3ページ目（3ページ中） | 〈タレント高坂友衣さんの妊活〉地元・青森で治療開始！人工授精→体外受精へとステップアップして【中編】

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受精卵の成長を見られるのは体外受精の特権

２つできた胚盤胞のうち、体外受精のほうが4AB、顕微授精のほうが3CCというグレードで、4ABの胚盤胞を移植して妊娠することができました。

たまたま移植後に東京で仕事があったのですが、当時はまだコロナ禍で、通っていた病院では、緊急事態宣言が出ている地域に行くとその後２週間は自宅待機で院内に入れないというルールがありました。受診できなかったので自宅で市販の妊娠検査薬を使ってみたら、結果は陰性。そこですっかりあきらめていました。

でも、数日後に再び妊娠検査薬を試したら、なんと陽性！そして翌日、病院で正式に妊娠判定をいただき、そこでようやく安心することができました。

体外受精にステップアップしてよかったことは、受精の時点から細胞分裂して成長していく過程を見ることができたこと。移植のときもモニターで胚盤胞が子宮に入る様子を見せてもらい、感動しました。

不妊治療を経験したことで、子どもを授かることは奇跡で、そこから無事に出産できることも本当に奇跡なんだということを実感しました。

体外受精をしたから見ることができた、受精卵。

東京→青森、授かるまでにかかった金額

不妊治療にかかった費用は73万円で、保険適用前だったので助成金を使いました。そもそも不妊検査に行ったのも、東京都では検査に助成金がおりるから受けてみようと思ったのがきっかけ。青森県では検査には助成金がおりなかったので、もしかしたらそのタイミングで青森に住んでいたら検査は受けていなかったかもしれません。

不妊治療をいつまでするという期限はとくに決めていませんでしたが、当時の助成金制度では体外受精の回数の上限が決まっていたので、私としてはそれがひとつの区切りだと思っていました。夫は、私がもうやめたいと言えば、その意志を尊重してくれたと思います。

2022年４月から不妊治療の保険診療が始まりました。高額な治療費の負担が以前より減ったことで不妊治療のハードルが下がったことは、本当によかったと思います。

おもしろマタニティフォト（左）と普通のマタニティフォト（右）。

インタビュー続きを読む＞＞「子どもはまだ？」　無神経だった私が不妊治療を経験して学んだこと【後編】

PROFILE●高坂友衣（こうさか・ゆい）さん

1985年８月28日生まれ。青森県出身。2005年に幼稚園からの幼馴染、高田千尋さんとお笑いコンビ「ばーん」を結成。津軽弁のコントで人気を博す。2026年に11歳年上の元お笑い芸人との結婚を発表。2021年にコンビを解散したあとは、青森にUターン移住。地元の青森で芸人やタレントとして活動し、青森市移住PR大使にも就任。食育インストラクターや野菜ソムリエの資格を活かし、移住予定者向けの郷土料理レッスンも行っている。2022年に第１子となる女の子を出産。Instagram▶@yui_kosaka828

取材・文／岩村優子　画像提供／高坂友衣さん

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