

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