訪問記

明大前アートクリニック

明大前アートクリニック 北村 誠司 院長

北村 誠司 院長

1987年慶應義塾大学医学部卒業。89年から高度生殖医療に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善や、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、子宮内膜症の解消・改善を積極的にはかる。妊娠困難症例に対して新しい治療法で対応。荻窪病院虹クリニック院長をへて、明大前アートクリニックを開院。日本生殖医学会生殖医療専門医。


婦人科疾患にも強く気軽に相談できる

編集部●北村先生は、昨年まで荻窪病院虹クリニックの院長をされていましたが、どうして明大前アートクリニックを開院したのですか?

北村院長●不妊に悩む患者さんは年々ふえていて、仕事をしながら通うかたはとても多いのです。総合病院の不妊治療クリニックで院長をしていましたが、診療時間などにどうしても制限がありました。患者さんにとってよりよい環境で対応したいと思い、独立して開院しました。

編集部●クリニックの名称に「アート」とありますが、タイミング法などの一般不妊治療は受けられますか?

北村院長●体外受精や顕微授精などの高度な不妊治療(ART)だけでなく、タイミング法や人工授精といった一般不妊治療も行なっています。また、妊娠を望んでいるのなら「月経不順や生理痛がきつい」といった相談でも、ぜひ気軽に受診してください。というのは、生理痛が強い場合には、子宮筋腫や子宮内膜症の可能性が考えられるからです。それが原因となって妊娠しにくいケースもあるのです。

編集部●それは心配です。婦人科の病気治療と不妊治療、どちらを優先するか、患者さんとしては悩みそうですね。

北村院長●当院の特徴は、不妊治療と婦人科疾患治療の両方に強いことです。
時間が重要なカギとなる妊活は、30代と40代では治療の進めかたが違います。それを踏まえて、妊娠をめざすための婦人科疾患治療(手術)と不妊治療を連携して行ないます。

くわしい男性不妊検査を実施。治療で精液検査結果の改善も

編集部●男性不妊も多いと聞きますが、男性の検査や治療はできますか?

北村院長●男性不妊には泌尿器科の生殖専門医の診察日を設けています。もしも不妊原因が見つかれば、薬物療法や精索静脈瘤の手術など、治療をすることで精液検査の結果がよくなる場合もあります。また、閉塞性無精子症の場合は、精巣組織を一部採取し、そこから精子をさがすTESE(精巣内精子採取法)による体外受精・顕微授精も可能です。

自然に近い方法と高度な医療、メリハリある治療を行なう

編集部●北村先生は、排卵誘発剤は極力使わない方針だとか。その理由は?

北村院長●できるだけ自然に近い形の治療を基本としています。そのため、タイミング法と人工授精では、排卵がきちんとある人には排卵誘発剤は使いません。排卵誘発剤で複数の卵が育つと多胎妊娠が高まりますが、タイミング法や人工授精では、いくつ受精して着床するかコントロールできないのです。一方、体外受精では排卵誘発剤で複数の受精卵ができた場合、子宮に戻すのは1回の胚移植につき原則1個でほかは凍結するので、多胎妊娠は減少します。治療の段階によって薬を使い分ける、メリハリをつけた治療方針です。

編集部●最後に、あかほし読者にメッセージをお願いします。

北村院長●生理痛が強いなど、心配事があれば、早めに受診してください。子宮筋腫や子宮内膜症の場合は、治療方針も変わってきます。もしもトラブルが見つかった場合でも、早いほど治療の選択肢は多いのです。また、不安を解消して治療に専念できるように、看護師が気持ちをお聞きしたり、臨床心理士によるカウンセリングも設けています。

気になるあれこれ 先生に質問!

Q.年代別の治療とは、どんなこと?

A.加齢により卵巣機能が低下し、卵子の数も減っていきます。卵巣予備能の参考となるAMH値を調べ、希望があれば早めに体外受精に進むことも。一般的には、検査に異常がなく、タイミング法を4~5周期しても妊娠しなければ、体外受精か腹腔鏡検査をおすすめします。

Q.平日は仕事で通えるかどうか心配です

A.仕事をしながら治療をするかたは本当に多く、仕事と治療の両立で困っているかたもたくさんいると思います。そこで当院では、仕事帰りに通えるように、月・水・金曜は午後8時まで、また土曜日は午後5時まで診察しています。貴重な時間を有効に活用してください。

基本情報

明大前アートクリニック

住所 東京都杉並区和泉2-7-1 甘酒屋ビル2階
アクセス 京王線・井の頭線「明大前駅」南口より徒歩5分
電話番号 03-3325-1155
HP http://www.meidaimae-art-clinic.jp

明るく落ち着いた雰囲気の待合室には、ゆったりとしたイスが並んでいます。京王線・井の頭線の明大前駅から徒歩5分、甲州街道に面したビルの2階にクリニックがあります。

体外受精の採卵のあとや胚移植のときに休むためのスペース。
広めの空間で、プライバシーに配慮した個室風の造り。

男性の採精室も完備。
このほか、防音設備をととのえたカウンセリングルームもあります。

体外受精のときに卵子を採卵する手術室。専用のウエアに着がえてから入室します。排卵誘発剤によって成熟した卵子を、北村先生が超音波モニターを見ながら卵巣に針を刺して採卵します。

採卵室に隣接した培養室では、温度や湿度など、受精卵の培養に適した一定の環境が保たれたなか、胚培養士のみなさんが受精卵をたいせつに管理しています。

スタッフが多方面から妊活をサポート。体外受精説明会は月2回開催。

診療時間

曜日・時間
9:30~12:30
15:30~20:00

☆…15:30~18:00
★…15:30~17:00

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はじめての不妊治療の方に向けて、「不妊治療とは」「不妊治療の流れ」「治療方法」「運命の病院に出会う5つのコツ」「初めて体験」「パートナー(男性)の不妊について」「不妊治療用語集」をまとめました。

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