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タイムラプス、ALICE、子宮内フローラ検査、PICSI、PGT-Aなど〈不妊治療に関わる先進医療〉一覧

不妊治療
2026/08/15 公開

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日本産科婦人科学会が発表した最新のデータで、2023年に体外受精で生まれた子どもは8万5千人を超え、過去最多となったことがわかりました。これは2023年に生まれた子どもの8人に1人にあたる数字です。今回は身近になってきた体外受精の、成功の確率を高める試み〈先進医療〉について、その種類・目的・内容について解説します。

関連記事【堀まゆみさんの妊活記】40歳からの2人目妊活。自費診療、PGT-A、これで最後と決めて〈後編〉

「先進医療」とは?

「先進医療」は標準の治療に加えるオプションの検査や技術のこと。先に進んでいる、という表現から、誤解されることも多いのですが、不妊治療における「先進医療」は、有効性や安全性は一定の基準を満たしているものの、保険適用に至るにはまだ十分なエビデンスがないものを指します。つまり、タイムラプスを除けば、初回から必須の検査・治療というわけではないことを頭に入れておきましょう。

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体外受精で妊娠しなかったら?成功の確率を高める試みがあることを知っておこう【体外受精まるわかり⑤】

不妊治療に関わる先進医療一覧

〈先進医療A〉未承認や適応外の医薬品・医療機器を使わない医療技術、また、それらを使っても体への影響がとても少ないもの
〈先進医療B〉未承認や適応外の医薬品・医療機器を使う医療技術や、それらを使わないが安全性や有効性、技術の効果などについて特に重点的に観察や評価が必要とされるもの

〈先進医療A〉

タイムラプス培養器による胚培養

目的
受精卵の発育を管理し、より良質の胚を育てる

内容
タイムラプス培養器を使用して受精卵を培養。成長の様子を観察する

スクラッチ法

目的
子宮内膜を着床に適した環境に導く

内容
移植前の周期の黄体期に子宮内膜を軽く削って、その炎症への免疫反応が内膜をととのえ、着床を促進することを期待して行う

ERA(エラ)

目的
子宮内環境に着床不全となる要因があるかをチェック(ERA、EMMA、ALICEは1度の子宮内膜組織採取で同時検査が可能)

内容
子宮内膜が着床のタイミングと合っている(着床の窓が開いている)かどうかを、子宮内膜組織を採取して調べる

ERPeak(エラ・ピーク)

目的
子宮内環境に着床不全となる要因があるかをチェック

内容
ERAのあとに登場した新しい検査で、目的や実施方法は同じだが、遺伝子解析方法や解析する遺伝子の数、種類が異なる

EMMA(エマ)

目的
子宮内環境に着床不全となる要因があるかをチェック(ERA、EMMA、ALICEは1度の子宮内膜組織採取で同時検査が可能)

内容
子宮内の細菌叢のバランスが着床に適しているかどうかを調べる

ALICE(アリス)

目的
子宮内環境に着床不全となる要因があるかをチェック(ERA、EMMA、ALICEは1度の子宮内膜組織採取で同時検査が可能)

内容
子宮内に慢性子宮内膜炎の原因となる細菌がいるかどうかを調べる

子宮外妊娠

子宮内フローラ検査

目的
子宮内環境に着床不全となる要因があるかをチェック

内容
子宮内の細菌叢のバランスが着床に適しているかどうかを調べる

IMSI(イムジー)

目的
顕微授精に用いるためのより良好な精子を選択する

内容
高倍率の強拡大顕微鏡を用いて、頭部などの形態に問題のない良好精子を選び出す

PICSI(ピクシー)

目的
顕微授精に用いるためのより良好な精子を選択する

内容
ヒアルロン酸を含む培養液に精子を入れ、ヒアルロン酸に結合した成熟精子のみを選択する

ZyMot(ザイモート)

目的
高倍率の強拡大顕微鏡を用いて、頭部などの形態に問題のない良好精子を選び出す

内容
従来の遠心分離処理ではなく、特殊な膜構造をもつ装置を利用し、DNA損傷の少ない精子を回収する

SEET法

目的
着床の可能性を高める

内容
良好胚盤胞を凍結する際に、胚を培養していた培養液の一部も凍結保存。移植数日前に培養液を子宮内に注入し、その後に胚盤胞を移植する

二段階胚移植術

目的
着床の可能性を高める

内容
初期胚1個を移植後、さらに数日後に胚盤胞1個を移植。はじめに移植した胚が子宮内膜に作用して着床に適した状態になることを期待して行う

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監修
監修

ファティリティクリニック東京院長。1986年東京都生まれ。昭和大学医学部卒業後、昭和大学病院、聖マリアンナ医科大学生殖医療センターをへて、2024年から現職。日本専門医機構認定産婦人科医であり、生殖医療専門医、臨床遺伝専門医の資格をもつ。

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