体外受精で授かったのに流産。ベビーにきちんと「ごめんね」「さようなら」をしたくて四十九日、水子供養へ 【ただいま進行中!アラフォー妊活記録#22】
アラフォーのリアルな妊活・不妊治療をつづった、妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』オリジナル連載。あかほし主婦ライターのミキが「40代 不妊治療」のリアルを書いていきます。
流産になってしまった体外受精で授かった赤ちゃん。流産後、ミキさん夫婦が向かったのは水子供養でした。
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【流産後】四十九日をきっかけに、何かを変えたい
その頃の自分はといえば、夫や友達と一緒にいる時は問題なく普段どおりの自分でいられるものの、ひとりになると流産のこと、染色体異常がなかった子どものこと、産むことはできたはずという自責の念がどうしても拭えずにいました。友達と飲んだ帰り道、仕事終わりの近所の公園、買い物途中の車の中、気を抜けば何時間でも泣ける気がしました。
そんな気持ちにどうにか区切りをつけたくて、水子供養を考え始めました。そもそもは水子供養をするつもりはありませんでした。子どものことは自分の中で思っていればいい。正直言うと「供養する」という言葉も、受け入れたい類のものではありませんでした。
けれど不育症かもしれないと感じ始めてから、お腹で育ててあげることができなかった子どもに対してやれることをやってあげたいと思うようにもなっていました。
やれること=水子供養なのかどうかはわからなかったけれど、きちんとごめんねとさようならをしたい。そんな思いでした。
ダルマで有名な勝尾寺は勝運祈願をされる方が多いお寺。
HPには「勝運祈願は商売・受験・選挙・恋愛・芸事・スポーツなど、あらゆる場面での成功を祈願するもの」と書かれているのです。不妊治療にも勝ちたい!
とはいえ水子供養などしたこともないし、センシティブなことなので友人から「あのお寺がいいよ」など聞いたこともなければ、いつ頃行ったらいいのかもわからない。いろいろ調べてみた結果、供養のタイミングに決まりはなく自分の心に区切りがついた時でよいとのこと。
ただ母が亡くなった時「四十九日 とは」と検索したのですが、四十九日とは仏教では人が亡くなるとあの世で7日ごとに極楽浄土へ行けるかの裁判が行われ、その最後の判決の日が49日目となり極楽往生できるかどうかの最終審判がくだるのだそう。故人が浄土へと往生できるように祈るのが四十九日の法要だということを母の死をきっかけに知った経緯がありました。
だとすれば、私の子どもも同じかもしれないと思い、四十九日を供養の日に選ぶことにしました。
問題はどこのお寺に行くのか。とにかく情報はネット頼みでしたが、供養料もピンキリ、合同供養に永代供養、インターネット供養・水子地蔵供養など、選択肢が本当にたくさんありました。
お寺の名前を見てもここしかない!という決め手もなく、供養料を見ても適正なのか髙いのかを判断する基準がわかりません。こんなことで迷うのは本意ではないので、たくさんあるお寺の中でも不妊治療を始める直前に夫と訪れた箕面の勝尾寺が水子供養を行っていたので、“自分が知っている・行ったことがあるお寺”での供養を決めました。
ひたすら子どもを思う供養の時間
勝尾寺の水子供養は朝の9時10分を筆頭に1日6回(土日は7回)、決まった時間に行われています。予約は不要で、当日受付という流れ。
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