【専門医監修】男女「産み分け」をおすすめしないのはこんな場合!
わが子は、男女どちらでもかわいいもの。それでも少しだけ「女の子を育てたい」「次は男の子がいいな」などと想像することもありませんか?
世の中にはいろいろな産み分けの情報があふれています。だれでも挑戦できる「産み分け」ですが、向き不向きがあるのも事実です。あなたは、産み分けできる体質?条件?
『産み分けをおすすめできないケース』をご紹介していきます。
「産み分け」をしないほうがいい場合もあるってホント!?
排卵日の特定やセックスの工夫による産み分け法は、夫婦の協力さえあれば、誰でも挑戦できるのがよいところかもしれません。
ただし、産み分けをすると、受胎のためのセックスの数を減らすことになり、妊娠のチャンスを減らしてしまうのは避けられない事実です。このことを考えると、あまり産み分けをおすすめできない方もいらっしゃいます。
「高齢出産」の方の場合
まず高齢の人。高齢出産は普通の妊娠にくらべて、どんなに気をつけても低体重児、先天性異常児などのリスクは高くなってしまうもの。産み分けを目ざすことで妊娠のタイミングが遅れてしまえば、リスクは高くなる一方です。
「不妊症」の方の場合
それから不妊症の人。排卵障害などを乗り越えるため、つらく長い治療に耐え、せっかく子どもを授かる機会にめぐりあえたとしても、それを産み分けのために逃してしまいかねないのです。
高齢出産や不妊症の方は健全な妊娠をすることが大事
高齢出産、不妊症の人こそ「何人も子どもを産めるかどうかわからないから、希望の性別の子どもがほしい」と産み分けに対する思いが強いのはよくわかります。
ですから、夫婦で「子どもの性を選ぶこと」と「子どもを授かること」のどちらを優先するかよく考えてみてください。
医師としては、妊娠に対する不安要因がある場合は、できるだけ早い時期に妊娠をすることをおすすめします。産み分けをしても、しなくても、希望の性別を授かることができる可能性は50%あることも、思い出してください。
「初産」「出産後すぐ」の人は産み分けをあせらないこと
ほかに産み分けを避けたほうがよいのは、初産の人です。近ごろは「子どもは1人に決めているので、初産から産み分けにチャレンジしたい」という夫婦もふえているようですね。
しかし、第一子から産み分けをするのはあまりおすすめできません。
もしも女性に排卵障害があったり、男性の精子の数に問題があったり、夫婦のどちらかに不妊の原因があったとしても、自覚症状がない場合が多いのです。
結婚して、子づくりを目ざしてみたものの、なかなか妊娠できない、ということはよくある話です。それから病院に相談に行っても、もし産み分けによりセックスを制限していたら、その原因を追求するのに回り道をする可能性も出てきます。
結婚後、普通に夫婦生活を送っていれば、だいたい1年ほどで約80%の女性が妊娠するといわれていますが、産み分けに挑戦するとなると、最低3カ月は基礎体温を測るために避妊をしなければなりませんし、さらに月に一度の受胎セックス以外の避妊も必要になります。
産み分けを成功させるまで5〜10年の月日を費やす人もいることを考えると、初産から産み分けに挑戦したばかりに、出産のタイミングを逃し、高齢出産のリスクを背負うことになるかもしれません。
どうしても第一子の産み分けをしたい場合でも、1年ぐらいトライして妊娠しないようだったら、潔くあきらめて、自然にまかせたほうがよいでしょう。
また、第一子を出産して間もない人も、母体がしっかり回復していない場合があるので、妊娠自体を避けたほうが無難。排卵のリズムが安定してくるまでに、時間がかかることもあるので、産み分け法も実践しにくいでしょう。あせらずに、基礎体温表だけはつけて、産み分けのために備えておくのが賢明です。
まずは本書に掲載している、「産み分けができる体質&条件チェックテスト」で自分たちの産み分け準備度をチェックしてみるのがおすすめです!巻末に書き込める、基礎体温グラフ付きです。
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医学的根拠にもとづいた産み分け術をご紹介する書籍『男の子女の子が欲しい!あかちゃんの産み分けがわかる本』では、杉山産婦人科理事長 杉山力一先生監修のもと、SS研究会(産み分けに共感し賛同する全国の産婦人科医による全国グループ)の長年の医学的エビデンスに基づいた産み分けの方法をどこよりも詳しく解説。
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