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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 安心して次の妊娠にのぞめるよう、不育症や着床不全の原因をしっかり検査・治療【神奈川レディースクリニック】

安心して次の妊娠にのぞめるよう、不育症や着床不全の原因をしっかり検査・治療【神奈川レディースクリニック】

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不妊治療
2026/06/26 公開
神奈川レディースクリニック

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神奈川レディースクリニック名誉理事の小林淳一先生に、不育症の検査や治療について伺いました。

不安がある人の流産率は、安心して妊娠を目指す人の倍にも!

JR線横浜駅から1駅の東神奈川駅からほど近く、京急線や東急東横線からのアクセスも便利な神奈川レディースクリニック。2003年に開院し、今年で24年目を迎えます。

神奈川レディースクリニック名誉理事の小林先生は、1981年から不妊症・不育症(習慣流産)治療の研究や治療に携わり、まだ胚培養士という職業が確立していなかった平成元年から体外受精に取り組んできたパイオニアです。

これまで多くの患者さんを妊娠・出産に導いてきた小林先生が、思い入れを持って治療に当たっているのが不育症や着床不全です。

「私は、1988年に習慣流産をテーマとした論文で博士号をいただいています。そのころは3回以上流産した場合を習慣流産と呼んでいましたが、今は2回以上流産した場合を不育症と呼ぶようになっています。実は私たち夫婦も、私が30代前半のころに2回流産したことがあり、不育症には運命を感じています」

妊娠初期に流産する原因で最も多いのは胎児の染色体異常ですが、それ以外に原因があるかどうか、同クリニックではまず検査をしたうえで治療しています。体外受精で良好な胚を複数回移植しても着床しない着床不全も、不妊症と不育症との間と位置付けられるので、同様に検査を行っています。

「検査がなぜ大切かというと、特に不育症の場合、不安を抱えたまま妊娠を目指す人と安心して妊娠を目指す人では、流産率が倍ぐらい違うからです。原因がわかれば、安心して次の妊娠にのぞめる。そのために検査をしています」

同クリニックでは、これまでの妊娠歴とその方法(自然妊娠、人工授精、体外受精)、流産時の妊娠週数と心拍の有無を確認したのち、最初に甲状腺検査・糖尿病検査、APLパネル検査やループスアンチコアグラント検査などを行います。

甲状腺機能に異常がある場合は不妊症や流産の可能性が高くなりますし、血糖値に異常がある場合には卵胞の発育不良や卵子の質の低下による不妊、流産のリスクなどが高くなるので、先にその治療が必要になるためです。

赤ちゃんの心拍が確認できた後に流産した方には、APLパネル検査やループスアンチコアグラント検査も行います。異常が出た場合には、抗リン脂質抗体の作用により胎盤に血栓ができて流産の原因となるため、バイアスピリンなどを服用する「低用量アスピリン療法」を行う必要があります。

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白を基調とした受付。

子宮鏡検査で子宮内膜の状態を確認

これらの検査で異常がなかった場合は、さらに検査を行います。「不育症や着床不全へのアプローチには、受精卵からと子宮からの2つの方法があります」と、小林先生は説明します。

子宮からのアプローチの代表的なものが、小林先生が「移植前には全例に行っている」という子宮鏡検査で、子宮口から内視鏡を挿入して子宮内膜の様子を調べます。胚移植の方以外に、初診の方や異常があったのが治ったかどうか確認が必要な方、以前の治療から半年以上たってまた治療を行う方などにも行っています。

「良好な受精卵を選んでも、子宮内膜にトラブルがあると着床しにくくなります。子宮内膜ポリープがあった場合、当クリニックでは硬性子宮鏡モルセレーションシステムといって、従来のような電気メスを使わずにポリープを吸い込む方法で切除しています。電気メスと違って焼かないため、子宮内膜へのダメージを最小限にできるメリットがあります。

以前に流産して子宮内に遺残がある方や調節周期で移植、妊娠・出産して胎盤が癒着している方も少なくないので、その場合も子宮鏡検査を行ったほうがいいかもしれません」

子宮内膜炎がある場合には原因となる病原菌があるので、さらにEMMA(子宮内細菌叢検査)やALICE(感染性慢性子宮内膜炎検査)・CD138検査(慢性子宮内膜炎検査)を行います。病原菌の特定後、効果のある抗生物質で治療します。

病原菌を排除したのち、ERA検査を行うこともあります。子宮内膜には「着床の窓」と呼ばれる、胚の着床に適した時期がありますが、個人差があるので、その方の着床に適した時期や期間を特定するためです。

これらの検査でも異常がない場合は、TH1・TH2という免疫のバランスを調べる検査をします。TH1の割合が高いと受精卵が異物と認識されて攻撃され、着床しにくくなるため、タクロリムスという薬を服用します。

