【第2回】排卵日、誤解してない?|最新妊活レポート

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第2回

排卵日、誤解してない?

妊活の第一歩、最初のチャレンジが「タイミング法」という方は多いと思います。

タイミング法とは、女性の排卵日を予測して、それに合わせてセックスをすること。つまり、精子と卵子の出会いのタイミングをはかる、ということですね。

基礎体温をつけている人は、自分で排卵日を予測して、その日をねらっていることでしょう。
また、病院に通っている人は「この日が排卵日だから夫婦生活を」とドクターに言われますね。

なぜ排卵日が大事かというと・・・・・・
それは、卵巣から排卵した卵子が受精できるのは約24時間と、限られた時間だからです。
その間に精子と出会って受精しないと、当たり前ですが妊娠には至りません。
だから、排卵日は妊活中の女性にとっては、とても大事な日なんですね。

では、男性側の精子の寿命は?
女性の体内に射精された精子の寿命は、約72時間といわれます(2~5日間ともいわれます)。
1回に億単位の数の精子が射精されたとしても、受精の場である卵管膨大部までの道のりは険しく、途中で多くが脱落してしまいます。
だから、精子の数が多いほうが、受精の場までたどりつく精子も多いというわけです。

このことから考えると、精子と卵子が出会うには、できるだけたくさんの精子が女性の体内で排卵する卵子を待っている状態にするのがベターですね。

排卵した卵子が受精できるのは約24時間、射精して女性の体内に入った精子の寿命は約72時間とされ、排卵日の少し前から何回かトライするのがおすすめ。

排卵日だけすればいい!?

取材していて驚くことのひとつに、「排卵日以外にはセックスしてはいけない」と誤解している人が、少なからずいること。

セックスの回数が多いほうが妊娠のチャンスは上がります。排卵日が確定できないならば、なおさら多めにしておいたほうがいいはず。

ところがタイミング法を始めると、どういうわけが「排卵日だけすればいい」と勘違いしてしまうことがあるようです。

これでは、妊活には逆効果。
排卵日の1点集中では、排卵日がずれたら、逆にタイミングを逃してしまう可能性も。
また、1日だけに限ると、その日に「急な用事で帰宅できない」「え? 二人で一緒に過ごせないの!?」なんてことになったら、ショックが大きい・・・ですね。

それから、「今日は排卵日だから」と女性に言われ続けると、男性はだんだんとプレッシャーを感じることがあり、それが高じると「家に帰りたくない」と思ったりすることも。

これまた、妊活には逆効果。
それを防ぐためにも、排卵日に振り回されないようにしたいものですね。

そこで、先ほどの精子と卵子の出会いの話にリターン。
排卵日と思われる数日前からトライしていれば、精子は排卵された卵子がやって来るのを待っている・・・というスタンバイの状態に。1日おきくらいにすれば、数日間続けて精子が女性の体内で待っている計算です。
排卵日の前にトライしていれば、「いよいよ排卵日」という日に「急な出張で帰れない!」なんてことになっても、気がラクですね。
もちろん、排卵日に関係なく、ふだんから仲よくしておくのが一番です。

Profile

高井 紀子

編集者&ライター。自らの不妊経験を生かし、2000年より不妊に関する単行本やムック、雑誌、ウェブサイトなどの編集・執筆等を手がける。趣味は温泉めぐりと空を眺めること。不妊体験者を支援する「NPO法人Fine」スタッフ。