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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム ステップアップすべきタイミングとは?【桜の芽クリニック】

ステップアップすべきタイミングとは?【桜の芽クリニック】

2026/08/12 公開

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ベストな時期にステップアップを。ステップアップすべきタイミングとは?

監修
桜の芽クリニック
院長 田中(西) 弥生 先生

ふたりで納得したうえでステップアップしていこう

不妊治療は一般的に、タイミング法→人工授精→体外受精→顕微授精という順で進んでいきます。これを治療の「ステップアップ」といいます。年齢、不妊期間、検査結果によってステップアップの時間が決まります。この時に自分の考えやご希望を伝えて、その後の計画に取り込めるか相談してみるとよいでしょう。

ステップアップすればするほど、医療によって妊娠までのさまざまな段階を多くサポートしていくようになります。そのため、ステップアップとともに治療費も高額になっていきます。

なお、すべての人がこの順に治療を受けるというわけではありません。女性の年齢、女性と男性それぞれの体の状態などに合わせて治療段階を飛ばしたり、逆に前の治療方法に戻ることもあります。また、治療方法をどこまでステップアップしていくは、カップルで判断することになります。

そのためしっかり判断ができるように、わからないことや気がかりなこと、知りたいことは医師やカウンセラーに尋ねるのがおすすめです。体への負担や治療費のことなども考えてどこまでステップアップするか話し合い、ふたりで納得して治療を受けていきましょう。

検査結果によっては最初から体外受精になることもあります

タイミング法や人工授精では、女性の体内で精子と卵子が出合って受精しますが、体外受精では女性の体内からとり出した卵子に男性の体内からとり出した精子をふりかけて、体外で受精させます。ステップアップとおりであればタイミング法や人工授精のあとに体外受精を行いますが、検査結果によっては最初から体外受精を行うこともあります。

最初から体外受精になるケース

①検査で卵管に詰まりがあった
卵管に詰まりがあると、精子が中に入れず受精できません。また卵管が狭まっていても、受精卵が子宮に移動して正常妊娠することができないため、体外受精が必要です。

②重度の男性不妊
精液の中に精子がほとんどいなかったり、まったくいない場合は、タイミング法や人工授精では妊娠がむずかしくなります。そのため、体外受精に進むことになります。

③残された卵子が少ない
常に精子がつくり出される男性とは違い、女性は卵子の数は増えることはありません。つまり卵子が少ない場合、治療できる期間は限られますから、早めに体外受精に進むのがおすすめです。

不妊治療の流れ
【治療スタート → 検査 → タイミング法/人工授精/体外受精・顕微授精】

検査
不妊の原因を調べるために、基本的な検査を行い、カップルそれぞれの体の状態などを調べます。検査結果から異常がある可能性が高い場合は、精密検査も行うことになります。

タイミング法
セックスする時期を医師が判断する治療方法です。最初に、女性は基礎体温表を毎朝つけます。月経中または月経直後に通院し、内診や経腟超音波検査を受けて子宮や卵巣の状態、卵胞の大きさを調べます。排卵日が近づいたら、経腟超音波検査と排卵日予測検査を受けます。経腟超音波検査では卵胞を確認しますが、排卵前になると卵胞は20mmくらいの大きさになります。

また排卵日予測検査ではホルモンの状態も考えて、総合的に排卵日を予測します。こうして予測された排卵日と前後2日間ごろにタイミングを合わせて、セックスをします。

人工授精
子宮に精子を入れる治療方法で、自然妊娠と同じように受精・着床するのを待つことになります。最初に基本検査を受け、経腟超音波検査によって卵胞の大きさや子宮内膜を計測します。また、排卵前に上昇するホルモンLHの値を測定して、排卵日を特定します。なお、この段階で排卵誘発剤を使って医療的に排卵を起こすこともあります。

男性は院内の採精室で精液を採取するか、自宅で精液を採取して持参します。精液を顕微鏡で調べ、元気に動く精子をカウントしたら、精液を遠心分離器にかけて洗浄・濃縮します。この濃縮された精液を予測された排卵日のころに子宮に注入します。

体外受精・顕微授精
体外受精も顕微授精も、体外で卵子と精子を受精させる治療方法です。最初に女性はホルモン値や初期の卵胞数などを調べ、男性は精子の状態を確認します。次に排卵誘発剤を注射または内服して、複数の卵子を育てます。卵子が育ってきたら投薬して、卵子の成熟を促します。

一般的には、投薬の約36時間後に採卵し、同じ日に男性も精子を採ります。採取した精液は洗浄・濃縮して元気な精子を選びます。体外受精の場合はこの精子を卵子にふりかけます。精子の数が少なかったりこれまで体外受精では受精しなかった場合は、顕微授精によって精子を直接卵子に入れます。受精卵を培養して受精5日後に胚盤胞まで育ったら、子宮に戻して着床を待ちます。

年代別体外受精や顕微授精へのステップアップのタイミング

〈20代~35歳〉
タイミング法:3~4回
人工授精:3~4回

検査結果から問題が見つからなかった場合は、タイミング法からスタートします。タイミング法を3~4回行い、妊娠しない場合は人工授精に進みます。人工授精を3~4回行って妊娠しない場合は、体外受精にステップアップすることになります。ただし、体の状態や精子の状態などによっては違う過程となることもあります。

〈36歳~39歳〉
タイミング法:2~3回
人工授精:1~3回

35歳以降は体外受精での妊娠率が少しずつ下がっていきます。そのため、35歳以前よりもタイミング法や人工授精にかける時間は短めになります。ステップアップの際に疑問や気になることがあれば医師にしっかり尋ねましょう。なお、体の状態や精子の状態などによってはより早めに体外受精をすすめられることもあります。

〈40代~〉
タイミング法:0~2回
人工授精:0~2回

40代からの妊娠率は30代よりも下がっていきます。平均寿命が延びても、また見た目が若々しかったとしても、この傾向は変わりません。それとともに、体内に残った卵子の数も少なくなっていきます。そのためタイミング法や人工授精はほとんどまたは1回も行わないで、体外受精や顕微授精をすすめられることがよくあります。

企画:サンワードメディア

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医。1997年日本医科大学卒業。日本医科大学産婦人科学教室に入局し、2004年に医学博士取得。06年より杉山産婦人科に勤務。17年桜の芽クリニック開院。豊富な産科経験をもとに、出産まで見すえた治療を行う。

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