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明るく清潔感のある待合室

着床しやすくするさまざまな検査と治療

そのほかには、移植の前周期に子宮内膜を傷つけることで着床しやすい因子が出てくる「内膜スクラッチ法」や、各種リンス法も行っています。

「リンス法は、子宮の中にサイトカインの1種であるG-CSF製剤を投与することで、子宮内膜を潤して刺激を与え、着床しやすい環境をつくるもので、移植の2~3日前に行います。実は子宮鏡検査の際にも5%のグルコース液で子宮内を洗いながら見るため、同じような効果が期待できます」

生まれつき血液が凝固しやすい体質かどうかを調べる検査や近年発見された「β2GPIネオセルフ抗体」を調べる検査(先進医療A)も行っています。異常があった場合には血栓ができやすくなるため、抗リン脂質抗体の場合と同様にバイアスピリンなどを服用して流産を防ぎます。

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しっかりと仕切りがあるリカバリールーム。

受精卵に染色体異常があるかどうかを調べるPGT-A

一方、受精卵からのアプローチとしては、まずPGT-Aが挙げられます。初期流産の多くは胎児染色体の異常によるので、受精卵の将来胎盤になる部分の細胞を採取して、染色体の数に異常があるかどうかを調べます。検査対象は、体外受精で良好な胚を移植しても2回以上着床しない方や流産を2回以上繰り返している方、35歳以上で希望される方です。

「ただし、PGT-Aをすれば必ず着床して妊娠するかというと、そうではありません。PGT-Aを行なって良好な胚を選んで移植しても、流産することはあるということを納得して受ける必要があります。しかもPGT-Aは自費なので、採卵から移植までもすべて自費になります。

ですから、保険診療ができる方が、それを中断してまで行うのはどうかと思っています。一方で、すでに保険診療の回数が終わった方には、着床しなかったり、流産したりするような胚を除外できるので、時間を短縮できるというところで意味がある検査です。

PGT-Aを行なった方には、より確実を期するため、ERAやERpeakといった着床できる時期や期間を特定する検査を行ったほうがいいと思います」

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落ち着いたカウンセリングルーム。

加齢によって流産率が上がるため、早めに検査を

このほか、受精卵へのアプローチとして、胚の培養液の成分を分析・研究してより良質にしたり、受精卵の質の改善などのためにサプリメントをすすめたりもしています。

「ビタミンD3は、受精卵の質の改善が期待できます。また、酸化ストレスの除去や受精卵の染色体の異数性を減らす効果があるとされる葉酸や、レスベラトロールやコエンザイムQ10、カルニチンなどの抗酸化サプリも重要です。どれも、ご夫婦で飲んでもらうといいでしょう」

夫にもサプリメントをすすめるのには理由があると、小林先生は話します。

「卵子と精子が受精して受精卵ができるので、精子のDNAの損傷も胚盤胞到達率や流産率に関係しています。DNAの損傷の原因には、精索静脈瘤という病気以外に生活習慣も関係しているので、葉酸や抗酸化サプリを飲んでいただくといいと思います」

妊娠率は加齢とともに下がっていきますが、不妊の原因の半分は男性側にあるといわれています。

「年齢が若いほど治療への反応がいいので、早い段階での精液検査をおすすめしています。できれば2回行うのがいいですね。1回目の結果が悪くても、2回目はいいという方もいるからです。もちろん女性も同じです。流産率は35歳で2割、40歳になると4割になります。不妊症は赤ちゃんが欲しいと思って1年たっても妊娠しない場合という定義がありますが、そこまで待たず、早めに検査することをおすすめします」

神奈川レディースクリニック
常勤医師3名、非常勤医師6名が一丸となって治療にあたっています。(左)名誉理事 小林医師 (中央)理事長兼院長 山本医師 (右)名誉院長 齋藤医師

お答えいただいのは

神奈川レディースクリニック
名誉理事 小林淳一先生
慶応義塾大学医学部卒業。1984年より習慣流産の研究と診療に携わり、1988年より済生会神奈川県病院においてIVFを不妊症・不育症の診療に導入。その後、新横浜母と子の病院の不妊・不育・IVFセンター長に就任。2003年 神奈川レディースクリニック開院。気軽に相談できる親しみやすい産婦人科医を目指す。

神奈川レディースクリニック

住所:
神奈川県横浜市神奈川区西神奈川1-11-5 ARTVISTA横浜ビル

電話:
045-290-8666

受付時間:
月曜・火曜・金曜 8:30~12:30、14:00~19:00
水曜 8:30~12:30、14:00~19:30
土曜・日曜(第2・第4)・祝日8:30~12:00
木曜・日曜(第1・第3・第5) 医師より指示された方のみ

アクセス:
JR京浜東北線・横浜線「東神奈川駅」より徒歩5分、東急東横線「東白楽駅」より徒歩7分、京急線「京急東神奈川駅」より徒歩8分

HP:
https://www.klc.jp/

企画/サンワードメディア

監修
監修

慶應義塾大学医学部卒業。1984年より習慣流産の研究と診療に携わり、1989年より済生会神奈川県病院においてIVFを不妊症・不育症の診療に導入。その後、新横浜母と子の病院の不妊・不育・IVFセンター長に就任。2003年 神奈川レディースクリニック開院。ゆったり相談にのれる親しみやすい産婦人科医を目指す。

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