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2ページ目(2ページ中) | 人工授精(AIH)とはどんな治療?自然妊娠と変わらないって本当?【不妊治療専門医監修】

2026/05/30 公開
人工授精

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人工授精の流れ

人工授精

①エコーで卵子の成長ぐあい(卵胞の大きさ)をチェック

卵子が入っている卵胞という袋は、月経が終わるころから毎日直径約1.5mmずつ大きくなり、直径約20mmになると卵胞が破れて卵子が腹腔内にでます。これが排卵です。

排卵するときの卵胞の大きさや内膜の厚さは、人によってだいたい決まっていますので、経膣超音波(エコー)で観察することにより、排卵日のおおよその予測がつきます。

②必要に応じて排卵誘発剤を併用します

世界的には、人工授精を行うときには排卵誘発も併用することが主流で、自然周期での人工授精はあまり行われていませんが、梅ヶ丘産婦人科のデータによると、自然周期と飲み薬による排卵誘発の場合で、妊娠率はどちらでもほとんど変わらないのです。

そのため、排卵が起こりにくい場合には、もちろん飲み薬や注射により排卵誘発を行いますが、多胎の防止、体への負担、経済的な負担を減らすため、卵胞数をふやす目的では使いません。

③尿中の黄体形成ホルモン(LH)で排卵日を予測

排卵は脳下垂体からLHというホルモンが一度に大量に放出されることで起こります。このため排卵の前日には尿中LHの値が急上昇します。排卵が近くなってきたころからLHを調べ、陽性になった翌日あたりが排卵日になります。

ただし、尿中LHから間接的に排卵時期を予測するため、この検査のみで排卵日を特定するのはむずかしく、超音波検査と合わせて行うことが重要です。

④当日の朝、夫の静液を採取

人工授精の当日、男性はマスターベーションで精液を採取します。夫婦で来院できる場合は、不妊クリニックの採精室を利用します。時間差もなく、持参中に精子が弱ってしまう心配もないため、特に寒い季節は来院がおすすめです。

諸事情から来院ができないときは、冷やさないよう気をつけて。密閉性が高くて外気温の影響を受けにくく、運搬性にもすぐれた「トランスポーターS」という採精容器も開発されていて、クリニックで入手できます。

⑤元気な精子を選別します

採取した精液から少量をとり出し、顕微鏡下で数や運動率をチェック。問題がなければ、精液をパーコール液に重層し、遠心沈降を行って、受精する能力が高い運動良好な精子をできるだけ多く回収します。

これらの作業はとり違えが起こらないよう、必ず複数で厳密にチェックしています。


精液はパーコール液で調整されます。

⑥カテーテルで子宮内に注入

精子の調整ができ、準備が整ったら、女性は内診台へ。精子をカテーテルで子宮内に注入します。処置時間はほんの一瞬です。カテーテルは医療用に使われる細いやわらかい管で、痛みなどはありません。

⑦施術後はふだんの生活へ

注入がすんだら、そのまま5分ほど内診台で休みますが、その後はふつうに帰宅。ふだんどおりの生活をして構いません。その後の妊娠判定の時期や方法は、それぞれのクリニックの指示に従いましょう。

*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』の記事を再編集しています。

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監修
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梅ヶ丘産婦人科院長。1979年京都大学医学部卒業後、長浜市立病院産婦人科部長をへて、京都大学病院へ。同病院の不妊外来、体外受精チームの中心メンバーとして活躍。1991年梅ヶ丘産婦人科副院長。2004年から現職。医学博士。

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